父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。 /松浦



父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。 (カドカワBOOKS)【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2018年3月刊。
英雄の父と精霊王の母と半精霊の娘、というチートな美形家族が、人間界に舞い戻ったことから起こる混乱を描いたファンタジー。
主人公家族の最強人外ぶりを楽しむお話だと思います。
父が美形すぎて起こる女難を解決しつつ、その裏側で起こる王家との確執が描かれていくのだけど、1巻時点では少し盛り上がりに欠けるかな。
キャラは良かったので、次巻以降に期待します。

☆あらすじ☆
異世界転生したら、家族が最強すぎるのですが!……って私もか!
転生して元素の精霊になりました。しかも、とーさまは元・英雄でかーさまは精霊の王というチートぶり! 精霊の力も前世の知識も駆使して、とーさまの実家のごたごたを片付けたり王様とやりあったり大忙しです!

以下、ネタバレありの感想です。

 

父は救国の勇者で、母は精霊の女王で、自身は元素をあやつる精霊である主人公エレン
親子3人仲良く精霊界で暮らしていたところ、ふらりと寄った人間界で父ロヴェルの一族の者たちに発見されてしまう。
彼らの話によると、ロヴェルの実家であるヴァンクライフト公爵家は、王女アギエルの浪費によって没落の危機にあるという。
アギエルはロヴェルの元婚約者であり、今は弟である公爵サウヴェルの妻となっている女。
この悪女を家から追い出すために、渋々実家に戻ることになったロヴェルたち。
しかしそれは精霊と関わりのあるロヴェルを狙う王家と再び接点を持つことを意味していた―― というストーリー。

 

ロヴェルとエレンの身柄を欲する王家との対立が本題ではあるものの、表面的に問題となるのはロヴェルが引き寄せてしまう女性トラブルばかりでした。
最初に出てくる王女アギエルが凄まじい酷さなのだけど、次に出てくるサウヴェルの本命アリアもなかなかに酷い。
彼女らに一方的に執着されるロヴェルは哀れなのだけど、作中で一番かわいそうなのは弟のサウヴェルですよね?
兄の女難の余波がすごくない??一番の被害者では????
無事にアギエルを追い出して愛する女と結婚できるぞー!やったー!で終わってあげてよ・・・・・・この落とし穴はあまりにも不憫すぎる。

 

サウヴェルの不幸はさておき、この女性トラブル自体はさほど面白さを感じませんでした。
主人公たちのチートぶりに対して女たちが小物すぎるんだよなぁ。
周囲も主人公たちの味方だから特に障害もないし、問題解決しても特にカタルシスを感じないというか・・・・・・

 

まぁ、あくまで本題は王家、とりわけ腹黒の国王ラヴィスエルとの攻防なので、その矢面に立たされた女たち自体はどうでも良い存在ではあるのですが。

ラヴィスエルとエレンたち一家の対決は、双方ともに腹黒ということもあり、なかなか面白い展開を繰り広げていたと思います。

精霊と王家の確執の根深さを思えば簡単に問題は解決しないと思うのだけど、今後どうなるのでしょうか。
大昔の先祖の罪を、直接関係のない子孫が真摯に謝罪していることを、エレンはどう受け止めるのか。
そして、彼らの血筋を呪い続ける哀れな精霊たちを解放してあげることはできるのか。

続きに期待しつつ読み進めたいと思います。

 

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