どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。2 /六つ花えいこ



どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。 : 2 (Mノベルスf)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2020年3月刊。
ときめきシーン大量放出!な第2巻。
めちゃめちゃ良かった〜〜
なんかもう多幸感に浸ってます。すごく笑ったから心地よい疲労感もある。
魔女と騎士の恋物語、最後までとても面白かったです。

☆あらすじ☆
片思い相手だった王宮騎士のハリージュに、惚れ薬を依頼されたことで、彼と心を通わせることができた魔女ロゼ。それだけでも嬉しいのに、ハリージュの婚約者として彼と一緒に住むことに!?
毎日会うハリージュにときめきの止まらないロゼだが、そんな彼女の元に、『魔女の弟子になりたい』という少女がやってきて…?
引きこもりだった魔女と、真面目で上から目線な騎士の、惚れ薬から始まった恋のおはなし。

以下、ネタバレありの感想です。

 

ハリージュの屋敷に食客として引っ越すことになったロゼ。
長年の想い人と両思いという状態になれないまま、ロゼは彼との結婚に向けた準備にとりかかるのです。

 

「結婚」とは何か。
ロゼにとって、ハリージュにとって、それは何を意味するものなのか。

人のルールに縛られない魔女であるロゼが、人の世の習わしである「結婚」について懸命に学び、考え、自分だけの答えをだしていく。
その姿が、あまりにもあまりにも可愛くて尊くてときめきが止まりませんでした。
人の常識を持たないからこそ、まっさらな状態で物事の意味を考えることができるんだろうなぁ。
彼女は自分を無知だと言うけれど、人の言葉を咀嚼して自分だけの答えを出すロゼの姿勢を笑うことなどできようか。

「(中略)結婚とは、そうして二人で作っていくものだと思ったんです。だから・・・・・・」
「結婚を・・・・・・こういう話を、貴方としていることがもう――私達にとっての結婚であると、私は、そう思いました」
「歩く道のりが違っても、向かう先が同じなら、きっとそれが『結婚』なのだと・・・・・・そう、思います」

ロゼにとって結婚とは儀式のことではなく、関係の区切りでもなく、法的な契約でもない。
「二人がそのような状態にあること」という本質だけを大切に見つめている。
その無垢な視点が愛しすぎる・・・・・・ハリージュがぎゅっと耐えたのすごいなって思えるくらい抱きしめたくなるんですが・・・!

 

そんな感じで、私ももう二人は「結婚」していると思ってるんですが、だからといってロゼがハリージュという男に慣れたのかと言うと、全然まったくこれっぽっちもそんなことはないのです。

 

相変わらず無表情の下で恋心がドッタンバッタン大騒ぎのカーニバル!
ロゼ、もうさぁ、ほんとさぁ、なんでこう可愛いかな・・・!
表情筋が硬直方向に仕事しすぎて両思いなのにすれ違ってるの面白すぎるでしょ。
この二人、なんでまだ両思いにクエスチョンが付いてるんだ???って私がクエスチョンですよ・・・・・・可愛すぎか!

 

スキヤキ事変とか、あまりにも面白可愛すぎてひたすら笑ってました。
「まるで初孫が初めて立とうとしてる場面」ってこういうシーンに使う喩えじゃないと思うんだけど、驚きのわかり易さでロゼとハリージュの間に漂う空気が伝わってくるんですよね。すごい。
しかも甘い空気を笑いで消し飛ばすのかと思いきや、ハリージュがガンガンに押していくから甘さがキープされている。ほんとすごい。ヒロインが出せない色気はヒーローがカバー!

 

その直後の展開もまた笑うしかなくて。
匍匐前進で必死に逃げるロゼは、さながらホラー映画のヒロインのようでした・・・・・・ジェイ●ンに襲われてるのか?
ハリージュはロゼを追い込むとき死ぬほど楽しそうですよね。生き生きしてる。
でも余裕があるわけじゃないってところにニヤニヤしちゃうんだよな〜〜〜!じっくりコトコト煮詰まっておられる。

 

そんなこんなで甘酸っぱくて賑やかで騒がしい同棲ラブコメの真っ只中にいるロゼとハリージュ。
一方で、ロゼは「魔女」のまま、ハリージュの世界に足を踏み入れていくのです。

 

侍女のモナやヤシュム王子という、ハリージュの近くにいる人々が「魔女」へ向ける隔絶。
今までは流してきた負の感情に、ロゼがどうにか折り合いをつけていくのだけど、その支えとなるのはもちろんハリージュ。
無表情とローブで守らねばならなかった「弱点」を、ハリージュが「長所」にしてくれた、というのが最高でした。
ひとり飛び込んだ世界で自分を絶対的に信じてくれる人がいることの頼もしさと愛しさよ・・・・・・こういうのロマンチックすぎて大好きだ。

 

そうして迎えたクライマックス。
黒いウェディングドレスも、破廉恥(笑)な誓いのキスも、ロゼの言葉を象徴するような「結婚」の儀式だったと思います。

これまで歩いてきた道のり、育ってきた環境、培ってきた価値観。
様々な違いを持つハリージュとロゼが、これから共に生きていくために。
二人は色んなことを話しあい、意見をすり合わせ、妥協点を見つけつつ、理解を深めていくのでしょう。

信じられないような違いにぶつかっても、あの結婚式のように、いっぱい騒ぎながら同じところに辿り着けるよう頑張るんだろうなぁ。
ロゼの悪戦苦闘はこれからも続くし、その結果としてたくさんの幸せを手にするんだろうと、そう思えるラストシーンでした。

 

とても満足。幸せな気持ちでいっぱいです。本当に楽しかった!

 

ロゼとティエンとの思い出話でうっかり泣きました。
ティエン、本当にちゃんとロゼの「家族」だったんだなって。
ロゼすら無自覚だった二人の絆を、ちゃんと繋いでくれたハリージュも素敵だ。

 

結婚式シーンのカラー絵、荘厳さが素晴らしくない??
こんな神秘的な黒ドレスで「目を瞑っていてください!」ってぷるぷる叫んでたの???
可愛すぎだし、絶対にみんな指の隙間があいてたでしょ(読者は堂々とばっちり見物できて最高でした)(挿絵が良い仕事しまくり)

 

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