サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと /依空まつり



サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと (カドカワBOOKS)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★
2021年6月刊。
面白かったー!
最強の天才魔女だけどコミュ障で心臓はノミサイズ。
そんな彼女が秘密裏に王子を護衛するため貴族の学園へ潜入する、というファンタジーです。
誰よりも弱々しくて誰よりも強い主人公のキャラクターが最高でした。常に微振動してるような小動物系怪物ヒロインですね。良いと思う!
物語としてはまだ始まったばかりなんだけど、個人的にはクセ者王子との関係がどうなっていくのかワクワクしています。
続きも楽しみです!

☆あらすじ☆
〈沈黙の魔女〉モニカ・エヴァレット。無詠唱魔術を使える世界唯一の魔術師で、伝説の黒竜を一人で退けた若き英雄。
だがその本性は――超がつく人見知り!? 無詠唱魔術を練習したのも人前で喋らなくて良いようにするためだった。
才能に無自覚なまま“七賢人”に選ばれてしまったモニカは、第二王子を護衛する極秘任務を押しつけられ……?
気弱で臆病だけど最強。引きこもり天才魔女が正体を隠し、王子に迫る悪をこっそり裁く痛快ファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

最高峰の魔術師「七賢人」に最年少で選ばれた〈沈黙の魔女〉モニカ・エヴァレット
誰にもできない無詠唱魔術を使える上に、その実力はドラゴンを一瞬で倒せるほどのもの。
最強にして天才。
しかしその実態はコミュ障の引きこもりで、人とうまく喋ることもままならないレベルでーー

 

飛び抜けた実力と極端に卑屈な性格の不均衡が面白い主人公でした。
なんでこんな歪な人間になったんだろう?わかるような、わからないような。
1巻で垣間見えた彼女の過去に何かあるのでしょうけど、事情が重そうでドキドキします。
そして、こういう歪な人格形成を経て生まれたキャラクター、大好物なんですよね…!
人前ではおどおどと震える小動物でありながら、〈沈黙の魔女〉として立つ時の彼女は底知れぬ化け物。
このギャップがたまりません。可愛いと格好いいと恐ろしいを兼ね備えている。

 

「魔術師」としてのモニカは完成されていても「人間」としてのモニカが未熟であるところも私好みでした。
任務で放り込まれた学園生活で優しくも厳しい人たちと接することで、彼女の内面も成長していくのではないでしょうか。そういう変化が見れたら嬉しいな。私は学園青春ものが大好きなので!

 

そんなモニカを取り巻く人間関係の中で、時に気になるのは秘密の護衛対象である第二王子フェリクス
この腹黒王子のモニカに対する接し方、猛獣が牙を隠したまま小動物をコロコロ転がしてるような恐ろしさがあってゾクゾクします。
まぁ転がしてる相手は小動物じゃないんだが。フェリクスがモニカを餌付けする姿は完全に飼い主とリスとはいえ……
フェリクスがモニカ=沈黙の魔女だと知る瞬間が今から楽しみです。

 

あとモニカの同僚・ルイスも好きだったなぁ。
ルイス単体というよりリンを介した絡みが好き。あれ、これはリンが好きなのでは?いいですよね、慇懃無礼系の人外。やっぱリンが好きに訂正します。リンの出番増えて欲しいなー

 

フェリクスとルイスみたいなクセ者ばかりではなく、モニカと仲良しな味方もちゃんといるのが良かった。
使い魔のネロも可愛かったけど、悪役令嬢をノリノリで演じてたイザベルとか、ツンデレのラナとかも良キャラ。
護衛任務は大変そうだけど、友達がいる学園生活は楽しそうです。
なんだかモニカは「幸せに笑っておくれ…」と思わせる子なので、幸せに笑いながら学園生活を満喫してくれたらいいなぁと思います。

 

でも作者さんはモニカに厳しいらしいので(あとがき談)
運命に鞭打たれる主人公も好きなので、その辺も楽しみにしていきたいと思います!笑

 

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