『お伽鬼譚 亡者と鬼哭の怪異譚』(竹林七草著/辰巳出版T-LINE NOVELS)★★★★☆
お伽鬼譚 亡者と鬼哭の怪異譚 (T-LINE NOVELS)
鬼の血を引く少年と「語部」の少女が、学校を襲う怪異事件の解決に奔走するという和風怪異譚。
グロありでかなりホラーな作品ですが、めちゃくちゃ面白かったです!
怖い怖いとビビリながらも、日本昔話に出てくるようなおとぎ話をベースに進む濃厚な物語にどんどん引き込まれてしまいました。
そして主人公とヒロインの関係がとても好み。可愛らしい青臭さに思わずニヤニヤです( ´ ▽ ` )
☆あらすじ☆
「あなたは《鬼》よ」血の海に溺れる死体の前に佇んで高校生・如月和真に、長い黒髪の少女はそう言い放った。突然の殺人衝動、その後の曖昧な記憶…。朦朧とした意識の中で何が起こったのか全く分からない…。「俺が殺したんじゃない! 俺は《鬼》じゃない!」幼いころ祖父から聞いた《如月家は鬼の子孫》という伝承。己の血脈、自分の中の《鬼》を恐れていた和真。そしていま、大量の血を吐いて絶命する死亡事件が立て続けに起こり、犯人は自分ではないかという妄想に怯える。そんなある日、転校生がクラスに入ってきた。媛田愛鈴珠(ひめだありす)と名乗るその転校生は、あの忌まわしい夜、和真を《鬼》と呼んだ少女だった…。
人喰い鬼の末裔である少年と語り部一族の少女が怪現象につながるお伽話を推理し、お伽話から抜け出た怪異を封じる異能バトルエンタテイメント・ホラー!
以下、ネタバレありの感想です。