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紅霞後宮物語 第零幕 二、運命の胎動/雪村花菜

紅霞後宮物語 第零幕 二、運命の胎動 (富士見L文庫)
紅霞後宮物語 第零幕 二、運命の胎動 (富士見L文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年9月刊。
本編の前日譚を描く外伝シリーズ第2弾。
2巻にして、ようやく未来の夫である文林が登場です。若い!そして青い!
彼の根っこにある粘着質・・・じゃなくて執着(あんま変わらん)の芽生えもみえて笑ってしまいましたw
あのヤンデレ文林はこうして形づくられていったんだなぁ。

☆あらすじ☆
こいつとは、絶対そりが合わない――。小玉と文林、出逢いの物語
軍人として覚悟を決めた小玉は、異例の速度で昇進し、二十歳にして校尉となっていた。そんな小玉のもとに、眉目秀麗にして武科挙に合格した英才が配属される。三歳年下のその男・文林は、何かと小玉と衝突して――?

以下、ネタバレありの感想です。

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ぬばたまおろち、しらたまおろち/白鷺あおい

ぬばたまおろち、しらたまおろち (創元推理文庫)
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評価:★★★★☆
2017年9月刊。
第2回創元ファンタジイ新人賞「優秀賞」受賞作。
田舎の村で育まれる少女と白蛇の異類恋愛譚であり、妖怪たちが「魔女」になるための勉強に励む魔法学園ものであり、村に伝わる伝承の真実が明かされていく伝奇要素も強い現代ファンタジーな物語です。
もうね、こういうの大好きっっ!
ハリー・ポッターとRDG(レッドデータガール)を足して2で割った感じといえば、だいたいのイメージは伝わる気がします。
幼なじみ萌えは最高だったし、雪女やのっぺらぼうが箒に乗って空を飛ぶカオスで賑やかな世界観もすごく楽しい。
ジェットコースターな展開の先にある結末も、私的には期待通りだったので全くもって文句なしです。
1冊で綺麗に話は終わっているけれど、これはぜひシリーズ化してほしいなぁ。

ちなみに帯には「横溝正史?×ハリー・ポッター!」とあるのだけど、押し出すべきは横溝正史よりも荻原規子の方じゃないかと思ったり。児童文学に近い雰囲気の柔らかさがあるファンタジーなので。
そしてハリポタ・RDG好きはとりあえず本作を読んでほしい・・・!

☆あらすじ☆
両親を失い、田舎にある伯父の家に引き取られた綾乃には秘密の親友がいた。幼いころ洞穴で見つけた小さな白蛇アロウ。アロウはみるみる成長し、今では立派な大蛇だ。十四の夏、綾乃は村祭の舞い手に選ばれた。だが、祭の当日、サーカスから逃げ出したアナコンダが現れ村は大混乱に。そんななか、綾乃は謎の男に襲われるが、そこに疾風のように箒で現れ、間一髪彼女を救ったのは、村に滞在していた民俗学者の大原先生だった。綾乃はそのまま先生の母校ディアーヌ学院に連れていかれ、そこで学ぶことになるが、そこはとても変わった学校で……。

以下、ネタバレありの感想です。

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宝石商リチャード氏の謎鑑定5 祝福のペリドット/辻村七子

宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドット (オレンジ文庫)
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評価:★★★★☆
2017年8月刊。
美貌の宝石商と正義漢の大学生が宝石にまつわる謎を解き明かすミステリー第5弾。
前回で大きな山場を乗り越えた二人だけに、少し距離感も変わってきたような。
そして表紙は未来(就活)を考え始めた正義と過去のリチャードだったんですね。リチャード様はだらしない格好していると余計に艶めかしい・・・・・・

☆あらすじ☆
リチャードが抱えていたトラブルも一段落し、帰国した正義とリチャード。正義は大学三年生となり、周囲ではそろそろ就職活動が本格化し始めていた。そんなある日、銀座のエトランジェを常連客の乙村が訪れた。乙村は、片想いしていた女性からもらったという桜色のカメオをリチャードと正義に見せる。そして、そのカメオの謎を解いてみないか、と言い出して……? ジュエリー・ミステリ第5弾!

