そうだな、確かに可愛いな /刈野ミカタ



そうだな、確かに可愛いな (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2020年2月刊。
めちゃめちゃ良い・・・・・・
表紙とあらすじから想像していたものとは微妙に(?)違う内容だったのだけど、これは良い・・・!

明るくて笑い上戸な後輩女子と、訳アリで挙動不審な先輩男子の恋人なりたてラブコメ。
初々しくて可愛らしいイチャラブなんだけど、先輩からヒロインに向けられた愛が強すぎてニヤニヤが止まりません。
ヒロインもすごく良い子なんだよなぁ。これは惚れるってなる。むしろ私が惚れる。この子は天使ですか?

もっと掘り下げてほしいところがあるし、ぜひぜひシリーズ化をお願いします。応援してます!

☆あらすじ☆
ちょいウザ後輩彼女とワケありクーデレ先輩彼氏のお前らさっさと結婚しろ系ラブコメ!
この小説はイチャ甘ラブコメ——彼氏彼女の交際が始まった直後の二人の初々しい日々の記録だ。
彼氏は渡世戒理。17歳、高校一年生(二留)。
二年間の眠りから目覚めたばかりのワケありの少年。
彼女の名は桑折那乃。16歳、高校一年生。
オシャレと面白いことが好きなちょいウザ美少女。
そんな二人の毎日は……大体こんな感じ。
「せーんぱい♪ 今日のあたし、トクベツ可愛くないっすか〜? ほらほら、褒めてくれても——」
「そうだな、確かに可愛いな」
「〜〜っ」
「桑折?」
「……そーゆうとこっすよ、先輩!!」
これは少しズレた先輩の無自覚デレに後輩彼女が赤面しまくるだけのお話。
ヒロインレースも破局の危機もない、尊死必至なラブコメ。

以下、ネタバレありの感想です。

 

二年間、昏睡状態にある先輩・渡世戒理を見守り続けてきた女子高生・桑折那乃
ようやく目覚めた戒理と想いを確認し合った那乃は、彼と付き合うことになり、仲良しでラブラブな毎日がスタートするのだった――

 

というのは、あらすじから読み取れる部分なのだけど、意外だったのはこの次。

 

なんと戒理は昏睡状態だった2年間、彼の体感では20年もの間、意識だけを異世界に飛ばして大冒険を繰り広げていたのだという。
その証拠に戻ってきた現実世界でも魔法を使いこなし、代わりに現代日本の常識を置いてきてしまった戒理。
そんな戒理を、同級生になった那乃は懸命にフォローしていくことになるのです。

 

そう、異世界帰り!

 

私はあまり事前に情報収集するタイプではなく、本作はイラストの可愛らしさとキャッチコピーだけで買った本だったので、冒頭から不意打ちの展開すぎて笑ってしまいました。

 

さて。

 

そこから始まるのは、「現代日本の高校生」という自分に馴染めなくて暴走する戒理の奇妙奇天烈トラブル祭り。
元々こちらの世界の人間なのに、なぜか逆異世界召喚ラブコメみたいになってる・・・!もしくはフルメタの相良宗介!
異世界の常識と現代日本の常識の齟齬に戸惑いまくり、たくさんの失敗を重ねていく戒理の姿は、少し可哀想だけどすごく面白かったです。那乃に指摘される度にしゅんとする戒理先輩、可愛いすぎか?

 

で、そんな戒理の手助けをするのは彼女である那乃の役割なんだけど、これがまためちゃめちゃ良かった。
だってこの子ずっと笑ってるの。嫌味な感じは欠片もなく、変なことをする戒理と一緒にいるのが楽しくて楽しくて仕方ない感じ。
何をやってもおおらかに受け止めて、笑い飛ばして、気にせず次にいきましょー!って励ますんですよ。可愛い。可愛すぎる。このギャル、天使すぎない?
そもそも恋人でもない男を2年間健気に見守り続けただけでもポイント高いのに。これは戒理くんも惚れ込みますわ・・・・・・

 

色々と(可愛い)トラブルを起こしつつも仲良く恋人生活を満喫する戒理と那乃。
その合間に戒理が異世界でどんな経験をしてきたのか、主に女性トラブル方面の話がたくさん登場するんだけど、それら全部「いかに戒理が那乃を強く想い続けていたのか」という説得力の補強ばかりなんです。
「ヒロインレースも破局の危機もない」というあらすじに偽りなしでした。付き合う前どころか物語が始まる前から那乃一強だった。
おかげで何度も何度も「戒理先輩、那乃ちゃんのこと大好きすぎかよ!」と悶えるハメになりました。これが尊いということ・・・・・・

 

そういう戒理の気持ちは全く隠されていないし、オブラートにも1ミリも包まれていないので、正面からぶつけられまくる那乃は赤面して動揺しまくり。
これがまた可愛くて可愛くてたまらんのです。

 

那乃ちゃん、見知らぬ異世界の女たちに対して優しいのも魅力的なんですよね。
彼女たちの気持ちを無下にしないのがすごく良い。呪いのペンダントの件とかね。
必死に嘘をついた女の子には同情しつつ捻り出した「名案」がとても素敵でキュンキュンしました。
それは恋人としての余裕も少しはあるんだろうけど(モヤっとはしてるし)、でも彼女の根っこにある優しさがすごく伝わってくるんです。
「それならシャルティニアさんのつけててもセーフにできるし」と考えてるところとか。やっぱ天使か〜〜??好き!!!

 

「異世界帰り」という飛び道具を十分に活かしつつ、高校生カップルの初々しいイチャラブをたっぷり楽しませてくれる作品でした。

でも、できれば2年前の二人がどんな感じだったのか知りたかったなぁ。
異世界行く前の戒理と那乃はどういう流れで惹かれ合っていたのでしょうか。気になるー!

そのへんは、あとがきに「新シリーズ一巻」と書いてあることだし、続刊に期待します。
もっと掘り下げつつ、二人のイチャイチャを堪能できたら嬉しいな。楽しみに待っています!

 

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