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蟲愛づる姫君の蜜月 /宮野美嘉


蟲愛づる姫君の蜜月 (小学館文庫キャラブン!)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2020年3月刊。
愛されることに怯える王と、彼だけは愛さないと誓ってあげる寵姫。
歪に執着し合う夫婦の奇妙な関係を描く中華ファンタジー第3弾。
今回もとても面白かったです。
珍しく理不尽な玲琳にめちゃめちゃ笑った!

☆あらすじ☆
国王とその妃の、奇妙すぎる夫婦関係とは?
恐ろしい毒蟲たちと、それらが生み出す蠱毒をこよなく愛する変わり者の姫君・李玲琳と、その夫にして魁国の国王・楊鍠牙。若く美しく文武両道のパーフェクトキングのくせに、過去の諸々の経験ゆえにとことん不幸体質な鍠牙は、いつか妻に殺されることを夢見ているし、玲琳の夫の扱いときたら蟲以下だ。周囲から見れば奇妙すぎる夫婦だし、実は本当の意味ではまだ夫婦になっていないのだが、どうやらそこに愛はちゃんとあるらしい。
さて、大国・斎から玲琳が嫁いできて、はや八ヶ月が過ぎた。もともと小柄ながらそれなりに背も伸びて、少女から女性になり始めた玲琳と、鍠牙の夫婦関係が先に進むことを周囲の者たちは期待するが、肝心の国王夫婦にはまるでその気がないらしい。中でも気を揉むのは、斎国時代から玲琳に長年仕えてきた侍女の葉歌だ。彼女はある日、玲琳に「国王とずっと仲良くいられる毒」なるものを飲ませ、その翌日、忽然と姿を消してしまった。玲琳はいなくなった葉歌を探すため、蠱師として彼女を「呪う」ことにするが……。
大人気! 中華ファンタジー史上最高に奇妙な国王夫婦の物語、第3弾!

以下、ネタバレありの感想です。

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蟲愛づる姫君の寵愛 /宮野美嘉


蟲愛づる姫君の寵愛 蟲愛づる姫君の婚姻 (小学館文庫キャラブン!)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年11月刊。
蠱毒を操り、蟲を愛する姫君の活躍を描く中華ファンタジー第2弾。
1巻同様、マイペースに毒気を振りまく物語でした。夫も妻も毒が強い。

☆あらすじ☆
毒蟲大好きな玲琳王妃に新たな災難が……?
まだ十五歳の李玲琳が、新興国である魁の若き王・楊鍠牙のもとに嫁いでいくらかの月日が過ぎた。
相変わらずの高飛車かつ思考回路が理解不能な変わり者、そして周囲がドン引くほど蟲好きの蠱師(百の毒蟲を殺し合わせ、最後に残った猛毒の「蠱」を操る術師)として、夫の意向などものともせずに飄々と新婚生活を送っている玲琳だったが……。
そんなある日、魁の王宮に激震が走る。国王の鍠牙が玲琳以外に側室をもつというのだ。
というのも、宮廷内の実力者である姜大臣が「蠱師の力は母から子へと遺伝する」という噂を聞きつけ、玲琳から世継ぎの王子や姫が生まれることを危ぶんだためだった。
変わり者の最強王妃と、その才覚と美貌に反して案外苦労性の国王の、新婚生活の明日はどっちだ!?

以下、ネタバレありの感想です。

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蟲愛づる姫君の婚姻 /宮野美嘉


蟲愛づる姫君の婚姻 (小学館文庫キャラブン!)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年6月刊。
ルルル文庫時代の宮野さんじゃないですか!ってくらい「宮野美嘉の少女小説」感が顕著にでている中華ファンタジー。
つまり毒気に満ちた感情で繋がる男女の物語。

蠱毒をあやつる大国の姫君が、辺境の新興国にお嫁入り。
そこで彼女を待つのは、嘘と毒に囲まれる刺激的な日々だった―― というお話です。

物理的にも精神的にも毒だらけ。
誰も彼もが裏の顔をもち、心に闇を抱えていて、そこが狂おしいほど魅力的。

とても面白かったです。
恋情など生ぬるいと言わんばかりの歪んだ執着を書かせたら、宮野さんは本当にぴかいちですね!

