十三歳の誕生日、皇后になりました。5 /石田リンネ



十三歳の誕生日、皇后になりました。5 (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK⭐︎WALKER】

評価:★★★★☆
2021年7月刊。
暁月の嫁自慢が止まりません。
それだけ莉杏の皇后としての成長が著しい。
夫婦二人で国を統治する姿は、まさに比翼連理。
終盤の奮闘は二人の絆を強く感じさせました。まぁこれは自慢しちゃうよね!!

☆あらすじ☆
――見ろよ!これがおれの皇后だ! 夜毎に夫婦の絆が深まる恋愛物語第5弾
後宮のお手紙箱に、新たな『謎』が投函された。
真相を探るべく河川の街を訪れた莉杏は、異国の青年が“生贄”にされかけていたところを助ける。
実はその青年は、叉羅国のヴァルマ家当主ラーナシュだった!
莉杏はラーナシュと交流を図りながら、生贄騒動の真実、そして自ら見つけた新しい問題『民が安心を得るための方法』に暁月と共に向き合うが!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

河を鎮めるための「生贄」の噂を確かめるために出向いた莉杏が出会ったのは、白楼国に向かう前のラーナシュ。
怪しげな異国人をもてなす一方で、莉杏と暁月は赤奏国の治水問題に頭を悩ませることになるーー という第5巻。

 

ラーナシュの話は『茉莉花官吏伝』での話の前日譚と言う感じでしたが、「黒幕」に笑いました。
暁月はほんと黒幕役が似合うというか、隙あらば珀陽に嫌がらせをしようと仕掛けるあたり良い根性してるよなぁ。一応、恩人だよな…?でもまぁ大変なタイミングで呼びつけられたり恨みも深いから仕方ないか!(相手もあの珀陽だし、まぁいいか!笑)

 

それはさておき、今回の生贄問題から始まる治水の話はとても面白かったです。
暁月が莉杏はもう問題を出されることを必要としていないと寂しがっているのにキュンとしたのだけど、莉杏が自分で何が問題かを考え必死に考えている姿を見ると頼もしくて更にキュンとします。
ただ暁月に愛されるために、彼が望む素晴らしい皇后となるために。
初志貫徹のままどんどん成長する莉杏は本当にカッコ良いです。

 

で、莉杏が成長するほど暁月の莉杏への好意が増していくのも良いんですよね〜
「おれの女」呼びが始まったのは前巻からだっけ?悲恋歌に縁起が悪いってケチつける暁月可愛すぎか??
ちょうどいいから利用するために選んだ少女が、かけがえのない、傷つけたくない、けれど誇らしい妻へと成長するのを隣で見つめて、暁月の心もまた否応なく変化していく。
“ふたりで“国を統治する比翼連理の皇帝夫妻として、足並みが揃ってきたよなぁと感じます。
特にラストの嵐の中で飛び回るシーンとか胸が熱くなりました。
ボロボロに傷ついた国を立て直すにはお金も時間も全然足りない。けれど、一つずつ少しずつ二人でなんとかしていこうと努力する姿が素敵なのです。二人の治世によって、赤奏国はきっと良い国になるはず。

二人の未来がますます楽しみになりました。

 

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