お飾り王妃になったので、こっそり働きに出ることにしました 〜うさぎがいるので独り寝も寂しくありません!〜 /富樫聖夜



お飾り王妃になったので、こっそり働きに出ることにしました ~うさぎがいるので独り寝も寂しくありません!~ (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2020年4月刊。
これはビーズログ読者なら好きでしょ!って感じの、ビーズログらしいビーズログ作品でした。

政略結婚先で軟禁された王妃が、ストレス解消がてら市井にお忍びして労働に精を出す。
夜には謎のうさぎをもふって幸せを感じつつ、しかし夫である国王との関係は断絶状態。
そんな生活が続くなか、自分の命を狙った陰謀の存在を知ったヒロインは、「自分の命は自分で守る!」と決意するのだが―― というお話。

あらすじと表紙だけで何かを察知した人が結構いそう。
そんなあなたは訓練されたビーズログ読者だと思います。

☆あらすじ☆
どうせお飾りの妻ですから……昼はバリバリ給仕係、夜はもふもふうさぎを溺愛します!
ルベイラ国王ジークハルトの元に嫁いで半年、その間手を出されず事実上“お飾り王妃”となってしまったロイスリーネ。
それもそのはず、ジークにはとある呪いがかけられ、夜を共に過ごすことができないのだ!
そうとは知らず、毎晩寝床に遊びに来るうさぎを溺愛することで開き直ったリーネは、ひょんな偶然から下町の食堂で給仕係(ウェイトレス)をやることになり!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

これ、あらすじがネタバレすぎじゃないです?

本編を読んでから気づいたんですけど、あらすじの段階で「ジークハルトの呪いのせいで夜を一緒に過ごせない」って書いてるじゃないですか。
一応、本編では「ジークハルトには平民の恋人がいるからお飾りで王妃に迎えられたロイスリーネは冷遇されてる」というミスリードがあるんだけども。
実際はミスリードするつもりが全くなさそうな設定で、バレバレの誤解だからいいのかな?

 

さて、

「ジークハルトは呪いで夜を共に過ごせない」+「夜になると現れる謎のうさぎ」=うさぎの正体!!

というのはベタすぎるベタな設定だけど、正直好きです。

良いよね〜〜。ひとりで2役も3役もこなしつつヒロインの周りをうろちょろするヒーロー。
だいたいがヘタレとセットの設定ですが、もちろんジークハルトもヘタレです。
「カイン」のフランクなノリと「うーちゃん」の甘えっぷりを「ジークハルト」にも分けてやれ。

 

ジークハルトの呪いとヘタレのせいで、「ジークハルト」とロイスリーネの絡みが本当に少ないのは笑ってしまいました。
割と終盤までほとんど会話がないよね?
まぁその代わりずっと一緒にいるんだけども。
私的には「カイン」のビジュアルがとても好きで眼福だったので満足。もうずっとこちらでいればいいのに(黒髪フェチ)

 

そういえば、あとがきに「もうずっとうさぎでいいじゃないか」と書いてあったけれど、「うーちゃん」はちょっと欲望に忠実すぎません?胸にすりすりしまくってて笑ったんだけど??
あのうさぎは不埒なやつなので、はやく正体がバレたらいいのにと思いました!笑

 

一方、何も知らないまま守られ、全てお膳立てされていた箱入り娘の主人公・ロイスリーネ。
設定だけみれば「籠の鳥」と言えそうなポジションですよね。
守るためとはいえ全てがジークハルトの手のひらの上だったわけだし。
でもロイスリーネの場合、「自分のことは自分で守らなきゃ!」という彼女のメンタルの強さもあってか、主体性を失わないヒロインだったと思います。
彼女の規格外な能力も一役買ってるのか、設定の割に自分で動いている主人公だったのは良かったです。こういう子は好き。

 

何重にも込み入った事情が解けていく中で、自身に隠された秘密を知っていくロイスリーネ。
ジークハルトとの政略結婚に隠された設定やギフトの話は面白かったです。宗教や伝説と絡めたストーリーも読み応えがありました。
あと何気に好きだったのは「緑葉亭」の裏設定。
店主と女将の夫婦、めちゃめちゃツボです。特殊部隊設定と最強凹凸カプの馴れ初め妄想だけでご飯何杯もいける。この二人にもっとスポット当ててほしいなぁ(話が逸れちゃうでしょ)

 

まだ解決してない問題もあるし、これはシリーズ化する感じかな?
続きに期待したいと思いますでも「うーちゃん」の正体バレが一番楽しみだ!

 

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