以下、ネタバレありの感想です。

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キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った/比嘉智康

キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った (ファミ通文庫)
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評価:★★★★☆
2017年8月刊。
多重人格の少年と多重人格の少女が織りなす、3×4の賑やかな「多重人格ごっこ」。そこから始まる楽しい時間が、やがて甘くて切ない恋の物語へと変わっていく青春小説です。
コミカルで軽快な文章と、優しさに胸が苦しくなるストーリーの相性が個人的にはすごく好みでした。
軽すぎず重すぎず。甘いけれどほろ苦い。最後は寂しさを含みながらも賑やかに。
絶妙なバランスで成り立っている物語だと思いました。綺麗に終わってるけれど続刊がほしいなぁ。

☆あらすじ☆
彼女の想いを知った後、きっともう一度読み返したくなる――
明るくて人気者で、時折悲しそうに笑う華の実が気になって仕方なくなった。でも、気づかなかったんだ。一緒にいることが、そんなに彼女を追い詰めていたなんて。

以下、ネタバレありの感想です。

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機巧のイヴ/乾緑郎

機巧のイヴ (新潮文庫)
機巧のイヴ (新潮文庫)

評価:★★★★☆
2017年9月刊。
面白かったー!!
江戸のようで江戸ではない架空の都市を舞台に、歯車と撥条でできた機巧人形(オートマタ)を巡るSF伝奇小説。
人間と機巧人形を分けるものはなにか。魂はどこからやってくるのか。
SFならではの哲学的な問いを投げかけつつ、神代のオーバーテクノロジーを巡る伝奇SF、切ないロマンス、忍法帖的アクションなども楽しめるエンタメ感満載な作品でした。すっごく楽しかった!

☆あらすじ☆
天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術の結晶、美しき女の姿をした“伊武”が存在していた!天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす―。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕!

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魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?3/手島史詞

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?3 (HJ文庫)
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評価:★★★★☆
2017年9月刊。
新米魔王とエルフ嫁のイチャラブ魔王ファンタジー第3弾。
今回もめちゃくちゃニヤニヤゴロゴロしてしまいました。本当に素晴らしい糖分補給ラノベ!
そして本筋の話にも色々と動きが。今後の展開が楽しみです。
ちなみに略称は「魔奴愛」になるそう。まどめ、って読むのかな?

☆あらすじ☆
執事と娘が増え、賑やかになったザガンの居城。相変わらず不器用ながらも距離を縮めるザガンとネフィだが、突然ネフィが町で襲われるという事件が起こる。襲ってきたのは――肌の色の違うネフィに良く似た少女だった! その事件の直後、ザガン宛てに魔王の一人から船上で行われる<夜会>への招待状が届く。城のメンバーたちはその船上パーティへと、おめかしをして赴くが――。無愛想魔王と箱入りエルフが贈る大人気ラブコメファンタジー、豪華絢爛な第三巻!

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賭博師は祈らない2/周藤蓮

賭博師は祈らない(2) (電撃文庫)
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評価:★★★★☆
2017年8月刊。
18世紀末イギリスを舞台に、賭博師の青年と奴隷の少女の旅を描いた物語第2弾。
ラザルスとリーラの不器用だけど愛しくなる関係性は相変わらず素敵だったし、ギャンブルに挑むラザルスのビリビリとした緊迫感も前巻同様に胸が熱くなりました〜
そしてやっぱり18世紀末イギリスの世界観を丁寧に描写しているところが好き。背景がしっかりしているから人間ドラマにも深みと安定を感じるんでしょうねー。素晴らしい!

☆あらすじ☆
第23回電撃小説大賞《金賞》受賞作、待望の第2巻!
賭博師と奴隷の少女、二人を待ち受ける障害とは――。
奴隷の少女リーラの救出劇から一週間。賭場を負かし一人の女を守った代償はしかし大きかった。「負けない、勝たない」をモットーにしていたラザルスは賭場に出向くこともできなくなり、帝都を旅立つことを決める。それは、少しずつ心を開き始めたリーラを連れての道楽旅行になるはずだったが……。「ねえ、ラザルス。私と結婚しましょ?」 道中立ち寄った村でラザルスを待ち受けていたのは、さる事情で窮地にある地主の娘エディスからの突然の求婚だった。一方、リーラは二人のやりとりを覗いてしまい、自分はラザルスにとって不要なのではないかと想い悩み始める。「奴隷」である彼女が出した結論とは――。少女たちの想いを受け、やがてラザルスは危険なギャンブルに打って出る。

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絶対城先輩の妖怪学講座10/峰守ひろかず

絶対城先輩の妖怪学講座 十 (メディアワークス文庫)
絶対城先輩の妖怪学講座 十 (メディアワークス文庫)

