薬師の受難は、だいたい自分のせい /さばみそに



薬師の受難は、だいたい自分のせい (アイリスNEO)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2020年4月刊。
うっかり惚れ薬を作った薬師と、うっかり惚れ薬を飲んだ騎士が織りなすお仕事ラブコメ。
悪くはないと思いつつ、私とは微妙に波長が合わない部分もある作品でした。特に前半。
何かがダメと言うより、ひとつひとつの要素が私の好みと少しずつズレていく感じかなぁ。
でも後半は面白かったです。お仕事もラブコメも後半に入ってからは楽しく読めました(惚れ薬ラブコメなのは前半だけども)

☆あらすじ☆
ある日、騎士団一の堅物なスタッグ隊長の甘い言葉を聞いた薬師のアルカは、途方に暮れることに。それは自分がうっかり作ってしまった惚れ薬を、彼が誤って飲んだせいだと分かったからだ。しかも、惚れ薬には解毒剤がないばかりか、とんでもない効果があり――。隊長が私に甘く囁いたり、私のそばから離れられなくなったのは、私のせいです。でも、そのせいで四六時中一緒に過ごすことになるなんて!?
うかつな薬師と、不器用で恋に鈍感な堅物隊長のお仕事ラブファンタジーが、書き下ろし中編を収録して書籍化!

以下、ネタバレありの感想です。

 

騎士団所属の薬師・アルカは、自白剤を作るつもりが誤って惚れ薬を作ってしまう。
その惚れ薬を誤って飲んだのは、騎士団第三部隊のスタッグ隊長
なぜかポロポロとアルカへ甘い言葉をはきだし、離れると不安がるスタッグ隊長のため、アルカは彼のそばで任務に付き添うことになり―― というお話。

 

惚れ薬を飲んで大パニック!というラブコメです。
いや、大パニックというほどでもないか・・・?
薬の効果で衝動的になるというよりも、うっかり本音がこぼれる感じなんですよね。混乱はあるけど、理性の範疇というか。
なので「惚れ薬」の正体については納得するばかりでした。

 

本作、タイトルから抱いたイメージに反して「アルカの受難」というより「スタッグの受難」の方が印象が強いんですよね。
自分でも無自覚な本音がぽろぽろ出てくるの、ほんと可哀想だなぁって(笑)
女性を褒めたり愛でたりする表現力や語彙の乏しさ(というか拙さ?)から「なるほど女性経験のない堅物・・・」と納得してしまうの、不憫すぎない??
滑空に失敗したモモンガっていう分かるようで分からんたとえは何なのw

 

アルカの方は感情の変化にぎこちなさを感じて、そこが気になりました。
惚れ薬を飲ませてアタフタしていたと思ったら、いきなり嫉妬とか独占欲を滲ませてくるので「えっ?」と戸惑ってしまう。
元から無自覚にスタッグへ好感を持っていたという話みたいだけど、そのへんがどうも回りくどく感じて、話に乗れない感覚があって。
でもこれは私の感覚というか好みの問題なのかも。説明はあるわけだし・・・・・・

 

なんだか乗れないぞ・・・と思いながら読んでいたのだけど、二部構成の後半である「薬師の受難と、愛の花」は面白かったです。

これを読んで気づいたんだけど、前半は最初に惚れ薬作ったシーン以外はアルカが薬師としての仕事をほとんどしてないんですよね。傷の手当くらい?
聖女の護衛任務は薬師の仕事と直接関係がないから、そこでも「思ってたのと違うなー」と消化不良を起こしていたのかも。

その点、「愛の花」では薬師としてのアルカが知識と技術をもって活躍しているところが面白かったんだと思います。
すごく「お仕事もの」っぽかったんですよね。こういうのを期待していたし、後半は期待通りでした。
仕事に誇りを持つアルカは格好良かったし、スタッグとのイチャラブコメも楽しかったです。

 

惚れ薬ラブコメとしては私の好みから外れてたけど、「愛の花」みたいな薬師のお仕事系だったら続きも読みたいな。

 

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