ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeフレイヤ /大森藤ノ



ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeフレイヤ (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前作の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年12月刊。
episodeリューに続く、「ファミリアクロニクル」シリーズ第2弾。
今回は女神フレイヤと幹部たちをメインに据えた【フレイヤ・ファミリア】のエピソード集です。
フレイヤ・ファミリアの好感度、というか、オッタルの好感度が爆上げしました。フレイヤ様はフレイヤ様だなぁと思うなどした。
割と重要情報も開示されたし、フレイヤとあの子の関係性についても・・・・・・

☆あらすじ☆
それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片(クロニクル)――。
「私の伴侶はどこにいるのかしら?」
迷宮都市オラリオ最大の【フレイヤ・ファミリア】主神であるフレイヤの呟きに、その従者は「――またか」と頭を悩ませた。
この美しい主神は時折『運命探し』という『発作』を起こし一人旅に出てしまう。主の望みは最大限に叶えたいが、この世の誰よりも大切にしている彼女の一人旅など到底許容できない話であった。
そんな心配をよそに、ひっそりとオラリオを抜け出したフレイヤは『砂海の船(デザート・シップ)』でオアシスに築かれた『リオードの町』へとやってきたのだが――。
大人気のクロニクルシリーズ第二弾、オッタルの過去に迫る物語も収録!

以下、ネタバレありの感想です。

 

伴侶(オーズ)を探し求め、気まぐれにオラリオを抜け出して砂漠の街へと旅立った女神フレイヤ。
影からこっそり幹部8人が護衛するなか、彼女は奴隷市場で一人の少女に目をつける――

短編ではないですね。この話だけで普通はラノベ1冊分ですよ?
大森先生のペース配分、相変わらず狂ってますね(良いぞ良いぞ)

 

それはさておき。

 

男装王女と美神の出会い。
王子として生きるしかない亡国の王女は、奔放な女神に導かれ、王としての器を覚醒させる。

そういう物語としても面白かったのだけど、個人的には「昨今の百合ブームがここにも咲いてる・・・!?」で頭がいっぱいになったりした。
あの流れ、序盤で一回消えたと思っていたのに、狙った獲物はしっかりお召し上がりになる美神様は流石でございました。
あと百合の間に挟まろうとした強欲商人の末路で天丼ギャグしてたのに笑った(筋肉によって女神を敗北させたオッタル罪深い・・・)

 

アリィの物語が描かれるなかで大活躍するのは、【フレイヤ・ファミリア】の幹部たち。
めちゃめちゃ仲が悪くて、めちゃめちゃ強いの最高ですね。

女神への愛が強すぎて全然団結できてない。なのに強い。個が強い。我も強い。
女神への愛ゆえに崩壊しそうなのに女神への愛ゆえに崩壊しないっていうのも、他のファミリアとは毛色が違いすぎて新鮮でした。

ある意味、真っ当に(?)神様と信奉者の関係を築けているファミリアなのかもしれない。神を神として崇めてるので。
だいたいどこも神様の扱いは雑だからなー。
神様を神様として崇拝するファミリアはだいたい潰れてる気がするので、そういう意味でも稀有な存在なのかも。

 

そんなファミリアの舵取りをすべき団長オッタル。
でも誰も言うこと聞かないし、「団長」とは名ばかりすぎて笑ってしまいました。フィンとは対照的すぎるなぁ。
序盤の幹部会議的なシーンも会議じゃないですしね。あれは口喧嘩だし、オッタルは口では敵わないと冷静に判断してから拳で語り合おうとしてたし。
あのオッタルの寡黙脳筋ぶり、めっちゃ好きだと思いました。

あと苦労人なところも推せるんだよなー。
フレイヤ様の爆買い、爽快で楽しかったのに、そのツケがね・・・・・・電子版SSのオッタルの尻拭いっぷりに笑いました。

 

徐々に好感度が上がってきたオッタルの内面を掘り下げるエピソード。

都市最強の「猛者」が、更なる高みを目指す姿はとても格好良い。
その進撃を途中で止めたりしないところがイノシシ感も出てて好き。

最高の攻撃力と最高の防御力というシンプルな強さも良いですよね・・・・・・と思ったら魔法があるんだ??
どんな内容なのかはまだ秘密っぽいですが、これは本編で分かるのかな?

 

この短編、オッタルが目指す高みにいる存在として、かつての二大派閥の話が出てくるのだけど、レベル8とかレベル9という数字は初出でしたっけ?
レベル上限は7だと勝手に思い込んでた・・・・・・上限はどこだ?10??

そんなレベルの存在ですら太刀打ちできない敵がいて、それにベルくんはいつか挑むことになるんです??
一体、ダンまちは何巻まで続けるつもりなんだ・・・!

 

幹部たちとフレイヤの出会いを描いた短編。
彼らがフレイヤに心酔する、その始まりが見えてきて面白かったです。
でもガリバー兄弟の話はウィキでちらっと書いてある話よりエグくて引いた。

 

いや、それはいいんだけど、それよりも「えっっ」となったのは最後のやつ!!

 

「シル」と名乗る少女と、「銀の髪の女神」の出会い。

あれは結局どういうことなんだろう。シルの正体をまだ明かす気はないってことか。
「わたしをやめて、きれいで、あたたかい、あなたになりたいです。」という願いへの答えは、一体何を意味するんだろう。

何かをあげて、何かを代わりに渡したようだけど・・・・・・

これって、この外伝の中で何度も語られた「女神フレイヤの正と負の二面性」と何か関係があるのでしょうか。
フレイヤ=シルっていう単純な話ではなさそうだけど・・・・・・うーん??

この謎はまだ引っ張るらしい。もう!気になるじゃないですか!!

 

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