魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?13 /手島史詞



魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?13 (HJ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★★
2021年9月刊。
魔奴愛史上最も盛り上がった第13巻。めちゃめちゃ面白かったー!
魔王の一目惚れから始まった本作。
他の魔王との衝突や世界の謎を描きつつも、「そんな事より嫁を愛でねば!」とラブコメな初志を貫徹するところが本当に好きです。
魔王同士の戦争が勃発する今回はそれはもう大変なことになっていたけれど、万難を排してネフィを愛でるために全力を尽くす魔王ザガンの戦いぶりはとても格好良かったです。
様々な問題や人間関係が決着したものの、魔奴愛はまだまだ続く様子。
今後の展開も楽しみです!

☆あらすじ☆
キメリエスがゴメリを救うべく離脱した中、魔王シアカーンが過去の英雄たちの大軍勢を率い、ついにザガン達へと攻め込んできた。
一方で、ビフロンスの策謀により<アザゼル>化してしまったネフテロスも牙をむく。
しかし、迫るあらゆる問題は、ネフィの誕生日を盛大に祝いたいザガンにとっては振り払うべき些事に過ぎない――!!
難敵すらも嫁のためなら圧倒する、最強不器用魔王による大人気ファンタジーラブコメ、反撃の13巻!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

魔王シアカーンとの戦争が始まり、アザゼル化したネフテロスの救出も困難。
流石のザガンも万事休すかーー!?、という第13巻。

 

めちゃめちゃシリアスな話なんだけどなぁ。
魔奴愛ではシリアスって長生きできないんですよね。そこが好きなんだが。

 

初っ端からシアカーンの悲しき過去が描かれているのに、ゴメリがシリアスを秒殺して笑いました。いやぁ気持ちはわかる!
シアカーンが愛した女の結末と彼の闇堕ちはとても切なくて悲しくて、、、そういうの美味しいもんね……

 

シアカーンは「救われてほしいけれど救いようがない悪党」としてのキャラ造形が私的にとても良かったです。
彼の所業は許されざるものだけど、彼自身の過去は同情したいところが多々あって。
悩ましいなぁと思っていたので、ゴメリやザガンの茶々が入ってシリアスさんが仕事しにくそうだったのが逆にいい塩梅だと思いました。これぞ魔奴愛時空。
悲しみに浸った悪党はラブコメで毒気を抜かれたら良いのよ。もはやそれが罰まである。
でもザガンが「嫁とのデート邪魔しやがって!」とキレたシーンは、それ本当に言っちゃうんだ!?って笑ったけども。ザガンの愛はブレないな!

 

シリアスが仕事しにくいと言っても、今回は魔王同士の戦争のお話。
今までで最も大変な事態となり、全キャラ総出演と言えるほどの大混戦ぶりがとても読み応えがあって面白かったです。
黒花とシャックスの息のあった連携とか、ザガンとキメリエスのステゴロ勝負とか、独り立ちしたフォルの奮闘とか、戦場で駆け落ちしたシャスティルとバルバロスとか(語弊)(電子版SSわろた)

 

いや、バルバロス、もはや何も隠せてないくらいシャスティルにのめり込んでるやん……
魔術師と普通の人間の寿命の違いまで気にし始めた……もう話が「添い遂げられるか否か」にまで進んでないか…?はわわわ

 

ところで今回突然登場した(よね?)べへモスとレヴィアのカプはこれから掘り下げがありますか?
魔奴愛はすぐカプを増やそうとするけど、これまた愛で甲斐のある設定を背負ったカプが出てきましたね。詳しく!もっと詳しくー!

 

魔奴愛に出てくるカプはほとんどが戦う男女なので、カプが増えるほどエモいバトルが増えるのも良いところ。
これから面白くなりそうなのはネフテロスとリチャードかなぁ。
リチャードは魔奴愛時空に染まらない真っ当な紳士ではあるものの、カプとして成立した今、果たしていつまで耐えられるのか(バトルの話じゃなかったのか)

 

ネフテロスと言えば、ビフロンスに行くのかリチャードに行くのか注目していたのだけど、今回でようやく決着がつきましたね。
ビフロンスとの結末は意外なほど穏やかで、何だか切なく感じてしまったり。
あんなにもザガンたちを振り回してきた魔王の最期が、ただ一人ネフテロスだけに見送られる静かなものになるとは。
ビフロンスの精神性は歪みきっていて逆に純粋で、それゆえに憎みきれないキャラクターでした。

 

各種の人間関係に動きがある一方で、様々な伏線も回収された今回のお話。
ザガンとアルシエラの関係についても、ようやく明言されましたね。数巻前からめっちゃ匂わされていた話だけども。
ザガンの親子関係、亡き父との共闘がめっちゃ泣けたんですが(挿絵がまたすごく良かった!)、まだいる母ともこれから良い関係を築いてほしいなと思います。彼女に残された時間がどれほどあるのか分からないけれど。

様々な伏線が回収されつつ、物語はまだ続く様子。
ハイエルフの正体とか、教会がなぜ魔術師と敵対するのかとか、点としての答えはわかっても、それがどういう全体像を描くのかは謎のまま。
魔王マルコシアスの正体が明らかになっても、彼の目的はまだ不明瞭なんですよね。今の世界をどうしたいんだ。

まだまだ楽しませてくれそうです。今後の展開に期待が高まる!

 

そしてようやく二度目のキスができたザガンとネフィのこれからはどうなるんでしょうか。
てか、13巻もあって2回しかキスしてないの!?一回めは人工呼吸とか緊急避難的なアレだったし実質1回目では!おめでとう!
最近はザガンよりもネフィの方が無意識に襲いかかっていたので(欲求不満なネフィ可愛い)、今回のラストでザガンが反撃を極めてニヤッとしました。よしよし。その調子です。ゆっくりのんびり進めて……進むかな??恥ずかしがってまた後退する可能性も考えておこう。

 

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