「メディアワークス文庫」カテゴリーアーカイブ

真夜中は旦にゃ様 〜モノノケ恋奇譚〜/帆高けい

真夜中は旦にゃ様 ~モノノケ恋奇譚~ (メディアワークス文庫)
真夜中は旦にゃ様 ~モノノケ恋奇譚~ (メディアワークス文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2018年5月刊。
かわいかったー!
呪いにかかった許嫁を助けるため、妖怪たちを相手に奮闘する女子高生の物語です。

許嫁への恋心フルパワーで頑張る大和撫子系ヒロインがめちゃくちゃ魅力的。
そして、呪いのせいで年齢の割に免疫がない純情ヒーローは可愛いにゃんこでした。
ムラムラすると猫に変わる呪いという「えっ、それって色々モロバレでは・・・!」な設定にピンときたら是非読んでみましょう。

周囲の妖怪たちは賑やかで楽しいし、物語はテンポよく進んで構成もばっちり。
続編も作れそうな感じなのでシリーズ化に期待しています。
いやほんとこのカップルがツボすぎまして・・・・・・

とりあえずこの1ページ漫画を見てくださいな。
https://twitter.com/mwbunko/status/1000368394485489664

☆あらすじ☆
許嫁はネコ(陰陽師)でした――。妖怪だらけの街で繰り広げる恋愛奮闘記。
六歳上の許嫁・太一に憧れ、花嫁修業に励む女子高生・桃子。しかしある日突然、太一から婚約解消を申し出る手紙が届いてしまう。実は太一は、由緒正しい陰陽師一族の末裔で、妖怪の呪いにより『ムラムラするとネコに変身してしまう』秘密を抱えていた!
太一の呪いを解くため桃子が向かった先は、「駅」と呼ばれる妖怪たちが暮らす隠れ里で――!?
英会話を習う鬼に、ドケチな八咫烏、詐欺師の狸……個性豊かな妖怪たちと、恋する花嫁(予定)のあやかし奮闘記がはじまる!

以下、ネタバレありの感想です。

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七月のテロメアが尽きるまで/天沢夏月

七月のテロメアが尽きるまで (メディアワークス文庫)
七月のテロメアが尽きるまで (メディアワークス文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2018年4月刊。
はぁ・・・・・・泣いた・・・・・・
儚いほどに繊細で、胸が痛いほどに純粋な青春の日々。
クラスメイトの秘密を知った少年が、迷い悩みながらも彼女と関わっていこうとする姿を描いた物語です。
彼の選択はとてもエゴが強くて、同時に、献身的な優しさを感じるものでした。
この読後感をどう表現すれば良いのだろうと一瞬悩んだけれど・・・・・・うん。たった一つの言葉で十分なのかもしれません。

☆あらすじ☆
二人の結末を見届けた時、きっともう一度読み返したくなる――。
人付き合いを避け生きてきた高校生の内村秀は、ある日クラスメイトの飯山直佳が落としたUSBメモリを拾う。その中身、「遺書」を見てしまったことから、奇妙な交流は始まった。やがて秀は直佳が進行性の記憶障害を患い、自殺を願っていることを知り……。
「君が死ぬときは、僕も死ぬ。それが嫌なら君は生き続けろ」
「……内村くん、すごく馬鹿なこと言ってる自覚は?」
約束に隠された本当の想いを知った時、きっと最初からページをめくりたくなる。切なく美しい物語。

以下、ネタバレありの感想です。

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0能者ミナト11/葉山透

0能者ミナト11 (メディアワークス文庫)
0能者ミナト<11> (メディアワークス文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年1月刊。
なんか・・・・・・今回の表紙のミナト・・・・・・胡散臭いw
なんだかミナトの詐欺師オーラが百倍増しです。すごく格好いいけど近寄りたくない男ナンバーワンw
さて、こう見えて(?)超有能な霊感ゼロの怪異退治のスペシャリスト・湊が、今回挑むのは殺生石。
いつもとは異なる圧倒的不利な状況のなかで見せてくれた理彩子との連携プレーに悶えました。

☆あらすじ☆
累計60万部超のベストセラー、第11弾! 葉山透が贈る、現代の怪異譚。
殺生石――それは凶悪な毒の大気を発し命あるものを死に追いやる、呪わしい巨石。かつて沙耶とユウキを窮地に陥れ、ユウキに大怪我を負わせたそれが、いま新たに発見された。調査に向かった理彩子を追った沙耶とユウキ、渋々それについて行った湊。そんな三人が捕われたのは、どちらを向いても脱出不能の、まさに無限回廊と化した空間だった。殺生石、そして九尾の狐の気配に満ちた閉鎖空間から脱出する術は?  究極の攻撃を放つ九尾の狐を倒す術は、果たして存在するのか――。絶体絶命の状況下で、湊の科学的推理が冴えわたる!

