クラスメイトが使い魔になりまして /鶴城東



クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年5月刊。
第13回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞・審査員特別賞受賞作。
アクシデントにより主従関係となった険悪男女を描いた魔術学園ファンタジーです。

これはケンカップル好きにはたまりませんね・・・!

反りが合わない二人による猛烈な罵詈雑言の応酬と、それでも傍に居なければいけない恥辱。
二人の間に隠された事情も相まって、一体どんな関係へ進んでいくのかニヤニヤしながら読みました。超楽しかった。

魔術師の学園ものとしても設定が面白く、スピード感とギリギリ感でもみくちゃにされるバトルは読み応えあり。
一応は召喚バトルなんだけど、使い魔はヒロインなのでバディものっぽい雰囲気があるかな?

すごく好みな作品でした。2巻も続けて読みます。

☆あらすじ☆
「その貧乳で使い魔は無理だろ」「死ね!」
クラスの美少女を侍らせてみたい。
誰もが一度くらいは考えるんじゃなかろうか。でもまあ、正直オススメしない。
落ちこぼれ魔術師の俺、芦屋想太には藤原千影という使い魔がいる。彼女は魔術師の名門出身で、ついでに誰もが憧れる学年一の美少女だ。
え、羨ましい? まじか、じゃあ譲ってやるよ。
まず、こいつはご主人様に求める理想が高い。負けん気が強く、中々反抗的で、絶望的に貧乳だ。
それでもいいならぜひ引き取って……あ、うそ! 許して、藤原さ―――
この物語は主従関係からはじまる、ふたりの恋(?)のヒストリー……らしい。

以下、ネタバレありの感想です。

 

なぜか絡んでくるクラスメイト藤原千影の進級試験に付き合わされた魔術師の学生・芦屋想太
千影が誤って召喚した強力な魔人に襲われるという窮地を乗り越えた結果、想太は魔人と融合した千影を使い魔にしてしまう。
二人はどうにかして主従契約を解除できないか探すことになるがーー というストーリー。

 

口を開けば罵り合うような男女が、10メートルも離れることができなくなり、更には魔力供給のために身体接触が不可避な体質となってしまう・・・・・・

 

つまりこれはケンカップルの同棲密着ラブコメなんです!

 

最高でしょうか?設定が勝利を約束してない?

 

おめめグルグルしながら喧嘩腰でイチャつきはじめたシーンとか、私の脳が沸騰するかと思いました。なにこれなにこれ超楽しい!
売り言葉に買い言葉でパニックまで起こしてるから本当にチューするのかと・・・・・・しなかったけど(その時は)
あのシーン、二人揃って錯乱して収拾がつかなくて、その勢いがすごすぎて笑っちゃうんですよね。可愛すぎかよ〜!

 

その後の同棲生活に慣れてきた頃の雰囲気もすっごく良い。夜に手を繋ぎながら(しかも恋人繋ぎ!)映画を観るやつ。

仲良しカップルじゃん!イチャついてんじゃん!って言いたくなるけど、その実、仲は険悪なままだし決してイチャついてない。
そこが逆に良いのです。嫌そうなのが良い。でも満更でもない感じが一瞬だけ見えるところが更に良い。

 

そういえば映画のジャンルを相談するくだりで、ホラー好きじゃないって言う藤原に対して、芦屋が俺も恋愛映画好きじゃないってこっそり思ってるじゃないですか。あそこ好き。
本来は引くほど口が悪い男子なのに、あえて黙ることで藤原を操縦する技術を身につけてるところがね、なんかもうね、熟練の彼氏感がすごくて笑っちゃうんだよ。付き合って何年目ですか?

 

そんなツンデレ全開な同棲生活も楽しければ、魔術師の卵たちが送る学園生活も面白い。
クエストシステムによって学園の外にも頻繁に飛び出せる設定にしてあるのが良いですよね。
サークラ女の尻拭いの後にダンジョンハントをやるとは思わなかったし、どんどん話のレパートリーを増やしていけそう。ワクワクします。

 

魔術師のバトルものとしても面白かった。
想太はサポート役の召喚士で、前で戦うのは使い魔の千影。
というわけでバディアクションっぽい雰囲気も味わえました。まぁ少しだけなんだけど。
千影は途中から引っ込んじゃうし、そもそもバディとしての形がまだ上手く整ってないし・・・・・・そのへんは今後に期待かな。

 

今後といえば、想太の失われた記憶についても気になるところ。
実は幼なじみという設定は大好きだけど、本当に思い出すのかなぁ。
このまま記憶が取り戻せないと、なんだか千影が切ないことになるような。
神様を呼び出してまで願ったことは千影の実力アップだとしても、その背景がまだ見えてこないんだよなぁ。
上位世界に拉致られたとか、存在を忘れられたとか、ポロポロと明かされる過去が今の芦屋にどう繋がっていくのか。
今後の展開が楽しみです。
そして記憶を取り戻したら、想太は千影に何を言うんだろう。

 

まぁ記憶を取り戻す前に、相当な修羅場をくぐることは覚悟しなければならないのでしょうけど。
いやぁ、だって、この作品、女子が怖くないですか?
想太、めっちゃモテてるけど周囲を囲んでる女子がみんな怖い。

喧嘩相手な藤原さんは実は一番怖くない女子だと思うんですが、どうでしょうか。
あ、会長はあんまり怖くないかな(本当にそうか?)

サークラとかスケバンみたいなに分かりやすい子もいれば、魔人さんみたいに怖いんだけどキレ散らかして泣いてるのが逆に可愛い子もいて・・・・・・いや呪詛の吐きっぷりは普通に怖かったな。再登場ありそうすぎる。

 

そういう子たちの中で私が一番怖かったのはサキュバス女子の旭ちゃん。
使い魔にサキュバスを選んだ理由がね・・・・・・藤原に突っ込まれてたけど本当にそれ。
ていうか本当はサキュバス使って何するつもりだったの?当初の目的も自分磨きだったの?本当に??
そもそもなぜ男の元にサキュバスを送り込んだときに顔を藤原にした?言い訳してたけど悪意すごくない?怖くない???(震)

 

まぁどれだけ他の女子が怖くても千影がメインヒロインの座にいることは確定なのでしょうけどね!たぶん!

 

・・・・・・・・・断言するにはセクハラスケベ野郎の信用度が低いんだよなぁ。うっかり流されかねないという意味で。
とりあえず想太の貧乳いじりはギルティ。天罰落ちれば良いんじゃないかな!

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)

鶴城 東
693円(12/08 04:13時点)
発売日: 2019/05/17
Amazonの情報を掲載しています

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。