☆あらすじ☆
変わり者の姫の結婚相手は隣国の国王で!?
この世には〈蠱毒(こどく)〉というものがある。壺に百の毒蟲(どくむし)を入れて互いに殺し合わせ、最後に生き残った一匹が猛毒を持つ〈蠱〉となるのだ。それを古来〈蠱術〉といい、操る術者を〈蠱師〉という。
大陸でもっとも強大な斎帝国の第十七皇女・李玲琳は、気味の悪い蟲(むし)と、その蟲から生成される蠱毒をこよなく愛し、周囲からひそかに「毒の姫」とあだ名される風変わりな姫だ。ある日、最愛の姉である斎国の女帝・彩蘭の指示で魁国の王・楊鍠牙のもとへ嫁ぐ。ところが、結婚生活は前途多難。
まず、せっかく大国から迎えた若く美しい花嫁が、華やかな衣裳やきらめく宝石よりも蟲が大好きで蠱毒をつくりまくる蠱師だと判明してしまい、魁国の者たちはドン引き。鍠牙の命が何者かに狙われている――という噂が立つと、毒殺犯の容疑をかけられた玲琳の立場はますます危ういものになって……。
運命は自分で切り開く。最強毒姫の冒険!

以下、ネタバレありの感想です。

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さくら花店 毒物図鑑2 夏の悪夢/宮野美嘉

さくら花店 毒物図鑑 夏の悪夢 (小学館文庫キャラブン!)
さくら花店 毒物図鑑 夏の悪夢 (小学館文庫キャラブン!)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

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評価:★★★★☆
2018年9月刊。
植物の声が聞こえる店主が、植物とともに心を病んだお客さんを癒やしていく物語の第2弾。
病んで歪んだ愛を描かせると宮野さんはピカイチですね。ほんと好き。
そして広島弁夫婦の可愛さもパワーアップしていました。喧嘩(?)しながらイチャつくの最高か〜

☆あらすじ☆
住宅街にひっそりとたたずむ、レトロな雰囲気の「さくら花店」。一見ごく普通のフラワーショップだが、花に呼ばれるようにしてここにやってくるのは、傷ついて病んでしまった心を抱え、人知れず苦しんでいる人ばかり。生まれながらに植物の声を聞くことができる店主の雪乃は、人々を癒して救おうとする花たちの願いを受け、その手助けをしているのだ。
ある日、幼馴染みの男の子と一緒に女子高生の静香が店にやってきた。美しく奔放な妹の誕生日祝いにと、白い百合を買い求める彼女。百合を配達しに静香の家に向かった雪乃は、庭に植えられた黒百合の様子を見て嫌な予感を抱くが……。
花に求められれば危険もかえりみず走り出してしまう雪乃。渋々ながらもそれを見守りフォローする、人嫌いでぶっきらぼうな樹木医の将吾郎。そして雪乃と同じ能力を持つ、悩める少年ヒロ。風変わりな夫婦と居候が、植物にまつわる事件と心の闇を解き明かす!
優しくて怖い花物語、第二弾登場。

以下、ネタバレありの感想です。

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さくら花店 毒物図鑑/宮野美嘉

さくら花店 ~毒物図鑑~ (小学館文庫)
さくら花店 ~毒物図鑑~ (小学館文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2018年4月刊。
植物の声を聞くことのできる花屋の女主人。
人の心を癒そうとする花に呼ばれ、彼女の花屋には心を病んだ人々が次々と訪れます。
これは、そんな花屋の怖くて優しい日常と謎を描いた連作短編集です。

