やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14 /渡航



やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14) (ガガガ文庫 わ 3-24)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2019年11月刊。
俺ガイル完結巻です。
ついに終わった・・・・・・終わってしまったよ。本当に終わったのか?
最終巻、溜めに溜めた鬱憤を爆散させ、もはや最高だったとしか言えません。
俺ガイル最高!とても面白かったです!

☆あらすじ☆
まちがい続ける青春模様、シリーズ完結。
季節はまた春を迎えようとしていた。
同じ日々を繰り返しても、常に今日は新しい。悩み、答えに窮し、間違えを繰り返しても、常に飽きもせず問い直すしかない――新しい答えを知るために。
言葉にしなければ伝わらないのに、言葉では足りなくて。いつだって出した答えはまちがっていて、取り返しがつかないほど歪んでしまった関係は、どうしようもない偽物で。
――だからせめて、この模造品に、壊れるほどの傷をつけ、たった一つの本物に。故意にまちがう俺の青春を、終わらせるのだ――。
過ぎ去った季節と、これから来る新しい季節。
まちがい続ける物語が終わり……そしてきっとまだ青春は続いていく。シリーズ完結巻。

以下、ネタバレありの感想です。

 

卒業式とか、プロムとか、前回潰したはずがなぜか蘇った合同プロムとか。

働きたくないと言いつつ誰よりも働いていた八幡の長い長い1年を締めくくるに相応しい、社畜まっしぐらな忙しすぎる最終巻でした。
いや本当によう働いてた。合同プロムとか時間も予算も話し合いも絶対に足らない突貫イベントをよくやり遂げましたね。プロのイベンターか。
そして合同プロムの内容のキラキラマウント地獄感ぱない。八幡はあの性格でよくこんなのやれたし何の見返りも得もしないのに最後まで協力した三眼鏡いい子すぎると思いました。

 

まぁそのへんは別に本題じゃないので置いといて。

 

いよいよ、間違え続けた八幡の青春にひとつの結論が出されました。

今までのこと。これからのこと。
「卒業式」という形でタイムリミットをはっきりと突きつけられ、否応なく考えざるを得ない今のこと。

これで最後となれば、後回しにしてきた答えも出さなければいけないわけで。
たくさん迷走して傷ついて、それでも温かくて楽しかった奉仕部の1年間に区切りをつけなくてはいけなくて。

相変わらず煙に巻くような語り口ではあるんだけど、じりじりと結論に近づいていく雰囲気に、ああ最終巻だなぁと寂しさでいっぱいになりました。

 

三角関係の結論については、まぁ、落ち着くべきところに落ち着くだろうし、特に驚きはないかな・・・・・・

 

・・・・・・とか思ってたんだけども!

 

いやダメだ実際にその時がくるとニヤニヤが止まらなくて心がふわふわしちゃってなるほどこれが多幸感!!!!

 

八幡のクソ面倒くさくてやたらと重いプロポーズ(そうだよこれプロポーズだよ!段階すっ飛ばしてプロポーズじゃん!)(肝心の一言だけは意地でも言わないのウケる)(お前の人生歪める権利を俺にくれという捻くれ満点激エモ執着ワード万歳)(気持ちがデカすぎて言葉がまとまらんのよく伝わる)に悲鳴をあげたり、

デート仕様ゆきのんに悲鳴をあげたり(あの雪ノ下雪乃が自発的に腕を絡めて自撮りを・・・!)(ゆきのんのデレが鬼のように可愛い)、

こざかしくパートナーだの何だの言う夫婦漫才ぶりに悲鳴をあげたり(俺ガイルってラブコメだったんだね)

 

・・・・・・・・・イチャつく二人を眺めながら泣いていた彼女を思い出して死んだり。

 

いや、うん、やっぱ、多幸感だけには浸れないよ。

八幡と雪乃が散々遠回りしてくっついたことはめでたいし、嬉しかったけれども、二人がそうなるために心を配った子のことを忘れることはできなくて。

由比ヶ浜結衣は本当に素敵なヒロインでした。
彼女が一番自分の心を切り裂きながら3人のために尽くしたと思う。誰よりも奉仕を体現してた。たとえそれが彼女自身の望みなのだとしても。
だからこそ、合同プロム準備中に八幡と雪乃がセットで動くなかで、ひとり離れたところにいる結衣を見て私の涙腺は壊れました。こんなの切なすぎない・・・?

