蟲愛づる姫君 後宮の魔女は笑う /宮野美嘉



蟲愛づる姫君 後宮の魔女は笑う (小学館文庫キャラブン!)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

1巻の感想はこちらから

評価:★★★★
2021年5月刊。
蟲と毒を愛する姫君と壊れた王様の日常を描く中華ファンタジー第七弾。
今回から新章スタート。
主人公夫妻の子ども達が本格的に動きはじめました。色んな意味でばっちり二人の血を引いてますね。

☆あらすじ☆
オトナになった姫と子供たちの新章スタート。
 毒蟲と蠱毒をこよなく愛する変わり者の「蟲愛づる姫君」こと玲琳。彼女と魁の国王・鍠牙が結婚しておよそ八年の月日が流れた。ふたりの間に生まれた双子の王子と王女の五歳の誕生祝いの宴席に、玲琳の姉である斎帝国の女帝から様々な贈り物が贈られ、中には人の未来を予言できる占い師の紅玉という女性もいた。
 紅玉は様々なことを言い当て、すっかり双子のお気に入りに。しかしその直後、魁の都では謎の獣に人を喰う怪事件が頻発し、玲琳は事件解決に乗りだすのだった。調べてみれば被害者は全員犯罪者で、玲琳は何者かが明確な意図をもって特定の人物を殺害しているのではないかと疑う。一方、占い師の紅玉は、次の被害者が玲琳の双子たちだと予言し、王子王女を救いたければ自分の言うとおりにせよと王宮の人々を脅すのだった。
 子供たちを溺愛する鍠牙は、敵を捕らえるために後宮に兵士を配して警戒する。しかし玲琳はといえば、我が子なら災厄程度は自力で退けられるはずだと、子供たちに護身術を教えるマイペースぶりで……。
 世にも奇妙な夫婦の物語が、個性最強な家族の物語にパワーアップ! 極上中華風ファンタジー、新章突入!

以下、ネタバレありの感想です。

 

玲琳と鍠牙の子供たちが5歳になった祝宴から新章がスタート。 
李彩蘭が贈った占い師・紅玉の不吉な予言の真相と、城下に出現した犬神の正体に迫るストーリーです。

 

双子ちゃん、怪物の母とヤンデレの父を両親に持つわりに可愛らしいよなって思ってたのに終盤でやっぱり怪物の子だなぁとしみじみ頷いてしまいました。
ペットの餌を買いに行く感覚で悪人を漁りに行くなよ…!
子どもは残酷なのかもしれないが、そうだとしても双子の発想は飛び抜けてて怖い。

 

でもそんな子供たちを玲琳たちがしっかり教え導く姿は、彼らも親になったのだと不思議な気持ちにさせるものでした。
まぁ玲琳は人間社会でしっかり生きてる怪物だから、彼女の子供たちも人間社会と折り合いをつけていけるのでしょう。

 

そんな感じで母は良いとして、問題は父
鍠牙、元から国の優先順位が低かったけれど、大切なものが増えたせいで暴君スイッチが増殖してるんですね。穏やかにダークサイド落ちするのは相変わらずで何よりです。彼はそこが魅力ですからね!

 

個性の強い四人家族だけど、不思議と家族としての連帯感が見えるのが何か良いなって思いました。
玲琳ギャン泣きに双子がつられて泣くシーン好きです。お父さんが疎外感あるのが可愛い。
玲琳、普段は毒気たっぷりなくせに不意打ち気味に可愛げをみせるところがたまらんのだよなー!

 

王室御一家はさておき、今回は風刃が隠していた事情や、紅玉の秘密などのストーリーも面白かったです。
紅玉の過去や正体には意表をつかれたけれど、最終的に玲琳の狂気的シスコンに話が落ちるのは安定してる。ブレないなぁ。紅玉と犬神の話で切なくなってたのになんか吹っ飛んでしまいました。たのしい。

 

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