侯爵令嬢の借金執事 許嫁となったお嬢様との同居生活がはじまりました /七野りく



侯爵令嬢の借金執事 許嫁になったお嬢様との同居生活がはじまりました (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2020年3月刊。
借金のかたに結婚させられそうになった少年と、こっそりと乗り気なお嬢様の同居ラブコメ。
キャラと設定は好きなやつだし、ツンデレ甘々なやり取りも悪くなかったと思います。
ただ話に捻りがないというか、裏事情も最初から全部見せていく構成なので、読み応えには欠けるかなぁ。

☆あらすじ☆
(お金以外)何一つ不自由のない日常を謳歌!甘々なお屋敷生活が始まる!!
父の作った膨大な額の借金、さらに祖父と先代侯爵の遺した誓約
『子供達を結婚させ、一族となろう!』
により、侯爵令嬢エミリアの執事兼、許嫁となったジャック。
対するエミリアは——
「い、言っとくけど、貴方の許嫁になったつもりはないからっ!」
「! そうだよな! 破談になるよう頑張ろうな!」
「……バカ」
しかし、言葉とは裏腹に片時もジャックの側を離れようとせず、帝国魔導学院にジャックを入学させ、自分を頼るように仕向けるが——金はないけど器用なジャックは一人で何でもこなしてしまう!
(少しは私の気持ちも考えなさいよ……!)
ツンデレお嬢様×借金執事、甘々なお屋敷同居生活スタート!

以下、ネタバレありの感想です。

 

父が作った借金の返済を迫られた田舎の貧乏貴族の三男坊ジャック・アークライト
貸主である大貴族ロードランド侯爵は、祖父たちの約束を守り、侯爵令嬢エミリアと結婚するなら借金を帳消しにしようと申し出るが、何とか借金を返済したいというジャックの意思を受け、彼にエミリアの婚約者兼執事という立場を与えるのだった―― というのが本作の基本設定。

 

降って湧いた婚約者と執事業だったが、執事については姉の教育により難なく仕事をこなせるジャック。
最初からジャックとの婚約を意気込んでいるが、ツンデレ仕草によりジャックには気づかれないエミリア。

本作は、ポンコツ主従が軽い口喧嘩と甘いイチャつきを交わしつつ、騒がしくも仲良しな同居ライフを送るラブコメディです。

 

このジャックとエミリアの距離感、すごく近いんですよ。
普通に手を繋ぐし、ハグするし、なんか普通に一緒にベッドで寝てるし(あのシーンはページ飛ばしたのかと思った)、学校に通うようになってもずっと一緒。
二人の会話を聴いていなければただのラブラブバカップルです。二人の会話を聴いていればもっと強度のバカップルです。
ラブコメって少々捻くれてた方が甘さを感じるものですね!

 

最初からデレてるエミリアはともかく、ジャックはそれなりに往生際が悪いので、どちらかといえばこれはエミリアがジャックを攻略する話と言えるでしょう。
アプローチ下手くそなツンデレお嬢様の奮闘は可愛くて楽しかったです。

まぁジャックがまともに抵抗してたのは最初だけなんだけど。それこそ執事役を言い渡された時くらい?
婚約者兼執事の執事役をこなしているうちにセットの「婚約者」も自然と受け入れてた感じかなー。

 

そういう感じで、主従婚約ラブコメとしては割と好きな感じでした。
ただ、エミリアが最初からデレてたりジャック攻略がヌルゲーだった理由である二人は実は「幼馴染」だったというエピソードが、なんかこう、期待より盛り上がらなかったんですよね。私の中で。
特に雷竜のくだりは前後の流れがわからなかったなぁ。
ジャックの記憶が欠けているとはいえ、読者にはもう少し時系列に沿った説明がほしかったです。
事件以前から付き合いがある幼馴染なのに顔を覚えてなかった理由とか、エミリアが送った手紙がどこにいったのかとか、いまいち説明が足りてない感じがあって。

そもそもエミリアやカエデの言動から幼馴染設定が最初からバレバレなので、なんかこう、話のフックが足りないんですよね。。。

 

とは言え、嫌いじゃない作品でした。
あまり強くない主人公が、好きな子のために必死に戦うとか、そういうの好物だし。

次巻があれば読みたいです。

 

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