茉莉花官吏伝 十二 歳歳年年、志同じからず/石田リンネ



茉莉花官吏伝 十二 歳歳年年、志同じからず (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

シリーズ1巻の感想はこちらから

評価:★★★★
2022年3月刊。
バシュルク国編の決着巻。
茉莉花の規格外っぷりがやはり痛快です。
向いてないと心でこっそり弱音を吐く茉莉花を見るたびに「いやむしろ申し子じゃん…」と思うこと幾万回。今回またカウントが増えました。

☆あらすじ☆
茉莉花の才能に、無敵の要塞都市も陥落!? バシュルク国解決編!
バシュルク国への潜入捜査中、ムラッカ国の襲撃に遭遇した茉莉花は、絶体絶命の状況を打破すべく珀陽からもらった禁色の小物を使い傭兵団を雇うことに。
さらに軍事顧問官であるアシナの信頼が必要となるため、心の動きを読み、その反応を見ながらムラッカ軍攻略への大胆な施策を打ち出していく。
茉莉花の的確な指示にアシナは傾倒していき――!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

信仰もどきを得ようとしてガチの信仰を獲得した茉莉花。おめでとうございます!

いや、こんな重いものいらんし…と焦っていたのに笑った。いつになったら茉莉花は自分の力量や器を正しく把握するのでしょうか。もうちょっと上方修正して構わないよ?

 

茉莉花、「自分は文官に向いてない」から始まり、今回もまた「間諜に向いてない」「詐欺師に向いてない」とヒンヒンしてましたが、もうほんと何を言ってるんだろうね????申し子じゃん!!!!誰よりも上手くやれてるじゃん!!!

 

以前は私も「能力があっても心が追いつかないと辛いよね」とか茉莉花に同情していたけれど、よく考えるとあれだけ修羅場をこなしてきた女(そして言うほどメンタルにダメージを蓄積してない女)が何を言ってるんでしょうか。茉莉花のハートはだいぶ強いです。強くなってます。

 

まぁ規格外な活躍を見せつつ内心は冷や汗ダラダラな茉莉花が可愛くて楽しいので、これはこれで良いんですけどね!

 

必ず失敗する任務で大成功の結果を持ち帰った茉莉花。
名実ともに皇帝の側近としての地位を確立して、雲上人となった彼女に、次はどんな試練が待っているのか。

 

………とワクワクしてたら、なんだかラブコメ回の予感が????

 

茉莉花、敵対視されなくなった代わりに争奪戦が起こるんですか。なるほどなるほど。このバケモノちゃんには飼い主がすでにいるんですけどね。飼い主のご機嫌が斜めになっていきそうで楽しみですね!!

 

珀陽といえば、茉莉花からの「信仰って重くないですか?」の問いに対する答えが最高でした。
「花が集まったら綺麗だよね」「それで、枯れたら捨てる」の言い回しが、悪徳極まってる。良すぎる。
その後で皇帝と私人を切り分けて話してたけど、いやいやいや、あなた、茉莉花に対して態度がちょっと違うだけで、人格の9割方が「皇帝」じゃないですか?言い過ぎ?でもそう言うところが好きですよ。さすがバケモノちゃんの飼い主ですね。

 

今回もとても面白かったです。次巻も楽しみ!

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。