茉莉花官吏伝11 其の才、花と共に発くを争うことなかれ /石田リンネ



茉莉花官吏伝 十一 其の才、花と共に発くを争うことなかれ (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

シリーズ第1巻の感想はこちらから

評価:★★★★
2021年11月刊。
新章スタート!
活躍しすぎて「絶対に失敗する任務」を与えられた茉莉花。
異国の傭兵学校への潜入調査という、聞くだけでワクワクする展開が始まりました。とても面白かったです!

☆あらすじ☆
絶対に失敗する仕事を成功させろ――。難関の傭兵学校に茉莉花が潜入!?
破竹の勢いで手柄を立てる茉莉花が、嫉妬という名の“やっかいごと”に巻き込まれないよう珀陽が次に出した課題は――山に囲まれたバシュルク国への潜入捜査!!
その首都は難攻不落な要塞都市として知られており、どんな間諜でも手に入れられなかった機密情報を掴むという任務を与えられた茉莉花は、傭兵学校に生徒として潜り込むことになるが!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

暁月、皇帝同士の嫁勝負に一勝おめでとうございまーす!
珀陽がマジで悔しがってましたね。とばっちりを受けた茉莉花に笑ってしまった。
茉莉花も莉杏もバケモノちゃんなので、この勝負は勝ったり負けたりを繰り返していくんだろうなぁ。

 

さて、色々と活躍しすぎた茉莉花の次なる仕事先は、謎めく傭兵国家・バシュルク国。
情報管理を徹底した要塞都市の秘密を少しでも暴くため、茉莉花は傭兵学校に潜入することになるのです。

 

これがまたとっても面白かった!
茉莉花の天才ぶりと、その生態の不気味さよ。
ほわんとした女の子なのに、喋っているうちに自分の全てを把握されているような気持ちになるのって、本当にキツそう。私はサーラ国でジャスミンこわ!ってなってた女の子の気持ちがわかるわ。。。
目の前の怪物に自分の人間性を分解され、分析され、完璧に再現されるのって、本当にゾッとする体験なのではないでしょうか。
でもそれすら「茉莉花」という才能への憧憬に変えてしまうんだから、規格外とはまさにこのことですよね。

しかも今回の茉莉花は、意図的に自分への畏怖と憧憬を相手に植え付けようとしているわけで。
「信仰」かぁ。さらに怖さが増したね??

 

とはいえ、茉莉花の根っこは善の人なので、怖い怖いと思いつつも彼女の活躍に心が躍るのです。
これだけ優秀で、傭兵学校内でもそつなく動いてきたのに、そこで芽生えた関係性を無碍にできないのが茉莉花の弱さであり魅力でもあるのだと思います。
こういう人間臭さがあるから茉莉花のこと好きになれるんだよな、主人公として。

 

今回で終わらなかったバシュルク国編。
かなりの急展開で茉莉花の潜入任務も軌道修正が図れられることになったようですが、ここからどうなるのか。
無事に珀陽の元に帰れるといいな。珀陽は呑気に春雪にやきもち焼いて待ってるよ……

 

余談ですが、今回で一番好きなシーンはプライベートだよって言ってたくせに仕事の話をした珀陽に爪を立てた茉莉花です。なんかオフィスラブ感あってニヤニヤしてしまった。
しかし「※付き合ってない」の注釈が常に必要な距離感になってきたな。これで恋人じゃないとか言い張るの、欺瞞だと思うなぁ私は!笑

 

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