異世界トリップしたその場で食べられちゃいました/五十鈴スミレ

異世界トリップしたその場で食べられちゃいました (ビーズログ文庫)
異世界トリップしたその場で食べられちゃいました (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★☆☆☆
2017年9月刊。
カクヨム×ビーズログ文庫 恋愛小説コンテスト「奨励賞」受賞作。
タイトルまんまです。本当にそのままだった・・・・・・

☆あらすじ☆
精霊に喚ばれて異世界トリップした先は——美形軍人のベッドの上!?
普通の大学生だった私、水上桜。お風呂場でつまづいて、美形軍人さんのベッドの上に異世界トリップしちゃいました! そこでうっかりおいしくいただかれてしまいまして(比喩だよ!)、誤解が解けたのが翌朝のこと。保護してもらえることになったんだけど、砦は飢えた狼ばっかりって!? これは私と頑固な隊長さんの恋のお話――かもしれない。

以下、ネタバレありの感想です。ネガティブ注意。

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令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活/江本マシメサ

令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活 (ビーズログ文庫)
令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活 (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年9月刊。
カクヨム×ビーズログ文庫 恋愛小説コンテスト「大賞」受賞作。
婚約発表前に駆け落ちした公爵令嬢の身代わり役を引き受けた子爵令嬢の物語です。
歯に衣着せぬ物言いで偉そうな態度をとりつつ、素直じゃない優しさに可愛げを感じるヒロイン。
そんな彼女を挟むのは、共犯者となる公爵令嬢の兄と、二人で騙すことになる公爵令嬢の婚約者。
Wヒーローは正反対なキャラ付けがとても素敵でした。恋愛面は三角関係になっていくのか、それともこの巻の印象通りに兄がメインなのか。
私は婚約者推しになりそうです。なので現状すごく当て馬くさい婚約者氏にはぜひとも頑張ってほしいところ・・・!
少し中途半端なところで物語が終わっているので続きが楽しみです。

☆あらすじ☆
身代わりの条件は、靴にキス!? 本物より苛烈!こんな令嬢見たことない!
公爵令嬢エリザベスと瓜二つだからと、彼女の兄シルヴェスターに身代わりを頼まれた普通の令嬢エリザベス。狡猾なシルヴェスターと腹の探り合いの末、陰湿メガネの婚約者ユーインとの婚約パーティーに出るが……!?

以下、ネタバレありの感想です。

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紅霞後宮物語 第零幕 二、運命の胎動/雪村花菜

紅霞後宮物語 第零幕 二、運命の胎動 (富士見L文庫)
紅霞後宮物語 第零幕 二、運命の胎動 (富士見L文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年9月刊。
本編の前日譚を描く外伝シリーズ第2弾。
2巻にして、ようやく未来の夫である文林が登場です。若い!そして青い!
彼の根っこにある粘着質・・・じゃなくて執着(あんま変わらん)の芽生えもみえて笑ってしまいましたw
あのヤンデレ文林はこうして形づくられていったんだなぁ。

☆あらすじ☆
こいつとは、絶対そりが合わない――。小玉と文林、出逢いの物語
軍人として覚悟を決めた小玉は、異例の速度で昇進し、二十歳にして校尉となっていた。そんな小玉のもとに、眉目秀麗にして武科挙に合格した英才が配属される。三歳年下のその男・文林は、何かと小玉と衝突して――?

以下、ネタバレありの感想です。

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ぬばたまおろち、しらたまおろち/白鷺あおい

ぬばたまおろち、しらたまおろち (創元推理文庫)
ぬばたまおろち、しらたまおろち (創元推理文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2017年9月刊。
第2回創元ファンタジイ新人賞「優秀賞」受賞作。
田舎の村で育まれる少女と白蛇の異類恋愛譚であり、妖怪たちが「魔女」になるための勉強に励む魔法学園ものであり、村に伝わる伝承の真実が明かされていく伝奇要素も強い現代ファンタジーな物語です。
もうね、こういうの大好きっっ!
ハリー・ポッターとRDG(レッドデータガール)を足して2で割った感じといえば、だいたいのイメージは伝わる気がします。
幼なじみ萌えは最高だったし、雪女やのっぺらぼうが箒に乗って空を飛ぶカオスで賑やかな世界観もすごく楽しい。
ジェットコースターな展開の先にある結末も、私的には期待通りだったので全くもって文句なしです。
1冊で綺麗に話は終わっているけれど、これはぜひシリーズ化してほしいなぁ。

ちなみに帯には「横溝正史?×ハリー・ポッター!」とあるのだけど、押し出すべきは横溝正史よりも荻原規子の方じゃないかと思ったり。児童文学に近い雰囲気の柔らかさがあるファンタジーなので。
そしてハリポタ・RDG好きはとりあえず本作を読んでほしい・・・!

