灰と幻想のグリムガル15 強くて儚きニューゲーム /十文字青



灰と幻想のグリムガル level.15 強くて儚きニューゲーム (オーバーラップ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2019年12月刊。
ついに終章がスタート。
ここから完結まで何冊かかるのか不明とのことですが、物語が終幕に向かい始めたことを強く感じる15巻でした。
大きく動き始めたぞ!楽しみ!

☆あらすじ☆
目覚めたら、そこは壊滅した「オルタナ」だった――。新章開幕!!
ほんとわかんないな、何もかも……。
気がつくとハルヒロたちは暗闇の中にいた。みんな自分の名前くらいしか覚えていない。
頼りになるのは、なぜか唯一記憶を失っていないメリイだけ。
暗闇の中からどうにか抜け出すと、そこは壊滅した「オルタナ」だった――。
とにかく情報が欲しい。命からがら街を離れたハルヒロたちは、体に染みついていたスキルや能力を駆使して、グリムガルの辺境を奔走する。
そして、ようやく出会えた人間が、オルタナを奪還するべくやってきたアラバキア王国軍で――!?
灰の中から生まれた冒険譚――ENDGAME編の幕が上がる!

以下、ネタバレありの感想です。

 

再び「開かずの塔」で目を覚ましたハルヒロたち。
メリイ以外の全員から記憶が失われ、仲間が仲間であることの実感も曖昧。
それでも、ついにハルヒロたちはオルタナに戻ってきました。

 

しかし、まさか、ゴブリンに占拠されているとは・・・・・・

 

ひよむーが意味深に触れた「世界の謎」、ゴブリンに落とされたオルタナ、そして楽園ではなかった本土の実情。
ただ生きるために冒険をしてきたハルヒロたちの物語が、隠されてきた核心に向かって進み始めているように感じる。
本土からきたアラバキア王国軍は油断ならない感じだけど、いや、ぶっちゃけ敵になりそうな感じだけど、ここからどうなってしまうのか。

 

それにしても、「強くて儚きニューゲーム」って良いサブタイですよね。青先生のサブタイセンス本当に好き。
名前以外の全ての記憶が失われ、まるで1巻時点にリセットされたように始まった15巻。
しかも1冊のほとんどゴブリンと戦っているので、まるで1巻をリバイバルしているかのようでした。

 

でも違う。
記憶がなくても、今までの積み重ねが消えたわけじゃない。
仲間は仲間のままだし、ハルヒロたちが鍛えてきた己が失われるわけでもない。
まさに強くてニューゲームです。
終盤、モグゾーとマナトの死を同時に思い出すような形でクザクが倒れたときは反射で涙がでたけれど、それすらも今の彼らには取り返せるミスだった。
あそこめちゃめちゃホッとしました。ホッとした反動でまた泣いた。

 

だってこれ、仲間でもあっさり死ぬ話だからね!
この直前でバルバラ先生の無惨な姿を見せられて、「クザクも・・・!?」って覚悟するのは仕方ない反応じゃないですか・・・・・・

もうさぁ、バルバラ先生のことが辛すぎるんですけど。
「オールドキャット」の意味とかハルヒロへの指導とか、弟子への愛情をひしひしと感じて、だからこそ辛い。

なにが辛いって、ハルヒロにはバルバラ先生の記憶がないんですよ。
それでもほんの少しの時間で師弟関係を再構築できるくらい、本質的に心を通わせていた二人なんですよ。

でも記憶がないから、ハルヒロが本来受けるべきだったショックはいくらか緩和されてしまった。
それが戦場で彼の心をある程度冷静に保たせていて――― って考えると皮肉すぎて泣けてくる。

 

ああ、この世界で記憶がないというのは、こういうことなのかと思った。
大切な人の喪失を、何かが欠けた状態で、万全ではない状態で受け取ることなんだって。
これが「儚き」ってことなんだろうか・・・・・・

 

記憶喪失の影響は他にもあって。
特に気になるのは三角関係なんですけど。メリイとハルヒロと・・・・・・シホル!?

記憶を失う前のシホルだったら、こんな風にハルヒロとメリイの間に立とうとしただろうか。
でも、彼女はもともと「自分と仲間を引っ張ってくれるリーダー」に惹かれる子なのだと思えば、シホルがハルヒロに恋愛感情っぽいものを見せるのは、あまりにも自然だとも言える。

それに異界で剥き出しにされたシホルの姿を思い出すと・・・・・・
あのとき必死に愛を乞うていたシホルを見て、劣等感を埋めるための「誰か」を求めているんだと私は解釈したけれど、そうじゃなくて、本心では「ハルヒロ」を求めていたんだろうか。
そういうのが、今のシホルの態度に少しは影響してたりする?

 

うーん、うーん、、、ややこしいことになってきたぞ!!
ハルヒロに再びモテ期到来だね、とか茶化せる状況でもないし、人間関係がどうなるのか不安です。
シホルの精神状態も心配だけど、メリイの状態だって怖くてたまらないんだよお。

 

そんな感じで始まった終章ですが、ランタたちとの合流は次巻以降のお楽しみなのかな?
いつの間にかユメとランタが合流していて驚いたんですけど(ランタがひとりで青春してて笑った)(壁ドン!)、あれから4年が経ってるらしいんですよね。
時間経過、ちょっとホントどうなってるんだ???

とにかく続きも楽しみです!

 

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「灰と幻想のグリムガル15 強くて儚きニューゲーム /十文字青」への2件のフィードバック

    1. ヌベヂョンヌゾジョンベルミッティスモゲロンボョルミネッティwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwさん、コメントありがとうございます。

      メリイ元気ですよ!……たぶん。
      このまま元気でいてくれると良いなぁと思っています。

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