「ファミ通文庫」カテゴリーアーカイブ

死にゲー転生ブラッドペイン /羽根川牧人


死にゲー転生ブラッドペイン (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2019年9月刊。
死にゲーの世界に召喚された有名プレイヤーが、「ゲームの展開上絶対に死ぬ巫女」を守り抜いてゲームクリアを目指すファンタジー。
と言っても熱血でヒロイックな感じではなく、ある目的のために淡々とやるべきことをこなしていく主人公のドライさが印象的でした。
深い闇を感じる彼の過去に何があったのか。
果たして巫女を守り抜くことはできるのか。
そして、この世界は一体何なのか。あのゲームは何だったのか。
様々な謎が残されたまま終わっているので、続きがとても気になります。

☆あらすじ☆
「任せておけ。なにせ俺は、天才のお前に召喚された、最強の断罪者だ——」
大人気”死にゲー”をプレイ中に意識を失った黒江海斗は、自キャラ《血錆のカイト》として目覚める。自分を召喚した焔の巫女フラムは戦闘を強要してきたり「撫でてください!」と懐いてきたりと、可愛くもあるがやたらとウザい。ゲームの展開通りなら、序盤の負けイベントで彼女は死ぬ——だがフラムの健気な覚悟を知ったカイトは、最強プレイヤーとして誰も見たことのないエンディングを目指す! リアルで成し遂げる前人未踏の縛りプレイ攻略譚!!

以下、ネタバレありの感想です。

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魔法学校首席になったら嫁と娘と一軒家がついてきたんだが /桐山なると


魔法学校首席になったら嫁と娘と一軒家がついてきたんだが (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2019年7月刊。
頭でっかち努力型優等生とコミュ障天才魔女と謎の幼女の3人暮らしを描く、アットホームな学園ファンタジー。
こういう疑似家族ものって「娘」の可愛さにハズレがないイメージ。めっちゃ可愛かったです。
ただ性癖がちょっと尖ってない?という気もしたり??
魔法学園ものと家族ものをきちんと両立させていたのは上手いな、と思いました。
子育てに協力してくれる賑やかな仲間たちも良かったけれど、個人的にはヒロインとの関係をもう少しじっくり詰めてほしかったかも。
でもラストの掛け合いが好きなのでシリーズ化したら続きも読むと思います。

☆あらすじ☆
才少女と同棲して、可愛い魔法生物を育てよう!
一般教養で満点を取り、なんとか学年首席になったミジョア。首席になれば狭苦しい学生寮を出て、最新魔法が施された一軒家に住める。うきうきで屋敷に向かうとそこには先住者がいた。教師の手違いにより、魔法の天才&変人と名高いエルキッサにも居住権が出されていたのだ! 頑なに出て行かない美人同級生と同棲をすることになったうえ、二人を「おとしゃん! おかしゃん!」と呼ぶ魔法生物まで現れて——!? 不思議で温かなアットホーム学園ライフ、開幕!

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やがてはるか空をつなぐ /山之臨

やがてはるか空をつなぐ (ファミ通文庫)
やがてはるか空をつなぐ (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年1月刊。
幼い頃に別れた少女との思い出に未練を残し、彼女への複雑な想いをロケットに託して飛ばしていた少年。
彼を中心にして繋がっていく5人の少年少女を描く青春群像劇です。

心に爪痕を残す苦い思い出や、ままならない自分自身への葛藤。
「自分らしさ」とは何かと苛立ちながら、それでも祈り、繋がりを求める少年たち。

今は遠くに感じるあの人に届きますように。どうか自分を見つけてくれますように。
彼らがロケットに託した願いは、果たしてどこへ辿り着くのか。

荒削りに感じる部分もあるのだけど、それでも良い作品だと思いました。私は好き。
登場人物達の苦しい胸の内に切なくなりつつ、爽やかなラストに気持ち良く読み終えることができました。

☆あらすじ☆
部室ではバルーン実験の準備が進んでいた。メンバーはロケットオタクの青桐七海、プログラマー山花俊、天真爛漫な後輩、町田佐奈の三人だ。実験の当日、彼らは近くの高校に通う赤森遙と出会う。活動に興味があるという遙は物理部へ入部を希望するのだった。彼女にはどうしても校庭でモデルロケットを打ち上げたい理由があるのだという。しかし過去に青桐が起こしたある事件をきっかけに実験は禁止されていて――。ロケットが紡ぐボーイミーツガールが幕を開ける!

