ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する1〜3 /雨川透子



ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する 1 (オーバーラップノベルスf)【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
1巻2020年10月刊、2巻2021年2月刊、3巻2021年6月刊。
おもしろかったー!
謎のループ現象によって七回めの人生を歩むことになった悪役令嬢。
繰り返される短い人生で別々の道を選んできた彼女は、7回目の人生で「自身の死の原因」となった男の花嫁として生きることになります。
六度の人生で積み重ねてきた知識、技術、経験を駆使し、彼女は今度こそ短命の運命を回避することができるのか。
逞しくも優しいヒロインと、影のあるラスボス系ヒーローの駆け引きがとても良かったです。徐々に甘さが増していきつつ、危うい綱渡りが何度もある緊迫感にワクワクしました。
しかしタイトルの「自由気まま」は割と偽りありな気がするな!こんなに働き詰めの花嫁(予定)生活を送ってるのに・・・!

☆あらすじ☆
過去の人生で得たスキルを思いっきり発揮します!
「リーシェ! 僕は貴様との婚約を破棄する!!」
「はい、分かりました」「えっ」
20歳で命を落としては婚約破棄の瞬間にループしてしまう公爵令嬢リーシェの人生は、7回目を迎えていた。
過去の人生、商人や薬師、騎士などの生き方を満喫してきたけど、今度の人生こそ長生きしてごろごろしたい! 決意して飛び出そうとしたところ、とてつもない美丈夫とぶつかってしまう。
その男性は、数年後に戦争を引き起こし、リーシェが死んでしまう要因を作り出した皇太子アルノルトだった!?
さらに、騎士人生で培った立ち振る舞いを気に入られたのか、彼から結婚を申し込まれて――!?
自分の死の原因であるアルノルトを探るため、リーシェは求婚を了承する。
ごろごろしたい決意とは裏腹に、過去の人生で得た経験を発揮し注目を浴びていくリーシェは、果たして7回目の人生を生き残れるのか……!?

以下、ネタバレありの感想です。3巻分まとめて書きます。

 

婚約破棄される瞬間からスタートするループ現象に陥った悪役令嬢リーシェ。
彼女の魅力が冒頭からバシーーーンっと伝わってくるのが良かったです。

(それよりも、未来のことで頭がいっぱいだわ!今度はどんな人生になるのか、わくわくする)

ループものといえば繰り返しの中で知識と経験を積み重ねて問題解決に挑むのが定番ですが、本作はその種類が豊富なところがすごく楽しいです。
商人、薬師、錬金術師、侍女、狩人、騎士、、、
リーシェはループする人生を思いっきり楽しんでるなぁと思う。
それぞれの人生を大切に生きてきたのもわかるから、もう一度親しい人たちと過ごすのも良さそうなのに(実際最初はそうしようとしてたけど)、リーシェは別の道を選ぶんですよね。
自分の中にある色んな可能性を掘り起こしていてすごく羨ましい。人生が何度も用意されていたとして、私はここまでチャレンジャーになれるだろうか。その精神性にこそ憧れます。

さて、そんなリーシェですが、彼女は常に短命の運命をたどります。
その原因となったのが皇帝アルノルト・ハイン。
彼が巻き起こす戦火に巻き込まれる形で、あるいは直接的に彼に命を奪われる形で、リーシェの死の象徴となるアルノルト。

そして、何の因果が隠されているのか、7度目の人生でリーシェはアルノルトと政略結婚をすることになってしまうのです。

 

自分を殺した男に嫁ぐっていうの、シチュエーションとしてワクワクしますね!!!
リーシェの知る未来の「皇帝アルノルト」と、リーシェの目の前にいる現在の「皇太子アルノルト」に微妙なズレがあるのも楽しい。

今リーシェを優しく気遣う青年は、どうして未来で残酷な皇帝になるのか。
なぜアルノルトはリーシェを花嫁に選んだのか。彼は何を考えているのか。

徐々にアルノルトに惹かれるリーシェの心の揺れ動きは甘酸っぱく、アルノルトのミステリアスな雰囲気は刺激的。
リーシェが何もしなければ、そのまま暴君への道を歩みそうな危うさを見せてくるのが緊張感を煽ります。さっきまで甘々だったのに、突然「絶対に間違えてはいけない選択肢」が現れるんですよ。たのしい。。。

そういうわけで、未来の旦那様を未来の暴君とさせないために、リーシェの花嫁生活は大変なものとなってしまうのです。
ゴロゴロしたいとか言ってたのにゴロゴロしてる時間、何分あった・・・?
もっと休もう?仕事中毒気味じゃない??
2巻で男装潜入していたときとか「寝ろ!!!!!」ってめっちゃ思ったんですが???

まぁでも未来のゴロゴロ新婚生活のためには今頑張らなきゃいけないんですよね。がんばれー!
なんでも器用にこなせる彼女の活躍がこれからも楽しみでたまりません!

 

あと、次第に甘さが増すアルノルトとの関係のなかで、リーシェの情緒面も豊かになっていくので、そこにも注目しています。

(・・・・・・この人に貫かれた心臓が、すごく痛い・・・・・・)

3巻ラストのこの心境、すごく良い。
自分を殺した男を救おうとしながら惹かれていく、不可思議なリーシェの運命を端的に示しているかのようです。

リーシェ、行動が予測できないところも好きだし(切羽詰まって首筋を噛むの、意味不明で可愛すぎた・・・)、その行動に面食らってフリーズするアルノルトも大好きなので、頼むから二人で幸せになっておくれ。。。

 

4巻もはやめに読もうと思います。

 

スポンサーリンク
 
7

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。