以下、ネタバレありの感想です。

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絶対城先輩の妖怪学講座10/峰守ひろかず

絶対城先輩の妖怪学講座 十 (メディアワークス文庫)
絶対城先輩の妖怪学講座 十 (メディアワークス文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年8月刊。
先輩と礼音が交際スタートさせた第10巻。
付き合いたてカップルが醸し出す気恥ずかしさがとても美味しい・・・!
予言にまつわる妖怪たちの謎を追っていくストーリーも安定の面白さでした。

☆あらすじ☆
四十四番資料室の怪人・絶対城が紐解く伝記ミステリ、待望の第10弾!
『白澤(はくたく)』に襲撃された狐からの情報を受け、警戒を強める絶対城たち。そんな中迎えた夏休み。つきあって初めての長期休みにもかかわらず、礼音は一人、牧場で短期のアルバイトに励んでいた。
優しい夫妻が営む牧場を気に入る礼音だが、いるはずのない子供の影を見てしまう。心細さを感じつつ、休日に近くの川で水浴びをしていると、そこには礼音を心配した絶対城の姿が。二人は牧場主夫妻の発言に疑いを持ち始め──?
“予言”に纏わる妖怪たちの謎に迫る第10巻!

以下、ネタバレありの感想です。

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明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業/さとみ桜

明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業 (メディアワークス文庫)
明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業 (メディアワークス文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年3月刊。
第23回電撃小説大賞「銀賞」受賞作。
古い時代と新しい時代が混ざり合う明治九年の東京を舞台に、妖怪にまつわる記事を書く新聞記者と、彼を見返すために裏稼業の手伝いを名乗り出た少女が、様々なトラブルを妖怪のせいにしながら解決していく物語です。
新しさを取り入れていく時代でありながら、迷信深さの残る人々のアンバランスさが面白い作品でした。
キャラもなかなか立っていてよかったし、シリーズ化するなら続きも読みたいと思います。

☆あらすじ☆
ぞわっとして、ほろりと出来る。 怠惰な記者のあやかし謎解き譚。
日がな一日サロンで惰眠を貪る日陽新聞社の記者、久馬。そんな彼も好奇心が疼けば記事を書く。傍に用意するのは、怪談奇談に妖怪本。彼が書く記事は全て妖怪にまつわるものなのだ。ある春の日、少女が新聞社へ乗り込んできた。彼女の名は香澄。久馬の記事が原因で、友人が奉公先を追い出されたのだという。冷たい対応の久馬に代わり香澄に声を掛けたのは、妖美な男・艶煙。曰く、むしろ妖怪記事は人助けになっており、友人は貞操の危機を免れたのだというが!?

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初恋彗星/綾崎隼

初恋彗星 (メディアワークス文庫)
初恋彗星 (メディアワークス文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前作の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2010年5月刊。
花鳥風月シリーズ第2弾。といっても各巻独立した読み切り作品です。
今回は、星と初恋と秘密の物語。
純粋だけど歪んでいて、悲しいまでに一途な恋のお話です。
4人の幼なじみの間に隠された秘密と、それを知って選ばれた未来が重く切なくて、これをハッピーエンドと思うことは私にはできない・・・・・・。
それでも不思議とあたたかい読後感に、なんだか泣けてくる作品でした。

☆あらすじ☆
ある夜、逢坂柚希は幼馴染の紗雪と共に、重大な罪を犯そうとしていた舞原星乃叶を助ける。彼女は紗雪の家で居候を始め、やがて、導かれるように柚希に惹かれていった。それから一年。星乃叶が引っ越すことになり、次の彗星を一緒に見ようと、固い約束を三人は交わす。しかし、星乃叶と紗雪には、決して柚希に明かすことが出来ない哀しい秘密があって…。精緻な構成で描かれた、狂おしいまでのすれ違いが引き起こす、『星』の青春恋愛ミステリー。

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天保院京花の葬送 フューネラル・マーチ/山口幸三郎

天保院京花の葬送 ~フューネラル・マーチ~ (メディアワークス文庫)
天保院京花の葬送 ~フューネラル・マーチ~ (メディアワークス文庫)

評価:★★★☆☆
2017年1月刊。
霊感女子高生、トラブルメーカー、若手熱血刑事、ナルシスト霊能力者の4人が廃墟で起こった殺人事件の真相を解き明かすオカルトミステリー。
幽霊ががっつりと事件に絡んでいく物語なのだけど、普通にミステリーとしても読み応えがあって面白かったです。
群像劇的な構成が若干テンポ悪く感じたものの、クセのあるキャラクターは魅力的。
心霊探偵系の作品が好きなら楽しめると思います。私は結構好みな内容だったので、シリーズ化に期待!

