婚約破棄だ、発情聖女。 /まえばる蒔乃



婚約破棄だ、発情聖女。(PASH! ブックス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2022年5月刊。
タイトルこんなですけど(あとがきに「手に取りにくかったでしょ」と書いてありましたが電子書籍なので無問題!)、働きすぎで不遇な聖女と一途で策士な皇弟殿下の純愛ラブコメです。
設定的に下ネタは多いけど「ピュア」に偽りなしです。あと「ほとばしって」いる。そこも偽りなし。
面白かったけれど、皇弟殿下のポーカーフェイスが完璧すぎるから発情聖女にもっと頑張ってほしいと思った私の性根は腐り果てています。
自分の邪念に動揺するモニカはこんなに可愛いのに読者の私は邪念だらけだ。
でも次巻に期待してもいいですか!?笑

☆あらすじ☆
魔物討伐前線の唯一の聖女として働くモニカはその聖女力の強さから王太子の婚約者に選ばれた。
しかし彼女の力は、かけられた者が発情してしまうという厄介なオマケ付き。
それを知った王太子は「発情聖女!」と罵り婚約破棄、国中に発情聖女の報が飛び交う。
途方にくれるモニカに声をかけたのは、前線仲間のリチャードだった。
「僕の国に来ない? 兄貴夫婦が不妊で、聖女さんが必要なんだ」
……モニカはまだ気づいていない。彼が皇弟であることを。
そして兄貴夫婦とはもちろん――!
溺愛激しめ皇弟殿下とワーカホリックな発情聖女の、ピュアが滴りほとばしる恋物語!

以下、ネタバレありの感想です。

 

史上最強の力を持ちながら、その代償として自他ともに発情させてしまう聖女モニカ
その残念な性質を、婚約お披露目の場で糾弾されたモニカは、不名誉な評判を与えられ、大事な居場所すら奪われてしまう。

そんなモニカを拾い上げたのは、身分を隠して魔物討伐の最前線で戦っていた隣国の皇弟リチャード
リチャードと共に聖女のいない帝国を訪れたモニカは、皇帝夫妻の精神的不妊を解決するため、魔物討伐や貴族たちの権力闘争など帝国の問題に奔走するーー というストーリー。

 

モニカの設定がひどすぎて笑ってしまいました。
発情聖女呼ばわりは汚名だけど真実でもあるという。他人だけじゃなく自分も発情しちゃうのが憐れみを深めます。かわいそうに。
モニカ自身は潔癖なくらいピュアだから余計にかわいそう。でも語り口がコミカルだから笑っちゃうんです。ピュアだけどメンタルは鋼なんだよな、モニカ。
こんな代償があると理解しながらも、弊害を恐れずに聖女として力をふるう彼女はとても尊い。リチャードが心酔するわけだ。素敵なヒロインです。

 

モニカ、最初は「面白い子だなー」という印象が強かったけど、リチャードを異性として意識し始めてからどんどん可愛くなっていくのも良かった。
特にリチャードの夢を見てしまったときの反応が可愛すぎた。恋する乙女なのに無駄に煩悩にあふれてる。でも耳年増だから具体性のないぼんやりした煩悩なのが可愛い。しかもそれをご本人に報告してるのが更に可愛いです。いくら詰め寄られたからって、そんな馬鹿正直に話さなくても……可愛すぎか。

 

こんなに可愛いモニカを皆に認めさせるために奔走するリチャード。
モニカを溺愛してるのはわかるんだけど、如何せん理性が鉄壁すぎる。鉄壁すぎて発情もしないからモニカが誤解するんだし、理性は程よい柔さがないとだめなんですね!もっと乱れればいいのに!(煩悩のかたまり)
全力全開の聖女攻撃もあっさりいなしちゃうし、どんな裏技があるんでしょうか。リチャードは常に揺るぎない人だけど、もっと揺らいでいる姿を見せてくれたら楽しいのになーと思ってしまいました。いや時折見せてくれてるんだけど、もっと…!そのへんは次巻に期待でしょうか?

 

ただ、ニコニコしながら外堀を埋め続けるリチャードはとても面白かったのでこの調子でよろしくお願いします。

面白くなりそうな引きで終わったので、続きもとても楽しみです。

 

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