錆喰いビスコ5 大海獣北海道、食陸す /瘤久保慎司



錆喰いビスコ5 大海獣北海道、食陸す (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2019年12月刊。
めちゃくちゃ楽しかったー!
緊迫感MAXでスリリングなバカ騒ぎに超テンションあがりました。オールスター大集結じゃん!
まぁなんといっても今回のサブタイが「大怪獣北海道」ですからね。なんなんだその発想力・・・!
そして要所要所でぶっ込まれるコンビ愛が今回も最の高。
このバディ、お互いへの矢印が太すぎませんか?(すき)

☆あらすじ☆
北海道襲来! 未曽有の危機を救うのは——赤い髪の、チビッ子だった!?
大地を呑み込まんとする生物兵器・北海道。その前に立ちはだかったのは目つきの悪い赤髪の——子ど「ガキ扱いするなァーッ!」小さな身体でも天下無双の赤星ビスコ、その人である。
花に蝕まれる北の大地を救い、元の体を取り戻すため、最奥に眠る神秘のキノコを求め上へ下への大騒ぎ。しかし、その行く手に、ビスコを子供に変えた愛弟子、紅菱の王・シシが立ちはだかり——。
果たして、彼らは大海獣の暴走を食い止めることができるのか!? 最強キノコ守りコンビが狂花が覆う北海道の「体内」を駆け巡る!

以下、ネタバレありの感想です。

 

シシによって子どもの姿に変えられてしまったビスコ。
元に戻るため、そして修羅の道を進むシシをぶっ飛ばそうとするビスコとミロの前に現れたのは、

 

九州の大地に食らいつく、巨大生物兵器「北海道」だった―――!!!!!

 

ハーーーーーーッって変な音出して笑っちゃったじゃないですか。
北海道は生きていた!?北海道が生物で兵器!?
めちゃくちゃ笑った。勢いが強い。言葉の勢いが・・・!
あと私の故郷が北海道に噛みつかれとる・・・!

 

しかもそこから始まるのは巨大な「北海道」の胎内を巡る大冒険。
まるでピノキオに出てくるクジラみたいな話だと思ったら、そのままタイトルが出てきて再び笑いました。やっぱりそれは念頭にあったか。
でもあとがき読むと「北海道って実は生きてそう」と無邪気な発想からきた話だったらしいので、瘤久保先生やっぱりパないですわ。頭の構造みてみたい。

 

話が逸れたけど、この北海道巡りの旅が本当に楽しくて楽しくて。
生物の胎内を微生物よろしく探検していくという、この奇妙なダイナミズムに興奮してしまいます。
口から入って食道をくだり、白い血液の急流を乗り越え、裂けた傷口から外に飛び出したと思ったら、呼吸孔から再び体内へ。
上へ下へ、どころか、外へ内へと縦横無尽なビスコたちの大冒険。楽しい。楽しすぎる・・・!
更にビスコが子ども姿だったのもあり、思わず童心に帰ってしまうワクワク感でした。
てか表紙のがきんちょビスコ、あまりにもプリティーじゃないですか??か、可愛すぎる。。。

 

シシを追いかける中で出会った北海道内住の少女・チャイカとの賑やかな旅路も更に物語を盛り上げてくれました。
チャイカとの出会いがどこへ繋がるのかと思いきや、またもビスコが人間をやめることになるとは。
相棒の「いいなー、ビスコ!どこに行っても、崇め奉られてさあ」に頷いたものの、一番崇めてるのは君だよな・・・?と思ってしまった。

 

そして更に盛り上がるのは物語の終盤。
怒涛のボスラッシュにテンションが上がらないわけがない。まさかのケルシンハ再登場ですよ?楽しすぎでは??
サタハバキと違い、ケルシンハとは微塵も共闘しなかったのも良かった。あの切れ味鋭い諸刃の剣的な使い方、とても好きです。邪悪の化身ケルシンハはやはりこうでないと!

 

クサビラ宗再登場だし、敵はオールキャストだし、アクタガワは空を飛ぶし、キノコ守りコンビは敵前でイチャつきだすしで、なんなんでしょうか、この馬鹿騒ぎっぷり。最初からエンジン全開のスピート感も爽快極まりなかったです。
シシの苦しみによる湿っぽさも逆に良いスパイスとなり、最後まで一気に駆け抜けるはちゃめちゃに楽しい第5巻でした。

 

てかビスコとミロの互いに向ける矢印が太すぎて、本がマーカーだらけになってしまったじゃないですか(電書だけど)
お気に入りは「あんたたちの自信、どっからくるわけ!?」「「おたがいから」」「は、ハモんなぁっっ!」です。仲良しすぎでわ〜〜〜〜〜〜〜!?(悶絶)

コンビ愛といえばミロの矢印の極太っぷりが目立つ二人だけど(「よかった、二人とも地獄行きだったんだね!」のセリフの無邪気さが象徴的)、ビスコの照れまじりかつ大真面目なデレも最高なんですよね。やばいぞ、これは、沼が深い・・・・・・

 

はちゃめちゃ北海道冒険譚のクライマックスを締めるビスコの言葉もよかった。

どんな生命でも咲いてくれて嬉しい。でもそれが泣くような道に咲いたなら――
「もっかい咲きなおそう、シシ。次はおまえに太陽が照るほうに」

好きだなぁ、このセリフ。ビスコの優しさと強さが詰まってる。自分の道と違えることも受け入れて、でも泣いているなら手を差し伸べる。
あたたかさに心がポカポカします。これは崇めてしまう・・・・・・

 

さてさて、そんな風に良い感じにまとまったと思いきや、思わぬ形で波乱な結末。
本当に予想してませんでした。本当に本当のボスラッシュじゃん。
ここからどうなるんだろう。続きがとっても楽しみです!

 

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