結婚初夜のデスループ〜脳筋令嬢は何度死んでもめげません〜2 /焦田シューマイ



結婚初夜のデスループ~脳筋令嬢は何度死んでもめげません~ : 2 (Mノベルスf)【Amazon】【BOOK⭐︎WALKER】

1巻の感想はこちらから

評価:★★★★☆
2020年8月刊。
めちゃくちゃ笑った〜!
知恵も力もないけれど根性だけはたっぷりある脳筋令嬢の奮闘を描くループ・ファンタジー第2弾。
何者かによって殺される結婚初夜を何度も繰り返し、ようやく朝を迎えることができた主人公。
彼女が殺された理由など、前巻で残されていた様々な謎が明らかになる第2巻でした。消化不良が解消されてスッキリ!
私が読みたくてたまらなかった旦那様視点の馴れ初め話があったのも嬉しかったです。
不器用で口下手でシャイで、心配になるレベルでチョロい旦那様、めちゃ可愛いよ…

☆あらすじ☆
結婚式当日のループも抜け出し、イケメン公爵の旦那様と心を通わせて幸せになったカトレア。ところが、前回の事件を解明するために奮闘していた旦那様が、陰謀に巻き込まれて亡くなってしまう。
そこにやってきたのは『カトレアの息子』を自称する旦那様似のイケメン。未来からきたという彼と共に、カトレアは旦那様の死の歴史を塗り替えるため、再びループに挑むことに…!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

 

結婚初夜のデスループを乗り越えたカトレア。クリュセルドとも想いを通じて、これで安穏な新婚生活を送れるかと思いきや、彼女の目の前に現れたのは未来の息子だと名乗る謎の青年アレクサンダー
謀反の汚名を着せられ殺されてしまうクリュセルドを救うため、カトレアは息子(仮)と共に再びループに挑むのです。

 

前巻の事件から時間を空けることなく次のループがスタート。
しかし一人ぼっちで立ち向かった前回と違い、今回は息子付きなので物語の雰囲気はとても賑やかでした。
いや、カトレア一人でも十分賑やかだったんだけど、「カトレアの息子だ〜!」って言いたくなる能天気な息子がセットなので二倍賑やかなんですよね。
この二人、あまりにも母子感が強い。クリュセ成分はどこに…?

どこが似てるって、勢いでとりあえず行動するところですよね。計画という名の行き当たりばったり運任せプランが多すぎない??
一生懸命がんばってるんだけど、なんかこう、緊張感が死にがち。
敵地で不倫疑惑からの公爵撲殺事件(死んでない)を起こしたのは笑いすぎて腹が捩れるかと思いました。クリュセが不憫すぎて笑いが止まらない。時間がないのに何してるんだよ!そこからループが再スタートして更に笑った!クリュセが殴られる運命が回避できない…!

 

お父様の命をかけた親子漫才に笑いまくったんですけど、クリュセを巻き込む陰謀はかなりシリアスなので、笑ってばかりもいられず……いや、割と笑ってばかりいたような?
途中から未来改編によるアレク消失の危機とかもあって、めっちゃハラハラドキドキしながら読んだはずなのに、読み終えた今は笑っていたことしか思い出せません。
前巻でも思ったけどコメディセンスの相性が良すぎるんだよなぁ。
ちなみにアレクの結末は初めて見たやつでした。たぶん。歴史さんが寛容すぎる。

 

さて、クリュセの命を救うためにカトレアたちが必死にループを繰り返す一方で、物語はクリュセの過去を回想していきます。
そう、クリュセ視点の馴れ初めですよ!これが読みたかったのよ、私は!
幼いプライドをぼろぼろにされたクリュセが、涙を吹き飛ばすような温かい賞賛をもらって落ちるシーン、淡い恋の始まりとして素敵すぎました。
その思い出にしがみついて3年連続空振りするオチまで含めて可愛い。
剣術大会での出会いはキュンキュンしたし、その後も不器用にカトレアを想い続けたクリュセは本当にいじらしいですよね。
健気っていうか、しつこいっていうか、拗らせてるっていうか。
前巻でカトレアが叫んだ「そんな前から好きなら、もっと早くに告白して、婚約なり結婚なりを進めて行けよう!」を思い出しました。
彼なりに色々気を使って根回ししていたのは理解したけれど、最終的に吹っ切れて段取り吹っ飛ばしてるじゃないか。根回し下手くそか。あとやっぱり結婚式の前にはカトレアに告白しとこうよ!一回行ってたならもう一回領地に行けば良かったじゃん!?筋金入りのシャイか……
くそ面倒くさい人だなと思いつつ、面倒くさいイケメンの恋が大好物なので大満足です。
あと、告白すらしてなかったのに子どもの名前を考えてたクリュセの気持ち悪さもとても良いと思います!イケメンを無罪にするカトレアでも揺らぐレベルなの笑った…!

 

結婚初夜にカトレアが執拗に命を狙われた理由も、夢食いの狙いも明らかになり、前巻で残された消化不良ポイントはきちんと解消されました。
今度こそ完結かな?とても面白かったです!
焦田シューマイさんの次回作も楽しみ……と思ったら別名義で新作が発表されていました(春間タツキ著『聖女ヴィクトリアの考察』)。こちらも近日中に読みたいと思います。

 

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