バレットコード:ファイアウォール /斉藤すず



バレットコード:ファイアウォール (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★
2021年2月刊。
ぐ、グロかった…!
VRによる安全な戦争体験学習を受けていたはずが、気づけば怪物が蠢く場所で命懸けの脱出劇に臨むことになった高校生たちのサバイバルを描いたSF。
展開がとにかく早い上にバタバタと人が死ぬ作品で、神経がすり減る思いで読み切りました。極限状態に置かれた少年少女の恋愛模様が好みだったのでなおさら。
サバイバル要素とラブコメパートは面白かったです。ただ正直SF関連の設定はよくわからなかったかな…

☆あらすじ☆
これは、VRではなく本物の戦争である。死んだらそこで――人生は終わる。
『プロジェクト・ファイアウォール』。
 それは戦争の悲劇を防ぐため、青少年に課されることになった『VRによる戦争体験学習』。単なる「ごっこ遊び」の域を出なかったはずのその実習は、ある日唐突に混沌のプログラムと化した。
 予定されていない兵士――否、人ですらない「謎の敵」の急襲、そして迫り来る「現実での死」の危険……。
 高校のクラスメイトとともに、この異常事態に巻き込まれた少年・古橋優馬は、世界4位の成績を持つ兵士で、『フロストバイター』の異名を持つ少女・雨宮千歳が率いるチームに助けられる。
 衝突や悲劇を乗り越え、プロジェクトの真相に迫っていく彼らが最後に見るものとは――!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

全世界から約1億人の青少年が参加する、VRによる戦争体験学習『プロジェクト・ファイアウォール』。
主人公・古橋優馬は、このプロジェクトにより再現されたノルマンディー上陸作戦を体験することになったが、謎のトラブルが起こったことでに化け物蠢くお台場を逃げ回る羽目になってしまうーー というお話。

 

この序盤のシーン、突然の場面転換についていけなくて、しばらく話が頭に入ってきませんでした。
後から思えば「ああ、ハッキングで上陸先が書き換えられたのか」とわかるんだけど、ヨーロッパからお台場は流石に唐突すぎる…!

 

ここもそうだけど、全体的にかなり早いテンポで進む物語だと思います。
一瞬のうちに状況が変わり、窮地に落ちて人が死に、そこからの脱出が図られるんです。
油断すると置いていかれるのだけど、サバイバルものとしては一瞬も気を緩められない緊張感に充たされるので良いと思います。本当に「次のページでは死んでるのでは?」という緊張がすごかった…!

 

このテンポの早さは人間ドラマの方面でも同じで、そこは少し個人的には性急に感じたりもしました。
特に優馬と千歳の出会った瞬間から同志になるの早すぎた気がして。まぁでも鬼軍曹からデレ度MAXへの豹変は可愛かったですけども!
千歳が優馬に最初から心を許していたのは、過去に出会ってたとかそういう話なのかと予想していたんだけど、本当に噂と救助行動だけで判断してたのか。
ただ、極限状態で心を見せられる相手に急速に惹かれていくというのは納得できる話だし、優馬と千歳の関係自体はとても好みです。
好みなだけに千歳が途中で死亡フラグ立てた時は動揺しすぎて一旦本を閉じました。
その直前にカップルが無惨に粉砕されていたので、めちゃめちゃ怯えながら読んでしまった……良かった……本当に良かった……(震

 

そういうわけで、サバイバルとラブコメのパートは楽しく読んだのですが、終盤で一気に開示された裏設定は正直、理解できている自信がありません…
少しごちゃごちゃしている気がしたけれど、私の読解力のせいかもしれない。
最初の戦争体験学習がカモフラージュなのは分かったけど、そこから「人類VSサイバーテロリスト+人工知能」の戦いになるっていうのが分かるような、分からないような。しかも1億人もの若者を騙して犠牲にしてっていうのが……

 

消化不良な部分は2巻を読めば解消されるかな?
他の部分は面白かったので、続きも読もうと思います。

 

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