怪盗主夫は幸せな家庭を愛している /つるみ犬丸



怪盗主夫は幸せな家庭を愛している (メディアワークス文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2019年12月刊。
怪盗と捜査官。追われる者と追う者。
そんな自分たちの実態を、当人たちだけが知らないラブラブ夫婦の物語です。
隠れロミジュリ系の怪盗コメディって感じ。これ系の作品は先日ドラマもありましたね。好きな設定です。
まぁでも本作は結構ツッコミどころが多いんだけど・・・・・・いやいや冷静になったら負けかもしれない。
なんといっても一番冷静じゃないのは主人公たちだしね!

☆あらすじ☆
愛する夫婦の裏稼業は、怪盗と捜査官!? 夫婦リバーシ・コメディ!
料理上手な専業主夫の黄太郎と家計を支えるキャリアウーマンの花恋。
べったりとろ甘な新婚夫婦。だけども、お互いに言えないヒミツの顔があって……。
実はこの二人“伝説の大怪盗”とそれを追う“腕利き捜査官”だったのだ!
家をひとたび出れば知らずのうちに敵と敵。
それぞれが思い描くハッピーな未来を守るため、今宵もお互いの正体を知らない夫婦による大捕物が幕を開ける!
二人の幸せな家庭はいったいどうなってしまうのか――!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

かつて奪われた「大海の宝」を取り戻すため、現在に至るまでに盗みを繰り返す一族「大海の忍び」。
その一人である色波黄太郎は、家業を知らない愛する妻・花恋のために、一刻も早い宝のコンプリートを目指していた。

「大海の忍び」から宝を守るため、現在の所有者で構成されるユニオンによって組織された対抗組織SPAT。
SPATの捜査官である色波花恋は、何も知らずに家を守る夫・黄太郎のために、大海の忍びを捕えて出世することを目指していた。

これは、表面上はラブラブで幸せいっぱいの夫婦が、何も知らずに夫婦喧嘩を繰り広げるラブコメディです。

 

互いに正体を知らないまま衝突するカップル。
こういう設定の作品だと、「なぜ気づかないのか」という理由を丁寧に用意してくれていると個人的に安心します。
無粋かもしれないけどね。でも気づかない理由がちゃんとある方が楽しいじゃん?

で、本作はというと、「なんで気づかないの?」という疑問が結構強くでちゃって。
花恋が変装してる黄太郎の正体に気づかないのは良いんですよ。仕方ないと思う。
でも黄太郎はなんで花恋=鬼塚に気づかないんだろう。
薄化粧でメガネをかけて声音が硬いだけでしょ?っそんなに愛してる妻なら背格好だけで気づけよ!ってならない??
普通に喋ってても気づかないからびっくりした・・・・・・

 

とは言え、この夫婦って平時も有事も冷静とは言い難いので、こういう事もあるのかも。
ラブラブ夫婦モードのときは、「おめめ曇ってるのか?」というくらい相手を神格化してるし、
敵対関係モードのときは「相性最悪すぎない?」というくらい相手への憎しみを燃やしてるし。
そんな沸騰した頭じゃ冷静に相手を見極めることなんて難しそうです。きっとそういう事なんだろう。

 

世界で一番憎い相手が、世界で一番愛しい相手。
そういうすれ違いを楽しむラブコメだったと思います。ハイテクを駆使する現代的怪盗ものとしても悪くなかった。

 

でも正体バレまではいかないのかー。
こういうのは正体がバレてからの悶着までがセットだという考え(好みとも言う)があるので、なんとなく片手落ちな気持ちになりました。

シリーズ化すれば必然的に描かれるだろうし、続巻に期待します。

 

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