継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する /紙城境介



継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2020年4月刊。
うあああ・・・・・・これは、なんというか、ちょっと良すぎでは????
なんだこの揺れる乙女心の瑞々しさは????
結女は元々好きなタイプのヒロインだったんですが、更に大好きになりました。
こじらせて、こじらせて、こじらせた末に、彼女が選んだ道。
不敵に可愛く笑う姿に惚れてしまいそう・・・・・・
俄然楽しくなってまいりました!これは続きが待ち遠しい!!

☆あらすじ☆
そういうところが、好きだったから。終わった初恋と“今”が交差する帰省編
親の再婚できょうだいになった水斗と結女は、元恋人同士。
“家族”らしさも板についてきた二人だが、ときおりあの頃の思い出が蘇り、やっぱりお互いが気になる日々で——。
そんな夏休みも半ば、伊理戸一家は父方の実家に帰省する。
「水斗くんじゃ〜ん!! ひっさしぶりぃーっ!!」
水斗をハグで出迎えたのは、親戚の清楚風陽キャお姉さん・種里円香。
なぜか彼女には従順な水斗に、結女は察する——この人、水斗の初恋相手!?
昔の恋は振り切って、今の関係——“きょうだい”を受け入れたはずの元カレと元カノに、未練が渦巻く三度目の夏祭りが訪れる。
結女の決断に元カップルが大いに揺れ動く、夏休み帰省編!

以下、ネタバレありの感想です。

 

伊理戸一家揃って、父の田舎に里帰り。
恋人だった頃には知ることのなかった水斗のルーツに触れるなかで、結女の心は騒がしく揺れていくーー という第4巻。

 

今回、ほぼ結女視点でした。
これがすごく良かった。私、結女視点が一番好きなパートだったんだなと実感するくらい最初から最後まで楽しかった。

未だに距離感の再設定が難航している、「きょうだいになった元カレ」との関係。

彼女だったから知ることができた水斗の顔。
家族になったからこそ知っていく水斗の顔。

二つの立場から余すところなく水斗を見つめる結女の姿に「どんだけ見てるの??」と無粋にツッコミたくなるほど、結女はひたすら「伊理斗水斗」という男のことを考え続けます。
彼に対して、自分はどういう立場から、何を思えばいいのかを考え続けるわけです。

 

もう二度と戻ってはこない、初恋の残像。
切なく胸を衝くものはある。それは認めるけれど、・・・・・・だからこそ、思い出に留まってはいけない。
未練にしがみついてはいけない。
私と彼は、同じ『伊理戸』――結婚したわけでもない、義理のきょうだい。
かつて付き合っていたなんて些末なことだ。
それが、今の私たちの、すべてなのだから。

 

言い訳のように、言い聞かせるように、結女は自分の立場を確認するんです。
それは意地もあるけれど、母への気遣いも多分にあって。
「再婚夫婦の連れ子として再会した元恋人」という設定の妙が、ここにきてググッと存在感を増したように感じました。
この設定だからこそ描ける恋なんだと改めて思った。
そんなに気になるなら素直になっちゃえよ!と簡単に言える話ではないんですよね。
過去のしがらみも、現在のしがらみもある。
だからこそ、その気持ちの正体は慎重に見極めなければいけないのです。

 

そうやって悩んで迷いながら迎えた、リベンジの花火。

いいじゃん〜〜過去の自分と戦う展開!
思い出は美しく、逃げやすいものだから。
ぶん殴る勢いで現実に目を向けさせるのは有りですよめっちゃ有り!そのアグレッシブな不意打ち最高!

 

「未練」と「昔の恋」を乗り越えて、「新たな恋」が始まった。
過去に居座る水斗をおいて、結女は颯爽と現実を歩みだした!

言い訳と未練タラタラな面倒くさい情緒もすごく楽しかったけれど、それを一気に吹っ切った爽快感は本当に素晴らしいものでした。
あの宣戦布告が格好良すぎなんだよな〜〜
そこまで言うなら、「綾井結女」に「伊理戸結女」が打ち勝つところを、是非とも見せてもらおうじゃありませんか。
水斗の中でくすぶる「綾井結女」への未練を、「伊理戸結女」が蹴り飛ばしてくれるんでしょう?
ははは本当に面倒くさいな、このふたり!その拗らせ具合が最高です!

 

しかしこれって要するに「強くてニューゲーム」なのでは・・・?

 

めちゃくちゃワクワクしてきました。楽しみすぎる。
次巻はいつだろうか。正座して待ちます!

 

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