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多分僕が勇者だけど彼女が怖いから黙っていようと思う /花果唯

多分僕が勇者だけど彼女が怖いから黙っていようと思う (ファミ通文庫)
多分僕が勇者だけど彼女が怖いから黙っていようと思う (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2018年11月刊。

黙ってた方がいいと思う(怯)

勇者に選ばれた(気がする)少年が、幼なじみの彼女を怒らせないように真実を隠そうとするラブコメファンタジー。
これは近年稀に見るレベルの恐妻家ではないでしょうか。
恋人が怖くて怖くて仕方ないけどめっちゃ大好き!!っていう主人公のデレっぷりが楽しいお話でした。どえむー
ただ、ヒロインは暴力系で口が悪いタイプなので好みが割れそう。可愛いところもあるんだけど・・・あるんだけどね・・・!
私的にはアリ寄りだけどもう少し可愛げ方面で頑張ってほしかったかも。いやそうすると話が成り立たないか?
カップリング的にはすごく良かったのでシリーズ化するなら読みたいです。

☆あらすじ☆
――僕は、魔王より怖い存在を知っている
「貴方こそ勇者様です!」
王都から来た聖女はそう決めつけてくるし、聖剣を名乗る棒きれの声も聞こえてくる。けど僕は単なる村人で、僕のことを常に気遣ってくれるけど魔王より怖い幼馴染みのアリアと幸せになるのが人生の目標なのだ。それなのに聖女と聖剣は強引な手段で僕を勇者にしようとするし、神託を聞きつけた魔物まで村に押し寄せてきて――!?
幼馴染みのために勇者になりたくない少年は幸せを掴めるのか!? 希代のファンタジーラブコメ開幕!

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覇剣の皇姫アルティーナ14/むらさきゆきや

覇剣の皇姫アルティーナXIV (ファミ通文庫)
覇剣の皇姫アルティーナXIV (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年9月刊。
平和を目指すアルティーナたちが、南のヒスパーニア帝国へと侵攻する第14巻。
今回も安定した面白さでした。個人的には新キャラの父娘がとても好きです。

☆あらすじ☆
――ヒスパーニア帝国を征服せよ。
無能や背信の指揮官に足を引っ張られつつも、軍師レジスの策により、アルティーナはエルトリア教国を降伏せしめた。
しかし、元帥となった彼女に帰還は許されない。新皇帝ラトレイユからの勅命が下る。
『ヒスパーニア帝国を征服せよ』
命令には不服ながらも、第四軍は隣国へと侵攻した。大砲と小銃で圧倒するも、敵国には””神の子””と謳われし軍師がおり……!?
覇剣の皇姫と読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー、第十四弾!

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彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜/三田千恵

彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~ (ファミ通文庫)
彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~ (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2018年8月刊。
面白かった!そしてこういう青春ミステリーを待っていた・・・!
嘘がわかる少年、嘘をつかない少女、嘘ばかりつく少女、そして謎を残して死んだ少女。
様々な「嘘」を解き明かすなかで、傷つき、苦脳し、それでも前に進む少年少女の物語です。
「嘘」というテーマを、ミステリーにも青春にも恋愛にも余すところなく使い込む丁寧なストーリーが素晴らしい作品でした。
思春期特有の潔癖さを抱え、様々な形で「嘘」に振り回される少年少女の心情描写もすごく良かった・・・・・・本当、こういう作品好きなんだよなぁ

☆あらすじ☆
遠藤正樹は嘘がわかる特異体質で、川端小百合は決して嘘をつかない少女だった。そして学校のアイドル佐倉成美は、常に嘘をふりまく少女だった。
ある日、川端と佐倉の共通の友人が亡くなってしまう。自殺という噂だったが川端は「彼女は殺された」と言い、佐倉も「彼女を追い詰めたのは私」とうそぶく。
真相を知りたいと川端に頼まれた正樹は、その力で誰も知らない佐倉の心の内を知ってしまい――。
願いと嘘と恋が交錯するトライアングルストーリー。

