後宮妃の管理人2 寵臣夫婦は悩まされる /しきみ彰



後宮妃の管理人 二 ~寵臣夫婦は悩まされる~ (富士見L文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2019年12月刊行。
皇帝に難題ばかり押し付けられる寵臣夫婦の活躍を描く中華後宮物語第2弾。
今回は夫の扱いが少し気になったけれど、女商人主人公のキャラクターは相変わらず痛快でした。
ライバル登場で負けん気が発揮される展開、良いぞ〜!

☆あらすじ☆
優蘭長官の初仕事は秀女選抜! しかしそこには天敵がいて——!?
健美省長官に就任した優蘭は、早々に秀女選抜の詔令を賜る。そこに……「珀優蘭!わたしを馬鹿にしてるの?」怒り心頭で乗り込んできた、まったく話の通じない美女、徳妃。彼女の実家・郭家は珀家と犬猿の仲で——?

以下、ネタバレありの感想です。

 

皇帝の寵臣――おもちゃの間違いでは――夫婦の今回のお仕事は、新しい女官や妃嬪を採用するための秀女選抜
しかし、なぜか敵対派閥の姫君である徳妃・郭静華と共催することになり、まったく反りが合わない静華との関係に優蘭は頭を悩ませることになるのです。

 

優蘭の生来の負けん気がフルに発揮された第2巻だったと思います。
1巻は商売人らしい損得勘定が目立っていたけれど、2巻は仕事人らしい責任感をみせてくれる感じ。
そこに気に食わないライバルが登場したことで、責務と感情の切り分けに悪戦苦闘する優蘭の奮闘が面白かったです。

 

まぁでも優蘭がブチ切れるきっかけは夫の話題で絡まれたからなんだけど。
この夫婦、普段は波風を立たせないように立ち回るくせに、お互いの話題が地雷になってるのが楽しい。
キレるポイントがそっくりとは、強制婚姻とは思えないおしどり夫婦ですね!

 

静華に腹を立てつつも、彼女の存在は、優蘭が任された「健美省」のスタンスを考えるきっかけにもなります。
革新派、中立派、保守派の三すくみばかりが注目されるなか、それと「後宮の管理」という仕事は本来別の話だよね?というフラットさがよかった。
まぁ結論は最後にばーんと発表した方が物語として盛り上がった気もしますが、それはさておき。

 

優蘭の仕事が難航する一方、なにやら不穏な気配をみせはじめるのが郭家の嫡子・郭慶木
そんな彼の決定的瞬間を皓月は目撃してしまう―― というのが終盤の展開だったわけですが、なんかこう、流れ的に皓月が無能っぽくなってしまったのが個人的に腑に落ちなくて。

 

そもそも珀家は事前に問題を潰すから活躍が地味だという話が先にありましたよね。目立たないけど大事な役回りを担う家なのだと。
でも、今回の話では郭家の慶木の方がそれっぽい立ち回りをしている。大きな問題が起こる前に不穏分子を排除した慶木に対して、皓月は完全に後手というのがなんとも・・・・・・
前提になってる話と、実際起こった出来事のあべこべ具合が気になってしまいました。
珀家の政治的イメージも、皓月自体があまり腹芸できる頭脳派タイプでに見えないので、なんかしっくりこないですし。
うーん、前巻は格好良かったのに、今回の皓月はどうしちゃったんだ・・・・・・

 

そのへん気になったものの、優蘭の活躍は良かったし、お話も悪くなかったです。
続きもあれば読みたいな。

 

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