失格世界の没落英雄 /北山結莉



失格世界の没落英雄 (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2020年1月刊。
主人公がイケメン王子!しかも初恋に一途!
これはちょっと期待しかないのでは???という感じの新シリーズでした。この主人公は推したい。

とはいえ、この巻の内容はあまりにもプロローグすぎて、いまひとつ盛り上がりが足りないように感じました。
あとがきでは次巻から物語が動き出すと予告されているので、今後に期待したいと思います。

いやしかしこの主人公、本当に推せるな。その恋の行方は不安しかないけれど。

☆あらすじ☆
行方不明となった元王子は、覚醒した「神眼」で世界を旅する——!
相手の行動から魔法の構造まで、全てを見抜く最強の鑑定スキル《神眼》。
それは誘拐された魔導大国の元王子シオンが、失踪した幼なじみと瓜二つの少女リィエルと出逢ったことで発現した。
「私には生きる理由がない」「そんなのは一緒に探せばいい!」
《神眼》の力で監禁されていた研究施設を瞬殺したシオンはリィエルと共に外へ脱出。
しかし外の世界は、何かが以前と変わってしまっていて──?
立場を失った元王子・シオンと出来損ないの天使・リィエル。二人は真実を見抜く「神眼」で歪んだ世界を救う英雄になれるのか?

以下、ネタバレありの感想です。

 

婚約者であり想い人でもある王女モニカが失踪した後も、彼女を想い続けていたターコイズ王国の王子・シオン
13歳になったシオンはある日突然『天啓』を受けるが、その直後に謎の研究機関ダアトに拉致されてしまう。
奴隷のような3年を過ごしたシオンは、そこでモニカとそっくりの亜天使の少女と出会うが――

 

というお話なんだけど、この『天啓』というのがとんでもなくクセモノでした。

 

これはファンタジーなの?それともSFなの?
この世界はいったい何なのでしょう。
『天啓』が言う「シオン・ターコイズ(NPC)のデータにPC情報が内蔵されていることを確認しました」とは一体・・・?
これはもしやゲーム転生なのか。「キャッチボール」を無意識に使っていたモニカも転生者?
でもシオン自身には何の自覚も記憶もないようだし、このあたりは未だ謎に包まれたままなんですよね。
『天啓』だの『天使』だの宗教の皮を被った管理者っぽい存在の不気味さも良いし、どんな真相が待っているのか楽しみです。

 

さて、そんな謎めく導入に気を取られるうちに、あれよあれよという間にシオンの運命は過酷な方向へと転がっていきます。
ぽーんと3年飛ぶのでそこまでストレスフルな展開ではないんですけどね。このへんの端折りっぷりは良いと思いました。

 

自我をすり減らすような暗い3年間の先でシオンが出会ったのは、モニカそっくりの少女・リィエル
彼女の正体もまた謎めいていました。

モニカじゃないの?モニカでしょ?えっ、違うの???

モニカとの恋を大切に抱えているシオンの心境が描かれているだけに、モニカ=リィエルであることを祈らずにいられないんですが。
リィエル自身がまた魅力的なヒロインなので困る。同じ部屋で泊まる云々で揉めるシーンとか、リィエルが「好き」を理解するシーンとかすごく好きだし。

 

これでモニカとは別キャラとか言われたら私の心が割れてしまうじゃない!そんなことになったらどっちを推せば!
シオンとモニカの幼い頃のエピソードもめちゃくちゃ初々しくて可愛くて最高だから悩ましい・・・・・・・・・

 

そんな訳でリィエルの正体はモニカだと信じて疑いたくないのだけど、ラストで登場したシオンの偽物の存在を考えると、リィエル=モニカではないようにも思えてきます。やだやだ怖いんだけど!

 

一体ここからどう転がっていくのか。
今回は完全にプロローグで終わった感じなので、2巻以降に期待したいと思います。
でも1巻にもう少しボリュームをもたせてくれても良かったんじゃないかなぁ。

 

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