彼女の恋は、これから少しずつ少しずつ彼女の中で整理されていくのでしょう。
個人的には結衣に対して八幡はもう少し応えてあげてもよかったんじゃないかとか、あんな遠回しな言い方ではなく彼女の気持ちそのものに正面から答えてあげてほしかったな、とか思わなくもないのだけど、それも彼らの関係らしいちゃらしい気もするし、八幡なりの誠実だとも思うしムムム

全部ほしいと願い、ひとりで泣き、それでも3人で過ごした日々を、3人の関係を取り戻したいと踏み出した結衣の想いに拍手と敬意を送りたいです。
もう!もう!あなたも幸せになってよね!!!泣

 

奉仕部3人以外だと、平塚先生のシーンがどれも心を震わせるものでした。
八幡の「さよなら、先生」でもうダメだった。泣くよ、あんなの。
大人として、教師として、顧問として。常に八幡を優しい眼差しで導いてきたひとでした。平塚先生の庇護下にあることの安心感はすごかった。
彼女からの巣立ちもまた、八幡の「区切り」だったわけですよね。寂しいなぁ。あんな先生に出会いたい人生だった。
先生、最後まで本当に格好良かったです。

 

これまでの1年に区切りをつけつつ、同じではなくとも新しい1年が始まり、抱えたものが本物か否かをこれからも問いながら、そうして彼らの青春は続いていく。
タイトルを回収したラストに、らしいなぁとクスッとして読了。

文章ひとつネタひとつに笑えて、八幡たち奉仕部の痛々しくも賑やかな青春にときめいて。楽しかったなぁ。本当に。
シリーズ終盤は苦しくなる展開が続いて疲れることも多々あったけど、それもこの最終巻を読んだ後には良い思い出。
こんなにスッキリした気分にさせてもらえたなら、何も文句はありません。

 

思えば俺ガイルって、私にとっては一旦離れたラノベを再び読み始めた頃に出会ったシリーズで、「ラノベやっぱ面白いやん!」と沼に引っ張りこんだ作品のひとつなんですよね。ありがとう、おかげで未だに沼にズブズブです。

しみじみ自分語りまでしちゃったけど、シリーズはまだ続くようです。
短編集とアンソロジーはさもありなんという感じだけども、アンソロ誰が何を書くんだろう。
まだ色々と企画段階のようですが、春アニメを見つつ、楽しみに続報を待ちたいと思います。

 

とりあえずは、渡航先生お疲れさまでした。
素敵な物語を、楽しいひと時を、ありがとうございました。

 

余談。
最終巻のこの熱いサウナ推しは一体なに?本当にサウナって流行ってるの?それともわたりんのゴリゴリマイブームなの?
流行に疎い田舎者だから分かんないよう洗脳されそう怖いよう近所にサウナどこあったかな

 

余談2。
合同プロム復活のくだり。
雪乃の代償行為だの雪ノ下家のメンツだの色々と書いてあったけれど、あれは結局、面倒くさい男が面倒くさい女に告白するために両方の逃げ道を潰すための手段でしかなくて、それって別にこんな大袈裟な話にしなくても普通に告れば済む話だったじゃん?とも思うわけで。
当事者だけで済む話を、周囲を巻き込んだ大きな問題にすり替えて、利用し尽くして、景気よくバァーーンと盛り上げる感じ、とても迷惑極まりなくて間違えまくりな最高の青春だと思いました。
てかここまで自分を追い詰めないと自分が信用できなかった(むしろ自分への信頼度が高すぎた)八幡の自意識はやっぱり過剰だと思いました。好きだ!

