【おすすめ紹介】2019年版 面白かったライト文芸・海外小説10選


2019年の総まとめ第2弾。
今年読んで面白かったライト文芸・海外小説の中から、マイベスト10を選びたいと思います。

 

現代の京都において人知れず存在する、京都府警直属の特殊部隊・人外特別警戒隊。通称「あやかし課」。
本作は、忙しくて騒がしい「あやかし課」の職務に邁進する新米女性隊員・古賀大の活躍を描く現代ファンタジーです。

悪いあやかしを取り締まり、困っているあやかしの相談に乗る「あやかし課」。
その業務は多岐にわたり、物語も同じくらい多様な面白さを秘めています。
特に、武器や術を駆使して派手に行われるバトルアクションは見どころ。
古都の町並みを背景に、袴姿で日本刀を振り回す主人公の活躍がビジュアル的にとても楽しいんです。

指導役の先輩との間に生まれる、淡い恋の行方にも注目してほしい。
仕事のときは相棒のように助け合う、優しい先輩と健気な後輩。そのくせオフになると甘酸っぱくなる距離感が良いんです・・・!

現在3巻まで刊行されており、まだまだ続きそうなシリーズです。
追いつくなら今が良いタイミングかも!

 

2020年も期待できる新シリーズが開幕!

家族のように育った元奴隷の少年トールに惹かれる貴族令嬢マキア。
しかしトールが「異世界の救世主」の守護者に選ばれたことで、誰よりも近くにいた彼は遠い存在へと変わってしまいます。

運命によって邪魔された恋路。
それでもマキアは「負けるものか」と恋を突き進み、トールと再び会うために全寮制魔法学校に飛び込むのです。

転生ラブロマンスであり、魔法学校ものでもある本作。どちらの要素も素晴らしくワクワクします。
物語はまだ序盤ですが、これから更に面白くなること間違いなしです。

 

 

『筺底のエルピス』(全人類読んで)のオキシタケヒコ先生による、ガールミーツエイリアンのドツキ漫才スペースオペラ!
電子書籍限定の短編小説で、たった200円+税でめちゃくちゃ楽しい気持ちになれるコスパ最高の物語です。

ついに未知との遭遇を果たした地球人類。
本作はその数十年後の宇宙を舞台に、商人のスミレと、彼女の遠征任務に同行するトリプレイティのふたり旅を描いていきます。

序盤から勢いよく飛び出すオリジナル固有名詞の数々に面食らうことでしょう。
しかし、その言葉が持つ意味を理解した瞬間のカタルシスこそ体験してほしい。

その言葉はなぜ生まれたのか。その言葉によって生まれる感情はどんなものか。

全てを知ったとき、ドツキ漫才で始まる物語がドツキ漫才で終わることに、震えるような感動を覚えてしまうのです。

 

 

重すぎる感情をぶつけてくる、ちょっと病的な男子は好きですか?

父の失踪により、あやかし専門運送会社を引き継ぐことになった女子大生・工藤桃華。
なりゆきで従者の契約を結んだ青年・犬井藤麻と共に父を探しながら、桃華はアヤカシたちに様々な届け物をしていきます。

仕事を通して父との関係や自分自身を見つめ直す桃華の変化と成長を描いたお話ですが、様々なおとぎ話がモチーフとなっているのが楽しい作品です。

そしてこれ主従モノなんですが、従者となる藤麻さんが控えめに言ってメンヘラ傾向にある人なので、そういうのお好きな方には特にオススメです(笑)

 

 

「月が綺麗ですね」を超えるI love youを探す、ボーイ・ミーツ・ガールな青春小説。

言葉を集め尽くして筆を折った元天才書道少年・墨森肇。
日本語収集が趣味だという少女アキに一目惚れした肇は、彼女の好奇心に付き合って様々な言葉の謎に挑んでいきます。

知った気でいても、全然知らない日本語の世界。
ひとつの漢字に幾通りもの意味と読み方が与えられ、そこに様々な想いを込めることができる。
そんな日本語の美しさを堪能しつつ、青春小説としても素晴らしい作品です。

「月が綺麗ですね」を超える告白をしなければならない肇は、自分にふさわしい言葉を見つけることができるのか。
ラストシーンは必見ですよ!

 

 

死後、身体が金に変質する奇妙な病「金塊病」。
金塊病を患う津村弥子に出会った中学生・江都日向は、ゲームで自分に勝てば3億円を相続させると言う弥子に反発しながらも、鬱屈した日々を振り払うように彼女との時間を重ねていくのです。

何の打算もなく、見返りも求めずに、ただ「好き」であるということ。
その原始的でシンプルな感情は、莫大な金銭が絡んだ瞬間に証明困難な命題へと化してしまうのです。

誰かを思う気持ちを他人に証明することは可能なのか。
そもそも、そんな必要があるのか。

少女の死によってもたらされる大金を巡る狂騒のなかで、必死に繋がりを求める日向と弥子の絆に心を掻き乱される物語でした。

 

 

砂に覆われた大地で生きる少年・旗魚が、世界を創造し今なお人々の生活を支える神『言鯨』の正体に迫る物語。
憧れの歴史学者・浅蜊と出会った旗魚は、彼女とともに【言鯨】に隠された真実を追うなかで、それによってもたらされる世界崩壊の危機に巻き込まれていきます。

砂に満ちた世界で独自に発展した文明の描写が楽しく、謎と緊張に満ちた冒険は素晴らしく興奮します。
なかなかネタバレ抜きで語るのが難しい作品なのだけど、この神秘的なクライマックスはぜひ読んでほしい。

 

 

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ハーパーコリンズ・ジャパン
著者:マリア・V・スナイダー 翻訳者:宮崎真紀

毒見をするか、今すぐ死ぬか。
過酷な選択を突きつけれ、運命に翻弄された元死刑囚の少女イレーナ。
与えられたチャンスを全力で活かし、自らの力でドン底から這い上がったイレーナの物語は、全6巻でついに完結を迎えました。

愛する人と出会い、頼もしい仲間にも恵まれ、大切な彼らと平和に生きるため戦い続けたイレーナ。
ラブロマンスとしても、ファンタジーとしても最高に面白かったです。

 

 

支配階級シルバーしか持たないはずの異能に目覚めた、奴隷階級レッドの少女・メア。
レッドがシルバーへ反旗を翻し、革命の戦乱が巻き起こるなか、生きるか死ぬかの運命を駆け抜けるメアの冒険を描いた物語です。

現在3巻まで刊行中で、次に出るのが最終巻。
果たして、根本的に違う人種は歩み寄れるのか、それとも相手を焼き尽くすまで止まれないのか。
メアを巡る三角関係の行方も気になります。
恋人じゃない方の王子の巨大感情が激エモなんですよ・・・

 

 

あやかしの世界で宿屋を営む鬼神の大旦那に、借金のカタとして攫われた女子大生・葵。
自分の料理の腕だけで逆境をはねのける葵の奮闘を描いてきたシリーズですが、2019年をもって本編が完結を迎えました。

身近な料理を美味しそうに描く飯テロ小説であり、あやかしのお宿でお客様をもてなすお仕事ものであり、かくりよの各地を仲間とともに飛び回る異世界冒険譚であり、人と鬼神の恋を描く異類婚姻譚でもある作品でした。

最後まで素晴らしく面白かった。本当に良いシリーズでした。

 

 

以上です。
2020年も面白いライト文芸に出会えますように。

オールタイム・ベストはこちらから

当ブログで紹介したライト文芸作品の一覧はこちらから

 

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