生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい 3 /のの原兎太



生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい 03【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから

評価:★★★★☆
2018年4月刊。
うわああ・・・・・・えー・・・・・・?
そうくるかぁ。。。

☆あらすじ☆
「私は戦えないからーーだから、ポーションを作るよ」
『迷宮討伐軍』の迷宮攻略は、ポーションによって劇的に前進した。
『迷宮都市』に広められた知識は、街の薬師の在り方を変えていった。
錬金術師・マリエラの存在が街に影響を与え始めた頃、彼女を取り巻く人々の想いにも、少しずつ変化が訪れていた。
Aランク冒険者を目指し、さらなる力を求め始めるジークムント。
マリエラに対する愛情に気付き、決意を新たにするリンクス。
そんな二人の気持ちをよそに、うっかり食べ過ぎてしまうマリエラ。
ーー陽だまりでまどろむような日々。それが、いつまでも続くはずだった。

以下、ネタバレありの感想です。

 

びっくりしました。

 

いやだって、このシリーズって確かにダークなところもあるし血なまぐさい話とか人間の負の感情を描こうとするところはあるなぁとは思ってたけどね?

 

でもさぁ、まさかリンクス死ぬとは思わんやん・・・!

 

リンクス、割と初期からジークと親友兼恋敵みたいな関係をつくっていて、常にマリエラを気にかけている雰囲気が印象的で、良いポジションのキャラクターだと思ってたんですよ。
そんなリンクスの恋愛感情にスポットが当たり始めた段階で「なんかフラグくさくない?いや、まさか・・・?みたいなザワザワした気持ちになったんだけど、うーん、こうくるか。

 

フラグを予感しつつ驚いたのは、彼が本当にあっさり死んでしまったからなのでしょう。
場所が迷宮とはいえ素材採集という日常の延長線にあるシーンだったこともあり、道端にポコっと開いた落とし穴に落ちた気分。
ドラマとかないんだよ。いや感情面ではドラマチックなんだけど、現実に起こった事実がドラマじゃない。確かにイレギュラーではあるんだけど、それもまた「迷宮で起こりうるイレギュラー」というか。なんかこう事件じゃないじゃん!?事故じゃん!?メインキャラの戦士が事故死したみたいな衝撃だったんだよ!(リンクス本人にとって不遇の死すぎた・・・・・・)

 

なんだろうな。これが「迷宮都市ではありふれた死」なんだろうなって。

 

そういう街なんですよ、というのはこれまで何度も描かれてきていたけど「でも分かってなかったでしょう?」と言われた気分。分かってなかったんだなぁ。

 

印象的なのは、マリエラとジーク以外の周囲の人たちがとても冷静なんですよね。
リンクスの死を悼みつつ、ありふれた死として処理してる。うじうじと落ち込むマリエラたちを「まだじめじめしてる〜」くらいのノリで見てる。
地の文のフランクさがまたシュールなんです。憔悴してるマリエラたちとの温度差やばない?
私はこの物語をどういう温度で見ればいいんや・・・・・・

 

まぁでも死んだ者は帰ってこないので。
生きてる者は前に進むしかありません。

 

マリエラとジークがうまく立ち直れるかは分からないけれど、最後に登場した爆弾のような人物が喝をいれてくれるんじゃないかと期待しましょう。

 

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