宮野美嘉さんと言えば「幽霊伯爵の花嫁」シリーズ(ルルル文庫)などのヒット作を出した作家さん。
たとえコメディタッチに描かれていても、どこか仄暗さの滲む作風だと個人的には思っています。いつも誰かしら病んでいるから・・・

そして本作はまさに宮野美嘉!って感じの作品でした。誰かどころか、みんな病んでる。
花を愛し花に愛されるヒロインも、彼女の夫である気難しい樹木医も、夫婦のところに居候する少年も、そして花屋を訪れる客人たちも、心を病んだ人ばかり登場するんです。
そこが恐ろしくもあり、哀しくもあり、愛おしくもあり。特に主人公夫妻の歪みを感じる関係には要注目です。

ルルル文庫なき今、宮野美嘉さんの少女小説をまた読めるのか(ガガガのシリーズはあるものの・・・)と不安になっていたのだけど、小学館キャラブン!で読めるようですね。安心しました。

☆あらすじ☆
傷つき病んだ心を呼ぶ店――癒しの花物語。
住宅街にひっそりとたたずむ「さくら花店」。レトロな雰囲気の小さなその店にやってくるのは、心に深い悩みを抱える客ばかり。それは植物たちが、傷ついた人の心を癒そうとして彼らを呼び寄せているからだ。
そんな不思議な花店を切り盛りするのは、植物の声を聞くことができる、店主の佐倉雪乃。悲しい人々を救おうとする植物の願いを受けて、その手助けをするのが雪乃の仕事だ。
今日もさくら花店には、暗い顔をした客がやってくる。
「旦那を殺したら罪になるんですかね…」
呟く女性の心を救いたいと言う可憐な花たちの横で、雪乃はそっと微笑む。
「あなたはここへ呼ばれてきました。花は病んだ人を呼ぶんです。あなたは花に癒されるために、ここへ来たんですよ――」
不思議な力を持つ雪乃を支えるのは、極度の人嫌いでぶっきらぼうな樹木医の夫、将吾郎。
風変わりな夫婦の日々と、植物にまつわる事件を描く、優しくて怖い花物語。

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忘却のアイズオルガン/宮野美嘉

忘却のアイズオルガン (ガガガ文庫)
忘却のアイズオルガン (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年8月刊。
現在ほぼ休止状態のルルル文庫の人気作家・宮野美嘉さんのガガガ文庫デビュー作。
少女小説作家がライト文芸ではなく少年向けラノベを出すケースは稀に見かけるのだけど(永野水貴さんとか)ルルル文庫作家の受け皿はガガガ文庫になるのでしょうか。
宇津田晴さんもガガガ文庫から刊行予定がありますし(延期してるけれど)

それはさておき、宮野美嘉さんの新作は動く死体となった少女を連れた魔術師の青年の物語。
悪魔を狩る青年の目的は少女を生き返らせること。そのために彼は少女に愛されてはいけないし、彼女に真実を知られてもいけない。
誰よりも愛する少女から憎まれながら悪魔と戦い続ける青年の旅を描いていくゴシックファンタジーです。
「宮野さんが少年向けを書いたらこんな感じだろうなぁ」という、まさにそんな感じのダークな世界観でラブがエゴイスティックな物語でした。
主人公がかなりの変人なのは仕様ですね!w

☆あらすじ☆
悪魔を喰らう魔術師と哀れな屍人形の旅。
悪魔が人類の隣人として振る舞っていた時代。魔術師のダヤンと屍人形のアリアは、悪魔退治を生業としながら、旅を続けていた。
ダヤンの目的はただ一つ。己が手をかけ、屍人形にしてしまったアリアを生き返らせること。そのために彼は、生と死を支配する悪魔・ガーガヴルドと契約を交わしたのだ。人理を外れた望みを叶えるには、それ相応の代償を払わなければならない。絶対的な契約の元、かつての記憶を失ったアリアに真実を伝えられず、悪魔退治を担わせなければならない日々。ダヤンは本心を隠して、あくまでもアリアを金稼ぎの道具として扱い、露悪的に振る舞い続ける。
旅の中で訪れた新たな街。その街の住人はどことなく生気を失ったような様子で、病院を訪れる患者が後を絶たないらしい。そして、その病院に勤める医師の家で、瀕死の重傷を負った娘が奇跡的に回復し、その代わりに息子が死んでしまったという奇妙な噂が囁かれていた。そこに悪魔の匂いをかぎつけた二人は、さっそく調査を開始するのだが……。
悪魔を喰らう魔術師と哀れな屍人形の旅路。――これなるは忘却の果てに垣間見る、魂と契約の物語。

