『王の菜園』の騎士と、『野菜』のお嬢様1 /江本マシメサ



『王の菜園』の騎士と、『野菜』のお嬢様 1 (HJ NOVELS)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2019年12月刊。
左遷先扱いでも真面目に王の畑を守る騎士と、畑が好きだから令嬢生活に馴染めないお嬢様。
そんな二人の出会いから始まる優しい日常(たまに波乱あり)を描いた恋愛ファンタジーです。
需要と供給がぴったりと噛み合っているのに、それに本人たちが気づかないじれったさが良かった。
まだまだ物語は始まったばかりなので、今後の展開に期待します。どうか幸せになってね!(拝)

☆あらすじ☆
王の菜園の『畑の騎士』コンスタンタンは夜会で壁のシミと化していた。華やかな職業であるはずの騎士なのに、猛烈にモテないのだ。整っているのに地味な見た目のせいか、はたまた生真面目すぎる性格のせいか。そんな彼が王の菜園で出会ったのは、ウサギを追いかける美女。まるで童話のような一幕であったが、彼女はうさぎを素手で捕まえ笑顔で言った。「このウサギ、ミートパイにしてやりますわ!」菜園を守る堅物な騎士と、菜園を愛するお嬢様のファンタジーラブコメディ、開幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

『王の菜園』を守る伯爵家を継いだ騎士の青年・コンスタンタン
しかし彼が預かる第十七騎士隊は「畑の騎士」と侮られ、問題児を送り込まれる左遷先として有名な部隊だった。

 

虫もたくさん出る畑を預かる自分と結婚してくれる貴族令嬢なんているのだろうか。
しかも貴族令嬢の流行メイク、病弱な母を思い出して正直引くし・・・・・・(私は想像力が貧困だからゾンビメイクを連想しました)(そりゃ怖いよね)(違)

 

そんな感じで嫁探しに難航するコンスタンタンの前に現れたのは、大農園で有名な地方の新興貴族の娘・リュシアン
貴族令嬢としては破天荒なリュシアンの振る舞いに、コンスタンタンはどんどん惹かれていくのです。

 

需要と供給ーー!!

 

需要と供給が噛み合ってるのに気づいて!!

 

畑の警備が任務だから、妻になる人は畑(に付随する諸々。虫とか獣とか)が平気な人じゃないといけないコンスタンタンにとって、畑が大好きで虫も獣もどんとこいなリュシアンは格好のお相手じゃないですか。
もうそのまま求婚しちゃえよ!と思わずにいられないのだけど、真面目で奥手な性格と家業へのコンプレックスがあるから上手くいかない。

 

一方のリュシアンにとっても、畑仕事と結婚を天秤にかけて畑をとるくらいだからコンスタンタンは正に彼女にとって理想のお相手。
でも貴族令嬢としては型破りな自分に少々のコンプレックスがあるから、押せ押せな気持ちになることができない。

 

これがねー、すごくもどかしいんです。
あと一歩で幸せになるけれど、その一歩を踏み出せずにもだもだする感じ。正直とても楽しいけれども(笑)
でも二人とものんびりと今の距離感で親交を重ねているので、二人のペースで進んでほしいなぁという気持ちになりました。可愛い二人なんだよね。

 

まぁリュシアンは可愛いというよりも逞しいという気持ちが先に立つんだけど。
いやだって、ウサギおっかけて捕まえてミートパイにしてやんよ!は良いとして、まさか令嬢ご自身でウサギを捌いて叩くとは思わないじゃん??
皮をはいだ生肉ウサギを見た感想が「綺麗」っていう感性、とても頼もしくて良いと思う。
でも見た目は(メイクで)青白くて儚げな美人なんですよね。ギャップがすごくて笑っちゃったw

「虫に怖がらない女性がいいなぁ」とかいうコンスタンタンの素朴な希望をうさぎ跳びで叶えてくれるヒロインでした。
家畜をさばける人間に虫なんて余裕だよ!

あと一歩な距離感が可愛いコンスタンタンとリュシアンですが、現在は外堀だけ埋まった状況。二人の気持ちがそこに追いつく日が楽しみです。

 

あと気になるのは「王の菜園」の今後かな。
リュシアンの提案で色々な改革が進んでいるけれど、貴族と平民の軋轢がなんとも不穏に描かれているので、これがどう関わっていくのか気になります。
あまり恐ろしいことが起こらないといいけども(わくわく)

 

というわけで次巻にも期待!

 

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