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全滅なう

『全滅なう』(十文字青著/一迅社文庫)★★★☆☆

全滅なう (一迅社文庫)
全滅なう (一迅社文庫)

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2011年9月刊。
第九高校も小野塚那智も出てこないから、第九シリーズじゃないのかな?
青春恋愛小説という点は共通していますが。
今回は自分は連れ出した引きこもりのクラスメイトに恋をしてしまった少年の物語。
かなり不思議要素が強いのですが、青くさい片恋とその結末にニヤニヤとしてしまう作品でした。

☆あらすじ☆
優等生で学校でも評判の天川立己は、不登校の大日向夕鶴子を登校させようと画策する。次第にクラスメイトと打ち解けていく夕鶴子。そんな夕鶴子の変化に戸惑う立己。思いがけず知ってしまった夕鶴子の秘密―。どこか不思議で、もどかしいのがくせになりそうな青春ラブストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。

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萌神

『萌神(モエジン)』(十文字青著/一迅社文庫)★★★☆☆

萌神 (一迅社文庫)
萌神 (一迅社文庫)

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2010年8月刊。
第九シリーズ第4弾。
感想が!書きづらい!!
無気力な高校生のもとに舞い降りた萌えの精霊。彼女によって主人公はハーレムラブコメ顔負けの日常を送ることになるのですが・・・・・・。
終盤の超展開に衝撃を受ける作品でした。

☆あらすじ☆
人生はつまらない。それがあたりまえだと思って生きてきた吉次。だが、友人の“中佐”にそれではいけないと諭され、未だ知らぬ“萌え”を探求することに。しかし、中佐に渡されたマンガ本や小説、アニメなどを見ても、なにも感じない吉次。吉次には萌えがまったく理解できない。ついに中佐はアドバイザーとして、萌えの精、もえるを召喚する。果たして吉次は萌えを知ることができるのか…!?第九高校で、君は萌えの神を見る。

以下、ネタバレありの感想です。

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絶望同盟

『絶望同盟』(十文字青著/一迅社文庫)★★★★★

絶望同盟 (一迅社文庫)
絶望同盟 (一迅社文庫)

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2010年2月刊。
第九シリーズ第3弾。
昼休み、何気なく一つの場所に集まってご飯を食べる4人の高校生。
他者からちょっとだけはみ出した彼らの小さな青春を描く物語です。
外野からみれば本当に小さなお話でかなり淡々と進む物語ですが、最終話のあまりの爽やかさに泣きたくなる小説でした。

☆あらすじ☆
ロリコンである自分に絶望している。―当真ネンジ。女としての自分に絶望している。―蓮井カオル。世界すべてに絶望している。―木羽ミキオ。なんとなく絶望している。―雫石サナ。第九高校で絶望する、はみ出し者4人の青春ストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。

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ヴァンパイアノイズム

『ヴァンパイアノイズム』(十文字青著/一迅社文庫)★★★★☆

ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)
ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)

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2009年9月刊。
第九シリーズ第2弾。
といっても、全く別個の物語なんですね。
舞台が第九高校であることと小野塚那智が登場することだけが共通で、後は本当に無関係。
今回は吸血鬼になりたい少女と、彼女の「実験」を手伝うことになった少年の物語。
高校時代というか、もう少し子どもの頃に苛まれた悪夢を思い出す青春小説でした。
「ぷりるん。」は色々強烈でしたが、こちらはややおとなしめかな。でもとても好きです。

☆あらすじ☆
よんじょうしいか【四條詩歌】
家が隣同士の幼馴染み。初恋の相手から、歴代の好きな人、初体験の相手まで知っている。僕の部屋の気の置けない住人。
おのづかなち【小野塚那智】
第九高校電研部部長。かなりの美人だけど、そうとうの変わり者らしい。クラスでの小野塚那智観賞は僕の趣味。
はぎおきほ【萩生季穂】
ろくに話したこともないクラスメイト……あと伊達眼鏡。なぜか突然「わたしを手伝ってくれない」と言われた。
ヴァンパイアノイズム[vampire:no:ism]
第九高校を舞台にした、せつなくて、ほんの小さな青春ラブストーリー

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ぷりるん。 特殊相対性幸福論序説

『ぷりるん。 〜特殊相対性幸福論序説〜』(十文字青著/一迅社文庫)★★★★★

ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)
ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)

2009年7月刊。
ずっと読みたいと思っていた第九シリーズの第1作。
ライトノベルの枠内でここまで描くとは、と戦慄しました(;`・ω・)
本作は全般的に病的だしアブノーマルな性描写や鬱要素が盛りだくさんで、ぶっちゃけ地雷要素ばかりです。人によっては嫌悪が勝って途中で投げ出したくなるかもしれません。

でも私は好きだ。とっても好きだ。

「薔薇のマリア」や「灰と幻想のグリムガル」で十文字青の描く青春に心を奪われてきた私ですが、そんな私が読むべき青春小説はこれだったのですね。
高校生の憂鬱な恋と性を描ききった傑作であり、「ぷりるん。」というタイトルにたどり着くまでに、たくさん間違って悩み苦しんで傷つけて傷つけられる物語。
陰気で重い展開に心を削られながらも読み進め、ようやくたどり着いた結末には胸がいっぱいになりました。なんて爽やかな読後感・・・・・・最高でした。

☆あらすじ☆
ラブラブ光線絶賛放射中な妹―うずみ(♀)。元・天才美少女、自由奔放な姉―綾(♀)。みんなのアイドル、気になるクラスメイト―桃川みう(♀)。脚がステキな憧れの先輩―小野塚那智(♀)。彼女たちに振り回される人―ユラキ(♂)。ユラキの悩みは今日もつきることなく、“ぷりるん”はまた現れる。新感覚系ラブストーリー誕生。

以下、ネタバレありの感想です。

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