十三歳の誕生日、皇后になりました。6 /石田リンネ



十三歳の誕生日、皇后になりました。6 (ビーズログ文庫) 【Amazon】【BOOK⭐︎WALKER】

1巻の感想はこちらから

評価:★★★★
皇位簒奪から始まる、国の立て直しを目指す皇帝夫妻の物語第6弾。
今回も安定して面白かったです。莉杏は本当に魅力に溢れたヒロインだと思う。愛されている余裕たっぷりだった暁月が段々と不穏な未来を予測しているのが楽しいです。早くそうなりますよーに!笑

☆あらすじ☆
「だってわたくし、稀代で傾国の悪女ですもの!」 夫婦の絆が深まる第六弾
冬――赤奏国のかつての皇帝や妃たちがそうしたように、莉杏と暁月も温泉がある『睡蓮宮』へ行幸することに! 
ところがその前に暁月は側近を集め、この冬の間に解決しろと各々に問題を渡す。
そして莉杏には、皇后として『相談される』仕事をしろと告げるのだった。
その意味を考えるなか、先の皇帝時代にとんでもない約束をしていたことがわかり!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

温泉慰安旅行回!温泉慰安旅行回じゃないですか!
せっかく皆揃って温泉旅行に行ってるのに莉杏が一人ぼっちで温泉に入ってる……仕方ないか皇后陛下だし……暁月と混浴するには年齢が微妙過ぎるし……と思ってたら(不埒すぎる)、ラストでばっちり足湯混浴していてにこにこしました。
いや表紙でちゃんと予告されてるんですけど。一見しても良い表紙だけど、本文読んでから改めて見直すと数倍よく見える。毎回本当に素敵な表紙だなぁと感動しています。

 

さて、そんな今回は暁月が莉杏や部下たちに課題を出し、各自がそれぞれの短所と長所を見つめていくというもの。
薄々気付いていたんですが、暁月って確かに有能な皇帝ですよね。人の使い方がうまくて上に立つ者としてどっしりとした安定感がある。
いつもはチンピラっぽい雰囲気が強すぎて私も碧玲みたいな反応になるんですが、今回の暁月は素直に「格好良いじゃん!」となりました。そして可愛すぎた。

 

「ーーーあんたの夫は、仕事ができるんだよ」

 

このセリフと行動が格好良くて、その後の泉水のセリフで可愛さもプラス。
嬉しかったんだなぁ。嬉しくてチャチャっと仕事をこなす自分を見せつけちゃったんだなぁ。可愛いなぁ。そういえばまだ18歳だもんなぁ。可愛いなぁ…!

 

何回も可愛いと言っちゃうけど、今回の暁月はラストでも可愛さを発揮。

 

(もしかして、いつかおれは、こいつに振り回されっぱなしになるのか……?)

 

なるでしょ!!なるよ!!しかも遠い未来じゃないよ!!!!

 

暁月と莉杏の関係って、梨杏の巨大感情を全面に押し出しつつ、暁月も「おれの皇后を自慢させろ」ってなるくらい莉杏を誇りに思ってることがエモいのですが、恋愛的な力関係は暁月が現状優勢だったんですよね。今までは。

 

莉杏の成長スピードが早すぎて読者的にも動揺してしまう。悪い女になりたいって、莉杏ならできちゃいそうですよね。無邪気に小悪魔やれちゃいそうだ。
幼くも健気で愛らしいヒロインであり、聡明で賢く将来有望な皇后である莉杏。
そこに「妖艶な色香で皇帝を翻弄する後宮の女」という属性まで足しちゃうの?無敵すぎない?最高のヒロインじゃん……

 

主人公としての莉杏が素敵すぎてときめきが止まりません。
こんな子に対して暁月はいつまで余裕こいた態度でいられるのでしょうか。楽しみですね!!!

 

莉杏と暁月の話ばかりになってしまった(いつもそうだが)
暁月の課題をめぐる今回のストーリーもとても面白かったです。
先々帝の残した面倒ごとをクリアするためのトンチに笑ったんだけど、そのとんちを解決策とするための下準備に奔走するところが面白かった。外交だろうとなんだろうと、一番重要なのは人と人の関係と繋がり。損得だけで人が動くわけではないのだから。
「上の立場」としての莉杏の成長も面白かったし、皇帝夫妻を支える部下たちもようやく「ろくな人材がいない」の評価から抜け出せそうな感じですね。赤奏国の未来は明るいな。

次巻も楽しみです。


 

 

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