ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん Disc2 /恵ノ島すず



ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん [Disc 2] (カドカワBOOKS)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年8月刊。
実況と解説でお送りする、ツンデレ悪役令嬢の(周りの人々による)破滅エンド回避物語。
全2巻で綺麗に完結しています。間延び感もないし、この作風なら丁度よい分量ではないでしょうか。とても面白かったです!

☆あらすじ☆
破滅の元凶と直接対決! ゲーム実況が導くエンディングの行方は……!?
現実世界のゲーム実況が神々の声として聞こえるようになったジーク。神託を通じ婚約者リーゼロッテが【ツンデレ】だと知った彼は、その可愛さに悶え、誓った。
——彼女の命を奪う元凶【古の魔女】を許さない。
しかしその討伐のため、神託に従い国の最高戦力を集めたはいいが、婚約者本人まで戦う気満々なのはなぜなんだ……?
遂にバッドエンドの黒幕と直接対決! ゲーム実況が導く先に不遇な悪役令嬢のハッピーエンドは訪れるのか……!?
大人気WEB小説が、大幅改稿&新規シーン追加でついに完結!! このエンディングを見逃すな!

以下、ネタバレありの感想です。

ジークとリーゼロッテが両思いになり、ついに挑むことになったラスボス【古の魔女】。
遠藤くんと小林さんの「絶対に誰も死なせない」という強い覚悟のもと、ゲームとは関係が薄い将軍たちまで容赦なく招集しての総力戦でした。

 

なんで子どもだけで戦わなきゃいけないの?という「確かに〜〜!」となるゲームぶん投げ理論のもと、もはやオーバーキルに組み上げられていく巨大戦力。
フィーネがバルルートに入ったことで用済みとなっていた他の攻略対象もザクザクと投入され、そのスピード感にふふっと笑ってしまいました。もはや出ないのかと思ってた。

このへんの攻略対象の扱いはかなり駆け足なんだけど、レオン先生の憧憬の話が激エモだったり、突然のおねショタにジークが窮地に立たされたりと、サイドストーリーを含めてたっぷり楽しめたので良し。

 

そうして迎撃の準備が整っていくわけだけど、肝心の、肝心の【古の魔女】の正体がソレなの!?
あまりの拍子抜けっぷりにぽかーんとした後、じわじわと笑いがこみ上げてきました。
【古の魔女】担った理由のしょうもなさとか、もうこれ笑うしかないでしょ。
割とマジでそんな男は早々に見切りをつけるべきだったと思うよ、女神さま!

 

でもこのしょうもない女神様の登場により、「なぜ乙女ゲームの世界と現実の世界が繋がったのか」という最初の疑問について、丁寧な説明がされるところが良かったです。
というか、ほぼ全ての設定をきちんと回収したのでは?
強いて言うなら全知全能の神様のくせに知らないこと多すぎでは?と思わなくもないけど、横恋慕に目がくらんだ邪神なんてこんなものでしょう。
そんな邪神のこともちゃんと引き受けた女神さまは良いヒトがみつかるといいね・・・・・・なんかそのまま好きでいそうな感じもあるけれど。
あと絶対唯一の関係だからこそ愛に価値を感じなかった男と、絶対唯一の関係だからこそ愛し続けて歪んだ女っていう関係も、なかなか業が深くて好きかもって思ったり。

 

というわけで、これは要するに神様の痴話喧嘩に巻き込まれた話だったわけなのだけど、その過程でカップルが大量に誕生したことを考えると、やはり小林さんが縁結びの神様だったのでしょう(遠藤君並感)
途中から男性陣の羞恥心が壊れ(元からないか)、リーゼロッテの羞恥心も壊れ(ツンギレ!)、ひたすらド甘い告白が飛び交う中で身悶えしまくるフィーネと小林さんが可愛くてゴロゴロと転がってしまいました。

 

特にフィーネの結末はもうバルが口説き落とした!!!って感じで最高。
片思いも両片思いも大好きだけど、押し流されて正面突破されるラブコメのパワフルさも負けないくらい好きです。

 

小林さんと遠藤くんの結末も良かったと思う。
最後に二人の背中を押したのがリーゼロッテの声だという、今までとは逆の状況という演出も素敵でした。
前巻ラストの一瞬にしか関わりのない関係だったのに、最後のコレでこの物語は「悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」の話だったんだよなぁと感慨深くなった。
リーゼロッテ自身は微妙に高校生二人から距離のあるポジションだったのに、最後の最後に本当の中心に歩み出たような。ようやく主役が揃ったような。こういうの好き。高揚感のあるクライマックスでした。

 

そして二人の「神さま」が、これまで直接繋がってきたジークとの最後も良かった。
世界を超えた友情。これからも互いの中に残り続ける絆。
そういうモノを感じさせる、それぞれの姿に心震える感動的なラストシーンでした。

 

本当に楽しかった!次回作もあれば是非読みたいです。

 

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