七代勇者は謝れない2 /串木野たんぼ



七代勇者は謝れない2 (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2020年3月刊。
妹襲来の第2巻。
途切れた兄妹愛の顛末がとても感動的でした。
が、ケンカップル分がちょっと足りてない気がする!?

☆あらすじ☆
妹セーネ登場! 聖剣争奪戦、再生の第2巻!!
「どーしよ。くっつくのそれ……?」
勇者の力を奪いあう八代勇者(仮)ジオと(元)七代勇者イリア。崩壊しかけるジオの体をなんだかんだで維持しつつ、折れた聖剣を直す手段を求めて、2人は協力して(故)六代勇者ミルカークの出身地アステリアに向かう。
そんななかジオたちの前に現れる、ジオの妹セーネ。何よりも大事に思っていた彼女の出現に、ジオは激しく動揺してしまう。なぜなら、セーネは2年前に死んでいたはずで……。
セーネを蘇らせたという魔王ヴェル=カの目的とは。そして、兄妹の失われた絆の行方は――?
2人の勇者候補が紡ぐ聖剣争奪ファンタジー、再生の第2巻!

以下、ネタバレありの感想です。

 

首がとれたジオ。
めちゃくちゃ笑いました。笑い事じゃないんだけど。
首どころか身体がバラバラになってる状態とか、悲惨なんだけど元気すぎて笑う。

 

そういうわけで人間から一歩踏み外しかけているジオを戻し、また、折れた聖剣を修理しなければならなくなったイリアとジオ。
そんな彼らの前に、魔族となった妹・セーネが現れ、ジオの心を荒波に放り込み―― というのが2巻のお話。

 

死んだはずの妹とそっくりな魔族が目の前に立った時、ジオは何を思うのか。
その答えはあまりにも頑なで、愚かで、哀れなものでした。
希望をもって裏切られるのが怖いなら、その希望そのものが怖くなるのは当然のことで。
極まったシスコンだけに、「妹らしき何か」を受け入れられないというの、よく考えたらあまりにもジオらしい。

 

そんな兄の心境をよく理解しているセーネがとても健気なんですよ。
兄の心に負担をかけないように、でも妹であることを受け入れてもらえるように、不器用に立ち回るセーネちゃんが可愛すぎた。
こんな妹だったら確かに愛しすぎちゃうよなぁ。良い子だもの。

 

色々と問題はあれど、無事に兄妹の絆を取り戻せてよかったです。
ジオは往生際悪くも完全には認めてないけどねそのなけなしの抵抗は何!?と問い詰めたくなる。
名前で呼ばないけど「妹」であることは認める謎論理。
まぁそれも彼が抱えていた心の傷の深さに起因しているのだろうし、これから先で少しずつ癒えていくといいなぁ(でもエピローグのブラコン発揮ぶりをみるに、現時点でほぼ癒えてるのでは?)

 

ところで、この兄妹の再会劇に挟まれて頑張っていたのがイリアなんですが。
仲人役を買って出ていただけに、なんというか、めちゃめちゃ空気読めるイリアちゃんでした。
いや、元々人の気持ちに敏感な子だけど、今回はジオに対しても気を使って空気を読んじゃっているから凄まじくおとなしいんですよ・・・・・・

 

これがね、、、、うーーん、、、ごめんなさいっ、物足りない!

 

私はイリアとジオが仲良く喧嘩しながら聖剣と紋章を奪い合ってるのが好きだったんです。

 

いや、そういう場合じゃないんだけども。それは分かるんだけども。でも寂しいぃ・・・・・・

 

むしろ心が弱ってるからか、前巻よりもジオが素直にイリアにデレてません?
イリアもめちゃめちゃ素直にデレてるよね。どさくさに紛れてほっぺちゅーしてるの笑ったw
それはそれで大変美味しくはあるんだけども・・・!でもでもでもでも(ケンカップルが見たかったオタク)

 

とは言え、内容は面白かったです。兄妹愛はよかったし、今回の影の功労者も格好良かったし。
ただ、終盤の戦闘シーンの描写が分かりづらかったのは気になったけれど。

次巻も楽しみに待ってます。

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SBクリエイティブ
著者 串木野たんぼ イラストレーター かれい

 

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