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幽霊伯爵の花嫁8 恋する娘と真夏の夜の悪夢/宮野美嘉

幽霊伯爵の花嫁 -恋する娘と真夏の夜の悪夢- (ルルル文庫)
幽霊伯爵の花嫁 -恋する娘と真夏の夜の悪夢- (ルルル文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年8月刊。
完結済みの「幽霊伯爵の花嫁」シリーズ最新作。
本編完結後のゴルドン伯爵家を描いた外伝的な作品でしたが、本編の雰囲気そのままなストーリーを楽しめました。
5年たっても相変わらずな彼らの様子に思わずニヤニヤしてしまうこと間違いなし。とても面白かったです。

☆あらすじ☆
幽霊伯爵の17人目の花嫁の最強新婚生活!
最愛の夫であり優秀な墓守である夫ジェイクとともに、にぎやかな幽霊たちに囲まれたコルドン伯爵家で、相変わらず仲の良い暮らしを送っていたサアラ。そんなある日、ジェイクのもとに匿名の手紙が届けられる。そこには、同じ墓守の家系であるランカスタン伯爵家で殺人事件が起こり、禁術で悪霊に変えられた死者が屋敷に閉じ込めている…という信じがたい内容が記されていた。手紙の真偽を確かめるため、ジェイクの指示でエリオスが調査に向かうが、兄を追って、まだ幼い娘リオンが家出してしまう。サアラとジェイクはリオンを連れ戻すため、夫婦揃って旅立つことに。ランカスタン伯爵領に着いたサアラは、何かを隠している様子の領主を疑いもせず、屋敷に漂う奇妙な気配も気にしないジェイクに、だんだんと苛立ちが募りはじめる。ジェイクの抱擁を思わず拒絶してしまい、自分の態度に衝撃を受けるサアラ。もしかして…これが世に言う夫婦の倦怠期――!?
あれから5年。予測不能な夫婦に最大の危機? 大人気シリーズ、ファン待望の新エピソードが登場!

以下、ネタバレありの感想です。

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幽霊伯爵の花嫁 全7巻/宮野美嘉

幽霊伯爵の花嫁 ルルル文庫 幽霊伯爵の花嫁
幽霊伯爵の花嫁 ルルル文庫 幽霊伯爵の花嫁【Amazon】【BOOK☆WALKER】

シリーズ総評:★★★★★

幽霊伯爵の17人目の花嫁として嫁いだ令嬢サアラの物語。
とても美しく賢く自信家で強かでヤンデレで恐ろしい、けれどキュートで最高に格好いい主人公でした。

そんなサアラが嫁いだのは、幽霊たちを管理する「墓守」の役目をもつ伯爵家。
「墓守」の仕事として持ち込まれる幽霊絡みの騒動は、毎巻とても凝ったストーリーで読み応えがありました。
加えて、トラブルに首を突っ込んでは微笑みながら優雅に我が道を突き進むサアラの姿に魅了されっぱなし。
合間にぽろっと零れるヤンデレな言動にガクブルしつつ、予測不可能なサアラの言動にハラハラするのがとても楽しかったですw

無口で無表情な幽霊伯爵ジェイクと、優美な肉食獣の如きサアラのラブロマンスも楽しい作品でした。
サアラに負けず劣らずジェイクも変な人で、他者の理解を超越したお似合いカップルだったと思います。

連れ子ありの再婚モノと聞いて苦手設定だなぁと放置していたのですが、読んでみたら予想以上に楽しくて楽しくて。もっと早く読めばよかった!

