蟲愛づる姫君の寵愛 /宮野美嘉



蟲愛づる姫君の寵愛 蟲愛づる姫君の婚姻 (小学館文庫キャラブン!)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年11月刊。
蠱毒を操り、蟲を愛する姫君の活躍を描く中華ファンタジー第2弾。
1巻同様、マイペースに毒気を振りまく物語でした。夫も妻も毒が強い。

☆あらすじ☆
毒蟲大好きな玲琳王妃に新たな災難が……?
まだ十五歳の李玲琳が、新興国である魁の若き王・楊鍠牙のもとに嫁いでいくらかの月日が過ぎた。
相変わらずの高飛車かつ思考回路が理解不能な変わり者、そして周囲がドン引くほど蟲好きの蠱師(百の毒蟲を殺し合わせ、最後に残った猛毒の「蠱」を操る術師)として、夫の意向などものともせずに飄々と新婚生活を送っている玲琳だったが……。
そんなある日、魁の王宮に激震が走る。国王の鍠牙が玲琳以外に側室をもつというのだ。
というのも、宮廷内の実力者である姜大臣が「蠱師の力は母から子へと遺伝する」という噂を聞きつけ、玲琳から世継ぎの王子や姫が生まれることを危ぶんだためだった。
変わり者の最強王妃と、その才覚と美貌に反して案外苦労性の国王の、新婚生活の明日はどっちだ!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回は側室騒動。
未だに本当の夫婦とはなっていない玲琳と鍠牙だけど、「蟲師の血を王家に混ぜることはできない」とか言われると「今さら!?」と思ってしまいます。いやほんと。
縁組時点では知らなかったとはいえ、到着早々蟲師だと言ってるんだから判断が遅いというか。
鍠牙が年齢差とか気にせずパパッと手を出していたらめっちゃややこしいことになってたじゃん・・・?とか色々と考えてしまいました。

 

まぁ、今回の話を読むに、王家にはすでに蟲師の血が混ざってるようなので、完全に無駄な心配だった様子ですが(というか指摘した当人の家から入ってるという皮肉なアレ)

 

さて、そんな感じでやってきた側室候補の姜里里
でも鍠牙を愛していない玲琳にとっては脅威でもなんでもなく、むしろ蟲に怯えないほど感情が死滅している里里のことを気に入ってしまうのだった!というのが2巻のお話。

 

我が道をゆく玲琳は、後宮に新たな女がやってきても我が道を征くのですね。
妹分のようにかわいがって、蟲で暖をとらせてあげようとする玲琳の姿は、微笑ましいやらおぞましいやらで脳が情景を想像するのを拒否しました。
体中に蟲を這わせ・・・・・・ウッ(それは嫌がらせというのでは)

 

一方の鍠牙は何やら様子がおかしくなり・・・・・・いや、いつも様子はおかしいか。
というか、様子がおかしくない人を探すほうが難しい話ですよね。みんな、どこか狂ってる。
今回で鍠牙の一番深い闇が曝け出された感じがあり、これはもう二人仲良くハッピーエンドを期待するのは無理そうだなぁと思いました。諦めた。

 

だって、玲琳に執着するのに玲琳を手にする幸福に怯える鍠牙と、鍠牙を幸せにすることで彼から毒が抜けるのを良しとしない玲琳ですよ。
幸せにならないよ。少なくとも、私が思い描くようなハッピーエンドは彼らに到来しないのでしょう。
ただ、私が興奮するようなメリーバッドエンドは待っていそうではある。
彼らの間に愛はなく、この先も愛が与えられることはなく、しかし執着と罰によって繋がる関係は、何人にも割って入ることを許さないもの。
なんだそれ。良いな。良いじゃないか・・・!

 

余人の理解が及ばない関係が生まれた気がします。
この二人の関係を思えば、求める愛が手に入らないから全ての愛を奪おうとした自爆テロまがいの八つ当たりの方が100倍理解できる。

 

これ、どうするんだろうなぁ。
愛だの恋だのの話になる前に関係が完成された感じがあるんですが。
それに、まだ玲琳の中には不動の1位のお姉さまがいるんですよね。私はその位置を鍠牙に奪ってほしいんだが。
でもそれを奪われたら玲琳ではなくなってしまいそうだから、それはそれで難しい(なんといってもパーツごとに愛が分割収納されているのが今回発覚したので)

 

とりあえず3巻以降でどういう方向に進むのか気になります。なので3巻出るといいな。

 

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