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評価:★★★★☆
2017年8月刊。
先輩と礼音が交際スタートさせた第10巻。
付き合いたてカップルが醸し出す気恥ずかしさがとても美味しい・・・!
予言にまつわる妖怪たちの謎を追っていくストーリーも安定の面白さでした。

☆あらすじ☆
四十四番資料室の怪人・絶対城が紐解く伝記ミステリ、待望の第10弾!
『白澤(はくたく)』に襲撃された狐からの情報を受け、警戒を強める絶対城たち。そんな中迎えた夏休み。つきあって初めての長期休みにもかかわらず、礼音は一人、牧場で短期のアルバイトに励んでいた。
優しい夫妻が営む牧場を気に入る礼音だが、いるはずのない子供の影を見てしまう。心細さを感じつつ、休日に近くの川で水浴びをしていると、そこには礼音を心配した絶対城の姿が。二人は牧場主夫妻の発言に疑いを持ち始め──?
“予言”に纏わる妖怪たちの謎に迫る第10巻!

以下、ネタバレありの感想です。

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弥栄の烏(八咫烏シリーズ6)/阿部智里

弥栄の烏 八咫烏シリーズ6
弥栄の烏 八咫烏シリーズ6【Amazon】【BOOK☆WALKER】

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評価:★★★★☆
2017年8月刊。
和風ファンタジー・八咫烏シリーズ第6弾。
前巻「玉依姫」の八咫烏サイドのお話ですね。1・2巻と同じ構成だけど、「玉依姫」の補完という側面が強いかも。
「玉依姫」の段階でかなり酷いことになってる感じだったので覚悟していたけれど、八咫烏視点だとまぁ苦い苦い・・・・・・
そして真赭の薄、ほんと好きです。
完結巻と帯にはあるけれど、たしかこれって第一部完だったはず。次はどんな話になるのでしょうか。

☆あらすじ☆
八咫烏の一族が支配する異世界・山内。
「うつけ」の若宮と「ぼんくら」近習の少年・雪哉という若き主従の活躍を中心に、賢く華やかな宮廷の姫君、若宮を取り巻く護衛の青年たちが繰り広げる、お妃選びと権力争い、友情と断絶、成長と再生を描いた壮大な和風ファンタジー。
一冊ごとに表情を変えながら読者を魅了、80万部を突破したこの物語の第一部完結篇「弥栄の烏」は、主人公・雪哉の弟が武官訓練所である剄草院に入学準備する場面から。その実力を認められ、全軍の参謀役にまでなった雪哉、敵対する勢力を抑えて朝廷の実権を掌握した若宮が治める山内を大地震が襲い、開かれた禁門の扉の向こうには、山内を恐怖に陥れた「人喰い大猿」が現れた。
ついに始まった、猿と八咫烏の最終決戦。若宮は名前を取り戻し、真の金烏となれるのか。山内は栄えるのか、それとも滅びに向かうのか――

以下、ネタバレありの感想です。

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おこぼれ姫と円卓の騎士17 新王の婚姻/石田リンネ

おこぼれ姫と円卓の騎士 17 新王の婚姻 (ビーズログ文庫)
おこぼれ姫と円卓の騎士 17 新王の婚姻 (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

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評価:★★★★☆
2017年7月刊。
ビーズログ文庫の人気作「おこぼれ姫」シリーズの完結巻。
いやぁ、ついにここまできた!という感慨が深い最終巻でした。色々と。
国を割る内乱がクライマックスだっただけに苦い部分もあったけれど、最後は大団円といっていいのではないでしょうか。
とても満足しました!
石田リンネ先生の新作は既に発売され積んでいるので、そちらも早めに読みたいと思います。

☆あらすじ☆
全ての決着がここに。最強女王伝説――その始まりの物語、ついに完結!!
将来自分が女王になることを“知って”いたレティーツィア。
だけど、いつ、どんな理由でその日が来るかは知らなかった。
王の素質を備えたフリートヘルムを王座に担ぎ上げるべく、軍師ゼノンが引き起こしたクーデターへの反撃の準備は整った。
争いが続けば必ず犠牲が出ることを心に刻み、レティは己の元に集った王の専属騎士(ナイツオブラウンド)と王都奪還を目指す! ――圧巻の最終巻!

以下、ネタバレありの感想です。

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