☆あらすじ☆
両親を失い、田舎にある伯父の家に引き取られた綾乃には秘密の親友がいた。幼いころ洞穴で見つけた小さな白蛇アロウ。アロウはみるみる成長し、今では立派な大蛇だ。十四の夏、綾乃は村祭の舞い手に選ばれた。だが、祭の当日、サーカスから逃げ出したアナコンダが現れ村は大混乱に。そんななか、綾乃は謎の男に襲われるが、そこに疾風のように箒で現れ、間一髪彼女を救ったのは、村に滞在していた民俗学者の大原先生だった。綾乃はそのまま先生の母校ディアーヌ学院に連れていかれ、そこで学ぶことになるが、そこはとても変わった学校で……。

以下、ネタバレありの感想です。

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宝石商リチャード氏の謎鑑定5 祝福のペリドット/辻村七子

宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドット (オレンジ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年8月刊。
美貌の宝石商と正義漢の大学生が宝石にまつわる謎を解き明かすミステリー第5弾。
前回で大きな山場を乗り越えた二人だけに、少し距離感も変わってきたような。
そして表紙は未来(就活)を考え始めた正義と過去のリチャードだったんですね。リチャード様はだらしない格好していると余計に艶めかしい・・・・・・

☆あらすじ☆
リチャードが抱えていたトラブルも一段落し、帰国した正義とリチャード。正義は大学三年生となり、周囲ではそろそろ就職活動が本格化し始めていた。そんなある日、銀座のエトランジェを常連客の乙村が訪れた。乙村は、片想いしていた女性からもらったという桜色のカメオをリチャードと正義に見せる。そして、そのカメオの謎を解いてみないか、と言い出して……? ジュエリー・ミステリ第5弾!

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リア充にもオタクにもなれない俺の青春/弘前龍

リア充にもオタクにもなれない俺の青春 (電撃文庫)
リア充にもオタクにもなれない俺の青春 (電撃文庫)

評価:★★★☆☆
2017年9月刊。
最初はスクールカーストものかな?と思ったのだけど、読んでみると少し違う雰囲気。
どんな集団にも存在する同調圧力の苦しみ。その居心地の悪さに共感してしまう青春小説でした。
軽快なテンポで話が進むのでサクサク読めるし、ヒロインは魅力的。
好きなものに泣けるほどの愛を注ぐオタク女子は可愛いし、自分とは違う価値観を否定せずに受け入れてくれる優しいギャルは天使級に素晴らしい。
・・・・・・なのだけど、主人公だけはどうにも苦手でした。

☆あらすじ☆
リア充は読むな、オタクも読むな。これは俺たちの青春だ!
一奈々子。オタク女子。3ヶ月ごとに「嫁」が変わるタイプの絵師。おどおど小動物系の美少女。口には出さないけど、俺は密かに≪イナゴさん≫と呼んでいる。
上井恵久。リア充女子。カラオケでタンバリン叩いてた人。いつもいい匂いがするクール系の美少女。こっちも口には出さないけど、俺は密かに≪ウェーイさん≫と呼んでいる。
クラスこそ一緒だけど、イナゴさんも、ウェーイさんも、俺とは別世界の住人だ。リア充でもオタクでもない俺は、きっと深いかかわりを持つことなく終わるんだろう。
……そう思っていた。
あの夜、あの公園で、あんな秘密を知ってしまうまでは。
2017年、オタクがメジャーになりすぎた時代。何にもなれない「俺」たちに贈る、新・青春ラノベ開幕!

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キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った/比嘉智康

キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った (ファミ通文庫)
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評価:★★★★☆
2017年8月刊。
多重人格の少年と多重人格の少女が織りなす、3×4の賑やかな「多重人格ごっこ」。そこから始まる楽しい時間が、やがて甘くて切ない恋の物語へと変わっていく青春小説です。
コミカルで軽快な文章と、優しさに胸が苦しくなるストーリーの相性が個人的にはすごく好みでした。
軽すぎず重すぎず。甘いけれどほろ苦い。最後は寂しさを含みながらも賑やかに。
絶妙なバランスで成り立っている物語だと思いました。綺麗に終わってるけれど続刊がほしいなぁ。