8月にシリーズの新作が発売されるそうですが、とりあえず本編は全7巻で綺麗に完結していますね。新作がどんな話になるのか楽しみです。

☆あらすじ☆
侯爵家の血を引く、天涯孤独の美少女サアラ。彼女は、身を寄せる遠縁の家の息子と婚約していたが、幽霊伯爵と呼ばれるコルドン伯爵の17人目の妻として嫁ぐことに! 更に嫁ぎ先は、墓地に囲まれ夜な夜な幽霊が現れるという場所で!? 妻に無関心な夫、何故かよそよそしい使用人達。ところが、サアラはのびのびと毎日を満喫し、逆に夫を翻弄して……!? 美しく強かに、少女は恋と幸せをつかみ取る!

以下、各巻のネタバレあり感想です。

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魔王の贄花嫁/宮野美嘉

魔王の贄花嫁 (ルルル文庫)
魔王の贄花嫁 (ルルル文庫)

評価:★★★☆☆
2016年4月刊。
魔王暗殺の密命を受けて嫁入りした花嫁の物語。
昼と夜で性格が変わる魔王に振り回されつつ、彼の本当の姿を知っていくというラブファンタジーです。
ストーリーはテンポ良く進むし糖度も良い塩梅なのですが、終盤の展開がちょっと粗く感じてしまったのが残念だったかな。

☆あらすじ☆
“夜の主”と呼ばれる魔王ウルギスの花嫁に選ばれたロロナ。ウルギス暗殺の密命を受けての嫁入りだが、ロロナは彼が本当に悪い男か、自分の目で確かめるつもりでいた。ところが初対面のウルギスから「必要なのは世継ぎを産む体だけだ」と冷淡に告げられロロナは猛反発!すれ違いの新婚生活が続くが、ある日偶然、夜しか姿を見せないウルギスの昼の姿を知ることに。恐ろしい普段の態度とは正反対の甘さを見せる夫にロロナは大混乱して…!?

以下、ネタバレありの感想です。

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黒衣の騎士と悪女の良縁

『黒衣の騎士と悪女の良縁』(宮野美嘉著/小学館ルルル文庫)★★★☆☆

黒衣の騎士と悪女の良縁 (ルルル文庫)
黒衣の騎士と悪女の良縁 (ルルル文庫)

2016年1月刊。
美少年愛好家の令嬢と強面軍人の政略結婚から始まる物語。
悪役令嬢臭が凄まじいヒロインと、馬鹿正直な夫のやり取りが可愛すぎるラブロマンスでした。
ちょっと腑に落ちない部分があったものの、夫婦がそれぞれ隠し持つ過去と秘密を巡るストーリーは面白かったです。

☆あらすじ☆
美少年愛好家と呼ばれる悪評まみれの令嬢、シェリーの結婚がようやく決まった。
夫となる相手は、国一番と評判の美少年ルース…ではなく、その兄クロード。クロードは戦場で死神と呼ばれているほど勇猛で強面な将軍。好みからはほど遠いタイプだが、自宅にいながら「兄に甘える愛くるしい少年の姿」が見放題になると、シェリーは大喜びだ。そんな怪しすぎる花嫁に、夫クロードはいきなり「弟に近づかないでもらいたい」と冷たい態度で拒絶。シェリーはあっさりと初夜をすっぽかされてしまう。それでもめげずに趣味を貫こうと兄弟観察を続けるシェリーだったが、あるとき、育ち盛りのルースが屋敷からほとんど外に出ないことに気づいてしまう…。
「弟を溺愛するあまり屋敷に閉じ込めている」というクロードの不穏な噂は本当のことだったの!? シェリーはなにか秘密を抱えているらしいクロードを探ろうとするが、クロードは思いがけない態度をみせはじめて…?

以下、ネタバレありの感想です。

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