恋になるまで、あと1センチ /六つ花えいこ



恋になるまで、あと1センチ(宝島社文庫)【Amazon】【BOOK⭐︎WALKER】

評価:★★★★
2022年3月刊。
とっても良かった!
忠犬タイプの体育会系男子と、高嶺の花で天使な美人先輩。
出会った瞬間から距離感バグってる二人の、両片思い青春恋愛小説です。
無防備な先輩を心配し、沼にハマるように過保護になっていく男子高校生が可愛いすぎました。少しずつ少しずつ、抜けられない場所までずり落ちていくタイプの恋、良いですね。
そして先輩、、、、恋する乙女ってなんてずるくて可愛いのか!

☆あらすじ☆
第9回ネット小説大賞受賞作。階段から、天使が降ってきた――高校1年生の楢崎颯太は、階段から落ちてきた篠先輩を助けた。これ以降、なぜか颯太は篠先輩に懐かれるようになる。助けてもらったことをきっかけに、篠先輩はぐいぐいアプローチしてくる。戸惑いつつも颯太は先輩の相手をしていく。いつの間にか心の距離が近づき、互いが想い合っていく……。天使のように純粋で、だからこそ危なっかしい篠先輩と、彼女に振り回されながらも心惹かれていく颯太。ピュアで愛おしいラブストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。

 

一学年上の先輩・のピンチを助けた主人公・楢崎颯太
その日から颯太の日常に篠がどんどん関わるようになってくるのです。

 

最初の一発目が抱き止める格好で始まったせいか、最初から距離感がバグってるタイプのボーイミーツガールです。
この二人の距離感の近さ、何??と戸惑うこと複数回。その可愛さにときめくのもワンセット。

 

篠がさ、するっと颯太のパーソナルスペースに入り込んじゃうんですよ。そんなの手練れの女じゃないですか。付き合ってもいない後輩男子の股の間にするっと入り込める女子は只者ではないですよ??さらっと女物タオルを持たせて牽制する発想、ヒェってなったからね???
これは天使のツラした小悪魔だぜ…!と喉をごくりと鳴らしたんだけど、ここがまた上手いところで、そういう天然小悪魔ムーブの内側に「恋する女の子の必死さ」も見えるんです。
小悪魔女子力ムーブしてるのに唐揚げに染められたお弁当を持ってきたのは可愛すぎて笑い倒しました。凝りまくったカラフル弁当ではなく茶色いカロリー爆弾で勝負するの、良いと思う!

 

ずるくて可愛くてほっとけない篠。
そんな彼女に翻弄されて、どんどん心を占拠されていく颯太。

 

最初から距離感バグってるけど、あと一歩だけ距離がある二人の関係の甘酸っぱさが最高でした。「恋になるまで、あと1センチ」って良いタイトルだなぁ。

 

颯太の揺れる心が青春全開で可愛くて、初めは「先輩」という存在に無条件にハイハイ従うだけだったのが、だんだんと独占欲を滲ませてくるのがまた堪らないです。
篠の言うことを聞く理由が「先輩だから」ではなくなっていくのが高校生の先輩後輩の恋愛模様の表現として抜群でしたね。「先輩の忠犬」は「篠の忠犬」に立派に成長しましたよ。

 

この作品、颯太視点で描かれてるから、颯太の気持ちになって「篠先輩の気持ち、表面からでも分かりやすいけど、内面についても詳しく!」ってなりました。
だから恋愛相談シーンで篠が自分の気持ちを吐露したところで心をガバッと掴まれてしまった。
ごめんよ、颯太くん。私が先に篠の内心を知っちゃった。おじいちゃんになった頃に教えてもらうんだろうけど、ときめきで心臓発作を起こさないように気をつけてね。。。

 

ほんと良い青春小説だったなぁ、WEB版の方に外伝とかないかな?とのぞいたら、WEB版目次に不意打ちを食らいました。
いや、これ、書籍版読んでからWEB版をのぞいた人間に対してインパクトすごくないです!?篠先輩可愛すぎるよう!!!!!!

 

めちゃめちゃ楽しい恋愛小説でした。さすが六つ花さん!ファンタジー絡まない青春小説も素晴らしかったです。次回作も楽しみにしてます。

 

 

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