悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします3 /浜千鳥



悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします3 (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

1巻の感想はこちらから

評価:★★★★
2020年12月刊。
妹を溺愛する兄を溺愛する妹の物語第3弾。
今回の舞台は公爵領。
因縁深い祖母の影響を拭い去るため、兄妹が手を取り合って優雅に立ち向かう姿がとても痛快でした。
ストーリーはどんどん面白くなるし、(恋愛色ほぼないのに)果てしなく甘いです。お兄ちゃんは詩人に転職してもやっていけるよ…!

☆あらすじ☆
過去を胸に、兄妹は因縁の公爵領へ――!! 大人気シリーズ・第3弾!!
魔法学園も夏休みを迎え、最愛の兄アレクセイと共に公爵領へ帰ることになった悪役令嬢エカテリーナ(元社畜アラサー)。
兄の爵位継承祝いとエカテリーナのお披露目を兼ねた祝宴が催されるのだ。
しかし公爵領にいまだはびこるのは――祖母の遺した闇と不正の数々。
そして本邸には傲岸不遜な分家の面々と縦ロールの悪役令嬢(もどき)が待ち受けていて……!?
ブラコンの名にかけて、お兄様をあなどる者は決して許しません!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

夏休みを利用して、公爵領へ戻ったエカテリーナとアレクセイ。
そこは未だ祖母の影響が色濃く残り、不正が蔓延るホームにしてアウェー。

 

ということで、今までも描かれてきた祖母の悪性がさらに色濃く描かれる回でした。
まじで恐ろしいほどの毒婦だったんだなぁ。その毒婦に甘やかされた父親もどうしようもないし、その腰巾着どもも本当に救いようがない。

 

今回登場した分家の伯爵家自体は主人公が立ち向かう悪役としては小物もいいところなんですが、背景にある事情がグロテスクなのでゾワゾワしました。
魔獣馬殺害のエピソードの悲惨さよ。アレクセイが今日まで生き残ったこと自体がギリギリの結果だったんじゃないか。
兄妹にとっての巨悪は物語開始時点にはすでに死者だというのに、ここまで敵として存在感を残せているのが素直にすごい。この影響力を払拭することだけでも物語として成り立つレベルですもんね。

 

そんな祖母や父親の悪政に対して、幼い頃からアレクセイ一人で立ち向かっていたことを思うと、アレクセイがエカテリーナに依存するのも仕方ない。
依存と言っても美辞麗句を垂れ流すだけで兄妹愛として健全だから微笑ましい程度。そこもまた良い塩梅です。

 

とは言え、この兄妹の間に誰か割り入ってこれるんだろうか。
かなり頻繁にそれぞれの結婚の話が出てるけど、いやぁ、相手はきついだろうなぁ〜〜笑
私は皇子に頑張って欲しいのですが「……どう追いつけば」には深々と頷いてしまった。
同じ方向性で追いつくのは無理なんじゃないかなー。でもがんばれ…!

 

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