☆あらすじ☆
彼女の想いを知った後、きっともう一度読み返したくなる――
明るくて人気者で、時折悲しそうに笑う華の実が気になって仕方なくなった。でも、気づかなかったんだ。一緒にいることが、そんなに彼女を追い詰めていたなんて。

以下、ネタバレありの感想です。

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忘却のアイズオルガン/宮野美嘉

忘却のアイズオルガン (ガガガ文庫)
忘却のアイズオルガン (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年8月刊。
現在ほぼ休止状態のルルル文庫の人気作家・宮野美嘉さんのガガガ文庫デビュー作。
少女小説作家がライト文芸ではなく少年向けラノベを出すケースは稀に見かけるのだけど(永野水貴さんとか)ルルル文庫作家の受け皿はガガガ文庫になるのでしょうか。
宇津田晴さんもガガガ文庫から刊行予定がありますし(延期してるけれど)

それはさておき、宮野美嘉さんの新作は動く死体となった少女を連れた魔術師の青年の物語。
悪魔を狩る青年の目的は少女を生き返らせること。そのために彼は少女に愛されてはいけないし、彼女に真実を知られてもいけない。
誰よりも愛する少女から憎まれながら悪魔と戦い続ける青年の旅を描いていくゴシックファンタジーです。
「宮野さんが少年向けを書いたらこんな感じだろうなぁ」という、まさにそんな感じのダークな世界観でラブがエゴイスティックな物語でした。
主人公がかなりの変人なのは仕様ですね!w

☆あらすじ☆
悪魔を喰らう魔術師と哀れな屍人形の旅。
悪魔が人類の隣人として振る舞っていた時代。魔術師のダヤンと屍人形のアリアは、悪魔退治を生業としながら、旅を続けていた。
ダヤンの目的はただ一つ。己が手をかけ、屍人形にしてしまったアリアを生き返らせること。そのために彼は、生と死を支配する悪魔・ガーガヴルドと契約を交わしたのだ。人理を外れた望みを叶えるには、それ相応の代償を払わなければならない。絶対的な契約の元、かつての記憶を失ったアリアに真実を伝えられず、悪魔退治を担わせなければならない日々。ダヤンは本心を隠して、あくまでもアリアを金稼ぎの道具として扱い、露悪的に振る舞い続ける。
旅の中で訪れた新たな街。その街の住人はどことなく生気を失ったような様子で、病院を訪れる患者が後を絶たないらしい。そして、その病院に勤める医師の家で、瀕死の重傷を負った娘が奇跡的に回復し、その代わりに息子が死んでしまったという奇妙な噂が囁かれていた。そこに悪魔の匂いをかぎつけた二人は、さっそく調査を開始するのだが……。
悪魔を喰らう魔術師と哀れな屍人形の旅路。――これなるは忘却の果てに垣間見る、魂と契約の物語。

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機巧のイヴ/乾緑郎

機巧のイヴ (新潮文庫)
機巧のイヴ (新潮文庫)

評価:★★★★☆
2017年9月刊。
面白かったー!!
江戸のようで江戸ではない架空の都市を舞台に、歯車と撥条でできた機巧人形(オートマタ)を巡るSF伝奇小説。
人間と機巧人形を分けるものはなにか。魂はどこからやってくるのか。
SFならではの哲学的な問いを投げかけつつ、神代のオーバーテクノロジーを巡る伝奇SF、切ないロマンス、忍法帖的アクションなども楽しめるエンタメ感満載な作品でした。すっごく楽しかった!

☆あらすじ☆
天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術の結晶、美しき女の姿をした“伊武”が存在していた!天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす―。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕!

以下、ネタバレありの感想です。

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ロクでなし魔術講師と禁忌教典9/羊太郎

ロクでなし魔術講師と禁忌教典9 (富士見ファンタジア文庫)
ロクでなし魔術講師と禁忌教典9 (富士見ファンタジア文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2017年8月刊。
急展開の第9巻。
テロ事件で盛り上がるのはいいけれど、ちょっと展開が慌ただしいような?
ただ、世界観に関わる大きな展開に入っていくようなので今後の展開が楽しみです。

☆あらすじ☆
これは、《フェジテ最悪の三日間》の序章――。
フェジテ市庁舎爆破テロの容疑者として指名手配されたグレン。逃亡するグレンの前に現れたのは、天の智慧研究会、宮廷魔導士団、そして――ジャティス。各勢力の思惑が錯綜し、フェジテ最悪の三日間が幕を開ける。

以下、ネタバレありの感想です。

続きを読む ロクでなし魔術講師と禁忌教典9/羊太郎

少女小説・ライトノベル率高めの読書感想ブログ