蟲愛づる姫君シリーズ4〜6巻 /宮野美嘉



蟲愛づる姫君の純潔 (小学館文庫キャラブン!)【Amazon】【BOOK⭐︎WALKER】

1巻の感想はこちらから

評価:★★★★
『蟲愛づる姫君の純潔』2020年8月刊。
『蟲愛づる姫君の永遠』2021年1月刊。
『蟲愛づる姫君の宝匣』2021年2月刊。

毒蟲を愛する姫君と、彼女を愛する壊れた王様。
そんな変テコ夫婦の奇妙な日々を描く中華ファンタジーの続刊です。
丸1年積んでいたら続きが大量に刊行されていて驚きました。宮野先生の筆の速さが凄すぎる。
慌てて追いかけている途中なのですが、これだけ早い刊行でもクオリティが維持されていて更に凄い。
毒々しくて禍々しくて歪みきっていて耽美で素敵な夫婦の物語。とても面白かったです。

☆あらすじ(『蟲愛づる姫君の純潔』)☆
毒蟲マニア・玲琳王妃またトラブルの予感!
新興国である魁の若き王・楊鍠牙と、その妃である李玲琳。不幸体質の鍠牙は愛する妻にいつか殺されることを夢見ており、玲琳は玲琳で相変わらず毒蟲を愛し、蠱毒の魅力に囚われつづける毎日だが、完全なる政略結婚から始まったこの婚姻関係は、当人たちにしかわからない謎の絆で、どうやらうまくいっているようだった。
そんなある日、王宮に大きな衝撃が! 牙の妹である累姫が帰還したというのだ。実はこの累姫、玲琳が嫁いでくるよりも以前――かれこれ一年ほど前に、旅の途中で盗賊に襲われ、馬車ごと谷底に落ちて死んだはずが戻ってきたのだ。しかし心身ともに深く傷ついた累姫は、どんな医師の治療も受け入れないらしく、万策尽きた臣下たちは玲琳に姫の問診を願い出る。つまり玲琳の王妃という高い地位と、毒とはいえ薬の類いによく通じる知識、そしてなにより空気を読まない傍若無人な性格をもってすれば、誰もなしえない累姫の診療ができるに違いないというのだ。ところが、兄である鍠牙は玲琳が妹に接することを、なぜか快く思っていないようで……? 変わり者の最強王妃と、妻にしか興味がない不幸体質国王の、奇妙奇天烈な結婚生活の明日はどっちだ!?

以下、各巻のネタバレありの感想です。

 

 

死んだと思われていた鍠牙の妹姫・の帰還から始まる騒動を描く第4巻。
累の苛烈な性格が狂気的すぎて本当に怖かったです。すりすりと懐いたと思った瞬間に殴ってくるのやめて!
でも本当に怖いのは彼女の本性だったという。
本当にこの作品に出てくるキャラクターは誰も彼も狂ってる。
一瞬だけ従兄其ノ三がまともかも?とか思った私は甘いですね。また騙された…

 


前回でようやく初夜かと思いきや、開始早々に寸止めを食らっていて笑いました。そんなタイミングでインスピレーションを得るな!と思ったらこれが平常化するとは。ディープキスのようで、全く別の行為になっているアレはなんなんですかね。鍠牙のベロが血まみれなんですが。でも耽美で良いと思います(ぐるぐる目)
今回は蠱師の里長にして玲琳の祖母・月夜が登場。
化け物には化け物をぶつけるんだよ!とばかりに女怪二人がご対面して笑いました。まぁ手引きしたのは化け物なんですけど。鍠牙の狂気が今回も冴えてる。
ようやく解蠱したのにそれで精神の均衡が保てなくなるとか考えてなかったわ…
命を握ってもらわないと安心できない男っていうアイデンティティ崩壊の危機だったんですね。やっぱり鍠牙を理解できるのは玲琳だけだわ。

 


外伝集。と言っても『永遠』の後の話ばかりですが。
惚れ薬騒動も笑ったんだけど、やっぱりこの回で一番面白かったのは玲琳の懐妊を聞いて吐いて寝込んだ鍠牙ですね。幸福になると死ぬ男……
この外伝集、次巻からの新展開の幕間のようなエピソードが多かったんですが、パパになるって聞いて嬉しくて死にかけて暗殺を企てる男はどんな父親になるんですかね?玲琳がどんな母親になるかは割と想像つくんですが。
最後で少し出てきた双子ちゃん、姫の方が姉似で笑いました。悪辣非道の女傑になるの間違いなしじゃん。

 

次巻からどういう展開になるのでしょうか。続きがとても楽しみです。

 

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