天才王子の赤字国家再生術6 〜そうだ、売国しよう〜 /鳥羽徹



天才王子の赤字国家再生術6~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2020年2月刊。
売国奴志望の天才王子の快進撃を描く戦記ファンタジー第6弾。
水着回です!ラブコメの波動・・・!(いつもよりウェイン×ニニムのアレがソレして凄かった気がする!)

☆あらすじ☆
「さて、どうしたもんかな」
青い海と白い雲、燦々と輝く南の太陽を鉄格子越しに眺めながら、ウェインは牢内で呟いた。
ソルジェスト王国との一戦に勝利し、不凍港の使用権を得たナトラ王国は、新たな交易相手を開拓するため大陸南方に位置する海洋国家パトゥーラに目を付ける。
ウェインは一気に話をまとめるため自ら交渉に赴くが、アクシデントの発生で、なぜか投獄される羽目に!?
パトゥーラ諸島における覇権の象徴・虹の王冠を巡って繰り広げられる骨肉の争い。嵐のような戦火の中、天才王子が新たな傑物との出会いを果たす、弱小国家運営譚第六弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

相変わらず、大勝利!から赤字危機!への流れがスムーズすぎる。
序盤からめちゃめちゃ笑いました。グリュエール王に毟られてるやん。

 

そんなピンチのウェインの前に現れたトルティラが提案してきたのは、遠く離れた海洋国家パトゥーラとの交渉だった――

 

というわけで今回の舞台は海の国。というわけで水着回です。
なぜか速攻で牢屋にぶちこまれていましたが。急展開すぎて笑うでしょww

 

このウェイン投獄の経緯なんですが、あまりにも、あまりにも、ウェイン×二ニムの巨大感情が凄すぎて最高でした・・・・・・

 

反射的にニニムの身代わりになり、それによって生まれた窮地の中にあっても後悔せず、更にはこのモノローグ!

 

それが一人の少女と出会った結果、今の自分に至るのだから、解らないものだ。
人は良くも悪くも変化するという。自分もその例外ではなかったということだろうか。ただし、自分の変化については間違いなく良い変化だと断言する。なにせニニムが関わっているのだ。彼女によってもたらされた変化が、悪い変化だったなんて、そんなことは考えたくもない。
それでももし、その変化を悪だと主張する輩がいるのならば――その相手は間違いなく自分の敵になるだろう。

 

わーーーーーーー!感情が!!でかい!!!!
ウェインからニニムに伸びる矢印が巨大!!!!

 

ていうかマジでそろそろ出会い編やりません??
平淡で無味で心がなかった幼ウェインに、ニニムが何をしたんです??何があって今のウェインになったの???
気になるーーーーーー!!!!

 

めちゃめちゃ興奮してしまった。すみません。
でもこの後も水着回の本領発揮でニニムがヒロイン力をフルに発揮していたし(超かわいかった・・・・・・あんな忙しなく感情を動かすニニムって珍しいから新鮮すぎて最高だった・・・・・・)、今回のウェイン×二ニムの満足度高すぎィ!

 

さてさて。

6巻の本題はそこではなく(いやそこも大事なのだが)

 

追放された元跡継ぎにクーデターを起こされたパトゥーラの支配者・ザリフ家。
そのお家騒動に首を突っ込むことになったウェインは、劣勢の次男・フェリテを勝たせるべく知略を巡らせていくのです。

 

これがまためちゃくちゃ面白かったです。
ウェインの権謀術数はやはり読んでて楽しくて仕方ない。
特に王冠破壊の一連の顛末は楽しすぎるでしょ。本当にどこまでがアクシデントでどこまでが計算だったんだろうか。怖い男だ(そんなんだからみんなビビって貿易してくれなくなるんだよ!笑)

 

優秀だけど未熟なフェリテが、ウェインに触発されて為政者としての才覚(というかカリスマ)を身に着けるストーリーも読み応えがありました。

海師たちを弁舌でねじ伏せたシーンのカタルシス。
神から人へ、という言葉に感じる「今ここに歴史が動く」という壮大なロマン。

最高なんだよなぁ。
クライマックスで一瞬だけ兄がみせた肉親の情が、快勝に切ない影を落とすのも素敵ですよね。
最初に壊そうと言ったのは誰だったのか。それが果たされていれば、兄弟も家族も違う未来があったかもしれないのに。

 

今回も本当に面白かったです。次巻も楽しみ!

 

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