死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)1 /六つ花えいこ



死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから (※ただし好感度はゼロ)1 (アース・スターノベル)【Amazon】【BOOK⭐︎WALKER】

評価:★★★★★
2021年6月刊。
て、て、天才!!両片思いラブコメの天才!
なんてことだ。こんな面白くて甘くて可愛くて切ない両片思いがあって良いのか??いや、良すぎる!!

恋人の死を回避するために、2回目の人生を捨て身で奔走する少女。
猛烈に迫ってくる少女につれない態度をとりながら、彼女が気になって仕方ない少年。
これぞ両片思い。
想いはすれ違っているくせに、互いにクリティカルヒットを出すから両者ボロボロです。
実に激しい殴り合いでした。優勢に立ったかと思えばノックダウンされる彼女と彼を何度見たことか。
君ら相手のこと好きすぎでしょ!そのくせ健気さで泣かせてきて!もう!

この1巻では話が終わらないのだけど(当たり前か)、キャラと内容と1巻の締め方で既に名作だと感じました。私この話大好きすぎる。
いやマジで天才の所業だったわ。。。

☆あらすじ☆
「会いたかった!」
「申し訳ないが、人違いだろう」
オリアナにとって公爵家嫡男のヴィンセントは優しく一途な、最愛の恋人だった。
幸せな学校生活を送っていたが、十七歳の春に二人とも謎の死を迎えてしまう。
――気がつくとオリアナは七歳の頃に巻き戻っていた。
入学式に念願の再会を果たすが、ヴィンセントには前の人生の記憶がなかった。
しかも、付き合っていたことをほら話だと思われてしまい、第一印象は最悪に……。
それでもオリアナは決意していた。この人生では必ず彼を守り抜くと。
彼が心配でなんとか傍に居続けようとがんばる女の子と、彼女が気になりながらも素直になれない男の子の、生きるか死ぬか二度目の魔法学校生活、スタート!

以下、ネタバレありの感想です。

 

大好きな恋人のヴィンセントの死を目撃し、その原因も分からないまま自身も倒れてしまった主人公オリアナ
前の人生の記憶があるのはオリアナだけ。
そして最初の出会いに失敗したため、今のヴィンセントとの関係には距離がある。
それでもオリアナは、たとえ自分が愛されなくとも、ヴィンセントを救うための孤軍奮闘を決意するのです。なんて献身!

 

もうね、オリアナの恋が切なくて切なくてたまらないんですよ。
かつてのヴィンスと今のヴィンセントは違うけれど、確かに同じ人でもあって。
同じだから胸がときめき、違うから胸が痛む。
恋する人に向かって果敢に猪突猛進するくせに、恋してるから臆病にも卑怯にもなる自分を止められないオリアナ。
その懊悩が最高にキュートでした。
「好き」禁止令を出された後の、自分の全てで「好き」を表現する乙女が可愛すぎる。

 

一方で、オリアナの健気な恋心を向けられるヴィンセントの想いも切ない。段階的に切なく甘くなる。
特にオリアナの事情を詳しく知ってからの、自分と「ヴィンス」を切り分けて考えるヴィンセントが、もうね、面倒くさ不憫かわいそ可愛くて!
「同一人物」だけど「同じ」じゃないっていう謎のライバル関係、とても心が浮き立ちました。こんなの楽しいに決まってるじゃない。

 

穏やかならぬ恋心と関係性を抱えたオリアナとヴィンセント。
二人のラブコメな攻防が、とてもとても楽しいお話だと思います。
相手の可愛さと格好良さに常に瀕死になってるカップルだったなー。
特に舞踏会絡みは最初から最後まで私の顔面が崩壊してました。ニヤニヤ不審者化してた。

 

笑えるのに切ないのがまた良いんですよ。
どちらも「今の自分は恋人じゃないし」と自覚的に一線を引き、互いに相手が引いた線でショックを受けながら、その境界線をじっと見つめるんです。
その眼差しに狂おしいほどの恋心とやるせなさを感じた。決して明るいだけではない恋の熱が二人の両片思いな関係を鮮やかに彩るように思えました。この辺りが天才の所業だった。すれ違うシチュエーションの作り方がうますぎます。本当に神がかって良かった…!

 

これから先は何事もなく、早く両思いになって、いつまでも末長くプルプルと殴り合って欲しいと願わずにいられない二人でした。

 

いやほんと、幸せになって。

 

最後の何あれ。

 

思わずタイトルを読み直したんですが、このラストで2巻発売まで待てとか無理じゃないですか?私はこの感想記事を書き上げたらWEB版に直行しますよ?

 

というか、「ヴィンセント」と「ヴィンス」の愛情表現の違いは経緯の違いによるものかと思っていたのだけど、もしかして?
それにヴィンセントの素の性格を考えるとオリアナ目線のヴィンスって少し違和感があるような気がしてきたぞ?
自分が愛されていることを恋愛初心者のオリアナが全面的に信じられるくらい明け透けな愛情表現をできるのか?ヴィンセントが?どちらかといえば不器用ツンデレなのに?
いや、でも、ヴィンセントのツンデレな態度は出会い方と線引きで意固地になった影響が大きいようにも見えるしなー。
彼は頑張ればできる男だし、ルートが違えば素直になる人なのかも。私の中のヴィンセントのイメージが奥手恋愛初心者すぎる。

 

ちなみにツンツンしてたヴィンセントがボロボロの格好で花束を持ってきた場面が今回で一番好きです。ツンデレ男子の魅力が最高潮でした。
んで「杖」が二番目に好き!笑

 

個人的にはラナの恋の行方も気がかりです。登場人物みんな幸せになってほしいよう。クラスメイトたちも良い子ばっかりだし。

 

もう続きが気になって仕方ない!WEB版行ってきまーす!

 

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