☆あらすじ☆
天保院京花には、俗に言う『第六感』が備わっている。でも実際は、人よりちょっとだけ、目がおかしくて、耳が変で、鼻が異常で、舌が特殊で、肌が異様なだけ――。廃墟の洋館で起きた殺人事件。現場に集まったのは、霊感女子高生の京花、トラブルメーカーな元女装少年の人理。不良出身の熱血刑事・竜弥、そして、麗しきナルシスト霊能者の行幸。喪服を纏った女子高生・京花が、おかしな奴らと『謎』に挑むとき、事件は意外な結末を迎えることに――!?

以下、ネタバレありの感想です。

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絶対城先輩の妖怪学講座9/峰守ひろかず

絶対城先輩の妖怪学講座 九 (メディアワークス文庫)
絶対城先輩の妖怪学講座 九 (メディアワークス文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年11月刊。
絶対城先輩と礼音が・・・・・・!
今回は「狐」回だったわけだけど、それよりも絶対城先輩と礼音が・・・・・・!!

☆あらすじ☆
絶対城を頼り四十四番資料室を訪れた、「狐憑き」に悩む女子学生、葛木葉子。こっくりさんの儀式でお祓いを行う絶対城に対し、葛木は「笑わせないでよね!」と言い放ち、真怪秘録覚書『狐』の資料と共に姿を消してしまう。突然の事態に動揺する一同。しかし、何故か礼音は葉子の声に聞き覚えがあった。声を頼りにして、お祓いと同じ日に礼音が巻き込まれた事件を調べ始めると、海辺のリゾートホテルで開催されるマジックショーに辿り付く。そこで待ち受けていたのは―。

以下、ネタバレありの感想です。

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0能者ミナト10/葉山透

0能者ミナト<10> (メディアワークス文庫)
0能者ミナト<10> (メディアワークス文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年10月刊。
面白かったー!!
スピンオフ的なユウキ回。終盤の展開が予想外すぎて目を剥いた・・・!
孝元さんの苦い初恋話がスタートした今回の事件は、なんだか切なくなる読後感がしっとりと素敵でした。

☆あらすじ☆
強大な怪異をも一刀で斬り伏せる、美しき怪異討伐の手練、赤羽夏蓮。若き日の孝元が恋した彼女は、しかし怪異に絡む事件を経て姿を消した。その後彼女の行方を知った孝元は、一人の少年に出会う。その少年こそ、母譲りの強大な法力を持つ夏蓮の息子、赤羽ユウキだった。そして時は経ち、ユウキの前に彼の父と目される科学者が現れる。いわく、ある薬で法力を消すことができるという。それはまさに、科学で怪異をねじ伏せるがごとき事態。あろうことかユウキは薬の力で法力を失い、クラスメイトと怪異事件に巻き込まれてしまうのだった。

以下、ネタバレありの感想です。

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蒼空時雨/綾崎隼

蒼空時雨 (メディアワークス文庫)
蒼空時雨 (メディアワークス文庫)

評価:★★★★★
2010年1月刊。
第16回電撃小説大賞「選考委員奨励賞」にして綾崎隼さんのデビュー作。
めちゃくちゃ面白かったです。
一人暮らしの男のアパートにワケあり美人が転がり込んでくるところから始まる、雨の風景がとてもよく似合う恋愛群像劇。
少しずつ繋がりがある5人の男女の恋を描いていて、登場する誰もが人間的にダメなところがあるというか、痛々しいところがあって、全てひっくるめて愛おしくて仕方ありませんでした。
もうほんとにこういう話大好物すぎて叫びだしたい気分。

☆あらすじ☆
偶然の「雨宿り」から始まる、切ないラヴ・ストーリー。ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を解いていった。やがて零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。その内容に驚く零央だったが、しかし、彼にも重大な秘密があって…。巧妙に張り巡らされた伏線が、いくつも折り重なったエピソードで紐解かれる、新感覚の青春群像ストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。ネタバレなしの方が楽しい作品なので未読の方は要注意。

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