ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない /鶏冠勇真



ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない(『ガリ勉地味萌え令嬢』シリーズ)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★
2020年9月刊。
面白かった!
この作品、とにかく主人公カプの夫婦漫才が楽しすぎました。
恋に盲目で暴走イノシシな乙女、良いですよねぇ。
そんな少女からの全肯定と一途な愛情が、地味で冴えない少年を誰よりも格好いいヒーローにするんですよ。
ネガティブ男子を全力で引っ張り上げるポジティブ女子のカップリング最高。
個人的にはお邪魔虫王子のピエロっぷりに共感性羞恥を抱いてしまったものの、コメディの楽しさが勝ちました。
たくさん笑って大満足。続きも読まねば!

☆あらすじ☆
「……血吸い花だ。それに触ったら、爛(ただ)れるぞ」
国中の貴族子女が集まる魔法学園の裏庭で、伯爵令嬢シャリーナは、地味で根暗な本の虫・田舎の貧乏男爵家三男のリオルと出会い――初めて恋に落ちた。さっそくその日から猛アタックを開始するも、リオルの態度はそっけない。彼は貧乏男爵という身分や魔法が使えないことにコンプレックスを抱えていて、シャリーナの本気を信じきれないのだ。そんななか、なぜか全然お呼びでないこの国の第一王子が「お前、俺を知らないのか」「フッ……お前、面白いな」とかなんとか言いながら付きまとってきたうえに、勝手に妃候補に認定してきて――
初恋相手に猪突猛進なヒロインと本好き頭脳派少年が王道王子に立ち向かう、 ガリ勉地味萌え令嬢シリーズ第1巻!

以下、ネタバレありの感想です。

 

伯爵令嬢シャリーナが恋をしたのは、頭でっかちの劣等生と噂される貧乏男爵家の三男坊リオル
どうにかリオルを振り向かせようと頑張るシャリーナだったが、なぜか無関係の王子レオナルドが引っかかり、それが高位貴族たちを巻き込む大騒動に発展してしまうーー というストーリー。

 

俺様王子の勘違いによってシャリーナの恋路は多難を極め、その困難がリオルとの絆を育んでいくという当て馬を踏み台にするお話なんだけど、この王子は同情の余地がないほどの勘違いっぷりなんですよね。
あまりにも現実を見ない夢の世界を作り上げ、それがなんとも言えない羞恥心を呼び起こしました。わ、私は、こういう人を見るの、正直とっても辛い…!

 

レオナルドが登場するたびにしんどい気持ちになったものの、それをおいてもシャリーナとリオルの関係性は楽しいので読んでよかったです。

 

まずシャリーナが良い!
大多数の生徒たちにとっては冴えない容姿の苦学生で、魔法も使えないガリ勉の地味キャラであるリオルを、シャリーナだけは全力で肯定し、褒め称え、愛するんです。
自分と同じくらいの身長を「変わらない目線で話ができる」って褒めるの好き。リオルのコンプレックスを全て吹き飛ばす、恋する乙女のパワーが強くて最高。

 

そういうシャリーナの愛情を吸収するかのように、リオルもどんどん格好良くなるんですよ。
見た目の変化ではなく、内面から滲み出る自信を感じるようになるのが素敵。
俯いて影が似合っていた男子が、シャンと背筋を伸ばして、好きな子を守ろうと強敵に立ち向かうんです。
魔法は使えないし体力もないけれど、よく回転する頭と口を駆使して格好良くシャリーナのピンチを救うところ、めちゃめちゃヒーローだったなぁ。

 

リオルはシャリーナに対して塩っけのある態度を取ってるけど、彼女の好意に満更じゃないのがまた可愛くて好きです。
シャリーナの好意を素直に受け取るようになってからは可愛さ倍増。「家宝と俺どっちが大事だ!?」「リオルです!」「よし、帰るぞ」のやりとり、半端なく好き。シャリーナへの理解力MAXじゃん。
そんなリオルがシャリーナに好意を返したら、可愛さが限界突破するのも仕方ないというもの。
末長く夫婦漫才していてほしいカップルだなぁ。掛け合いが面白すぎて笑い殺されるけど本望です。

 

さて、レオナルド王子の問題は解決したものの、次は第二王子なの??王家を滅ぼす気???
大丈夫か、この国。
ちょっと不安もありますが、シャリーナとリオルの夫婦漫才を更に堪能するために続きも読もうと思います。

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。