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14) (ガガガ文庫 わ 3-24)

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渡 航
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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14 /渡航」への8件のフィードバック

  1. 9巻で八幡が言った本物はかなり自己愛染みてるなと思ってたんですけど、雪乃への告白パートで捨てられても構わないみたいに言っていて変わったなぁとじんわりしました

    1. コメントありがとうございます。

      八幡、世界でただ一人ガハマさんにだけは嫌われたくないと言いつつ、雪乃に対しては人生を歪めてでも手を離したくないと言っていたのが印象的でした。
      そこにそれぞれの「本物」があったのかなぁ、と思いました。
      自己愛じみているという言葉で、なるほどあの二人に抱いたものは、形は違えど他者へ向けた愛だったのかなって。
      親愛ゆえ嫌われたくない子と、嫌われてもいいと思えるほど愛した子っていう・・・・・・うーん、うまくまとまらない!笑

  2. 八幡と雪乃が散々遠回りしてくっついたのは嬉しいな
    やっぱゆきのんなんだよなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

    1. こりんさん、コメントありがとうございます。

      ようやく!ようやくここまできましたね!!
      あそこまでデレるとは・・・・・・雪乃かわいすぎでは??もはやこれは罪では????

    2. 俺ガイル終わってしまったね。少し嬉しさと悲しさがあります。渡航さんお疲れ様でしたとありがとうと言いたいです。

      ゆきのんのデレッデレ可愛すぎます!!稲毛陸橋のくだりは特に二人らしくていいなぁ何て当たり前のこと思い、ドキドキしてしまいました。変わらないけど二人とも成長してるって感じで微笑ましく思います。

      余談ですが、私は俺ガイルの聖地に実家がある者です。実家に帰ると聖地巡礼とか思って散歩したりします。(や、地元歩いてるだけじゃん) 合同プロムをやった場所も友達の結婚式で行ったことありまして、八幡が千葉にこんなシャレオツな建物があるよみたいな感想言っているのを読んで、私や友達と同じこと言ってるよーって感じで、わたりんも同じ気持ちになるんだなぁと思った次第です。

      あれ地元にはオシャレすぎです。笑

      1. アネクドットさん、コメントありがとうございます。

        終わってしまいましたね。こんなにしっかり終わってくれて、渡航先生には感謝の気持ちしかないです。

        ゆきのんのデレっぷりは本当に最高でした。面倒くささと捻くれっぷりは残しつつ、それでもちょっと素直でいるあたり、とても成長を感じましたよね笑

        実家が聖地!?
        うわー!千葉に行ったことがないので、簡単に聖地巡礼できて羨ましいです〜
        合同プロムをやった会場(結婚式場でしたっけ)、実在したんですね。地元にはおしゃれすぎってまたまた。
        そこはこれから巡礼客が増えるのでしょうね・・・・・・いいなぁ、行ってみたい。

  3. 今まで自分はネタとしてしかこの言葉を使ってこなかった・・・

    でも、今は心の底から叫ぶことができる!

    「・・・尊い」

    デレのんさんが可愛すぎてね、もうね、読み終わってから数日立つのに余韻が抜けない。

    不器用な二人の告白通りこしてプロポーズなのも控えめに言って最高かよ。

    1. めんどくさかわいい系クーデレがツボさん、コメントありがとうございます(わかる)

      本当に尊かったですね・・・!
      今までが今までだっただけに、デレの威力がはんぱない。こんなのニヤニヤしないのが無理ですよ。反芻しちゃうのもわかります。
      あんな面倒くさい二人がプロポーズって!プロポーズ!!びっくりしたけど、なんというか「らしさ」もあるのが最高ですよね笑

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