錆喰いビスコ6 奇跡のファイナルカット / 瘤久保慎司



錆喰いビスコ6 奇跡のファイナルカット (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2020年6月刊。
錆喰いビスコ、話がカオスになればなるほどテンション上がる私がいます。
む、無茶苦茶だ〜〜〜!と笑っちゃうんだけど、それが楽しくてたまらない。
今回もめっちゃ面白かったです。
映画を撮りたい黒革との再対決、クライマックスシーンが特にお気に入り。
あと今回ラブコメ度が高くなかった!?高かったよね!?!?

☆あらすじ☆
オレは、この地球で最高の映画を撮りたいだけさ……お前を主役にしてな。
〈主演 赤星ビスコ役 赤星ビスコ〉
復活した邪悪の県知事・黒革による圧政下におかれた忌浜県。潜伏していたビスコ達一行がTV越しに目にしたのは、ビスコを主役にした映画の制作発表記者会見……そう、日本全域を占領、国民を苦しめた黒革の悪政のすべては、映画制作のためだったのだ!
操られた仲間達、そして迎えた師弟対決。果たしてビスコ達は、無事仲間を救い出し、黒革の野望を打ち砕くことができるのか――!?
因縁の対決ふたたび! 最強キノコ守りコンビが日本各地を暴れ回る!

以下、ネタバレありの感想です。

 

復活してアッという間に日本全土を占領した黒革。
彼あらため彼女の目的は、「ビスコを主演にした最高の映画を撮ること」
なんじゃそりゃー!?って感じですが、これまで出会った人々を人質にとられ、ビスコとミロは黒革が用意した台本に振り回されてしまうのです。

 

映画ですよ、映画!
本物の映画を撮るためだけに、日本全土を占領して、国民を映画漬けで思想洗浄するとか・・・・・・
もう意味がわからん、けど、好き!!

 

物語の悪役としては最初の黒革の方がソレっぽいんだけど、この黒革は目的が純粋に私的で、「ああ、そのために蘇ったんだな・・・」という謎の説得力がありました。
ジャビは「死ぬまでにしたいことリスト」を作って実践してたけど、黒革は死んでから思い立っちゃったんですね。じゃあ仕方ない。死ぬに死ねないもんね。

 

で、そんな邪悪なピュアドリームに巻き込まれたビスコ。
これまでのゲストキャラ総出演という豪華さに「あ〜〜、劇場版っぽい〜〜」と笑ってしまいました。
みんな出てくるから一人あたりの持ち時間が短い(割にストーリー展開上重要な役目を担っている)のも劇場版っぽい!

 

そしてこの「映画」の目玉はいくつかあって。

 

ひとつは師弟対決。
ジャビとビスコの望まぬ対決はとても胸アツだったし切なくなりました。
ビスコはヤンキーみたいな性格だけど道徳にも信仰にも篤い男だから、大事な「父」を傷つけたくないという彼の気持ちが痛いほど伝わってくる。
その葛藤を乗り越えて、理まで超えるというのが本当に熱い。
でも「超信弓」はチートすぎません??大丈夫かこれパワーバランス的に。人も神も超えていくビスコ様・・・!
ジャビとの決戦は不本意だったけれど、最期のお別れは彼ららしくて、しんみりしつつ感動的だったのも良かったです。

 

もうひとつは夫婦ラブコメ。
殺し愛だ〜〜!殺し愛だいすきです!
ビスコとパウーの夫婦関係、冗談みたいなノリで始まり、冗談みたいな形しか取ってこなかったのに、ここにきて真正面からラブコメするとは思わなかった。ありがとうございますありがとうございます。泣きじゃくるパウーめちゃんこ可愛かったですありがとうございます。
不殺を旨とするパウーが全力を出しても死なない男。最高だ。嫁の全てを受け止める夫とか最高だ・・・・・・このカプ推せますね??

 

そして黒革との決着。
錆喰いビスコの悪役の扱い、大好きなんですよね。
悪には悪の華やかさがあり、それを一切損なわない形で全うさせ、受け入れ、叩き伏せる。まぁビスコが言うには善も悪もないんだけども(でも黒革はまごうことなき悪だと思うな!笑)
映画を撮りたいという黒革の願いを、受け止めて激励するビスコの哲学が最高に好き。
なんでお前が敵をパワーアップさせてるの!?という気持ちもあるけど、そういうところが好きなんだよなぁビスコ!

 

いやぁ、今回も面白かった!!
色々書いたし、今更言うまでもないけど、ビスコとミロのバディ愛も最高でした。
パウーを持ち上げつつ、でも僕がいちばん!っていうミロのビスコに対する巨大感情、毎回笑うし、相変わらず名言のオンパレードでしたねー。

「アレが可愛いことを知ってるのは僕だけだったのに。」

とか

「ビスコは幸せだな、パウーがいて・・・・・・とゆうかむしろ僕がいて・・・・・・」

とか

「言ったでしょ。きみを信じてる。世界中から集めたって、僕一人にかないっこない!」

とかね。
ミロがしゃべる度に電子書籍にラインマークが増えていくんですけど・・・?

 

さて、すごくすごく最終巻っぽい内容だったんですけど、シリーズはまだまだ続くらしい。
ビスコ、色々と超越した存在になってるんですけど、どうするんだろ。
とりあえずワクワクしながら続報を待ちたいと思います。

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KADOKAWA
著者 瘤久保 慎司 イラスト 赤岸K 世界観イラスト mocha

 

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