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オミサワさんは次元がちがう/桐山なると

オミサワさんは次元がちがう (ファミ通文庫)
オミサワさんは次元がちがう (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2018年3月刊。
面白かったー! そして超ニヤニヤするお話でした。
芸術学部のお姫様でコミュ障と言われる小海澤さんと、彼女の絵を見るためにわざわざ芸術学部に通う今城くん。
さりげなく(?)小海澤さんと距離を縮めていく今城くんは、ある時、彼女の抱える秘密を知ることになるのです。
不思議要素ありシリアスありの物語なのだけど、とにかく小海澤さんが可愛くて仕方ない作品でした。
これって結局ラブコメですよね?
ラストとか「なるほど!そりゃそうなるわ!」って爆笑しながらキュンキュンしましたし。
いやでもこれは本当に恥ずかしいな〜〜〜w

☆あらすじ☆
天才のオミサワさんは、三つほど次元が違う人だった――。
雪斗には気になる人がいた。芸術学科の小海澤有紗。無表情、無感情で人と関わろうとせず、奇行も多いが、落書きすら数百万の価値がある百年に一度の天才。そんな彼女となんとか友達になった雪斗だったが――。

以下、ネタバレありの感想です。

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覇剣の皇姫アルティーナ 13/むらさきゆきや

覇剣の皇姫アルティーナ XIII (ファミ通文庫)
覇剣の皇姫アルティーナ XIII (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年2月刊。
皇帝を目指す姫と、読書狂の軍師の戦いを描くファンタジー戦記第13弾。
なんだか久々にアルティーナとレジスが同じ戦場で戦ったような・・・?
しばらく物足りなさが気になっていたのですが、今回はとても面白かったです。
そしてなによりアルティーナの成長が頼もしい!

☆あらすじ☆
アルティーナは帝国元帥に任命され、南方戦線へと派兵される。その道中、旧知である貴族ティラソラヴェルデ家のエレアノールが部隊を訪ねてきた。彼女は、新皇帝から過大な要求を受けて頼ってきたのだ。レジスは救いの妙案を出しつつ、南方戦線の早期決着を約束する。しかし、アルティーナたちが合流した第六軍・第八軍の兵は戦意が低く、レジスは今までとは違う苦労を背負うことに……!?
覇剣の皇姫と読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー第十三弾!

以下、ネタバレありの感想です。

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語り部は悪魔と本を編む/川添枯美

語り部は悪魔と本を編む (ファミ通文庫)
語り部は悪魔と本を編む (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年9月刊。
ラノベ作家デビューを目指す青年と、彼の恋人である担当編集者の奮闘を描く物語。
これまで読んできたラノベ作家モノでも出版界隈の厳しいお話はたくさんあったけれど、本作はとりわけシビアにエグく感じました。
主人公の扱いは私が読んだなかでは一番酷かった気がする。
夢があるんだかないんだか・・・・・・でもこの作品の心理描写は好きです。リアルなつらみを感じる。

☆あらすじ☆
恋する二人vs悪魔編集長!? 今””一番応援したい””出版業界の恋と戦い!
拾い上げ作家の中村雄一は、ある日理想に限りなく近い女性、絵美瑠と出会い、交際することになる。作家と編集者としても頑張っていこうと誓い合うも、二人の前にはデビューを阻む悪魔のような編集長が立ちはだかる!

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キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った/比嘉智康

キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った (ファミ通文庫)
キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2017年8月刊。
多重人格の少年と多重人格の少女が織りなす、3×4の賑やかな「多重人格ごっこ」。そこから始まる楽しい時間が、やがて甘くて切ない恋の物語へと変わっていく青春小説です。
コミカルで軽快な文章と、優しさに胸が苦しくなるストーリーの相性が個人的にはすごく好みでした。
軽すぎず重すぎず。甘いけれどほろ苦い。最後は寂しさを含みながらも賑やかに。
絶妙なバランスで成り立っている物語だと思いました。綺麗に終わってるけれど続刊がほしいなぁ。

☆あらすじ☆
彼女の想いを知った後、きっともう一度読み返したくなる――
明るくて人気者で、時折悲しそうに笑う華の実が気になって仕方なくなった。でも、気づかなかったんだ。一緒にいることが、そんなに彼女を追い詰めていたなんて。

以下、ネタバレありの感想です。

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