やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。13 /渡航



やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。13 (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年11月刊。
まもなく「俺ガイル」最終巻が発売されます。
ということで、1年積みっぱなしだった13巻に手を付けました。

☆あらすじ☆
エンドロールが流れる前に。
暦は雪解けの季節を迎えるが、新しい希望の芽吹きはまだ遠く感じられる3月。
それぞれの想いを言葉にし、行動しようとする雪乃、結衣、八幡。そして、それは今のままの関係でいることを終わらせることでもあって――。
雪ノ下雪乃は、最後まで見届けて欲しいと願った。由比ヶ浜結衣は、このままずっと一緒にいられたらと祈った。美しい夕日に時が止まればと願っても、落日を迎えなければ新しい日はやってこない。前に進むために諦めること、終止符を打つこと。悩むまもなく、巻き戻すことも出来ず、エンドロールは流れ始める……。

以下、ネタバレありの感想です。

 

プロムの問題が続く第13巻。
正直、あまり大きな変化は起こってないんですよね。
最後に向けて、区切りをつけて終わらせるため、粛々とその時へ向かってるような内容。
ぶっちゃけ引き延ばし感もあるんだけど、それでも面白いのは八幡の語り口の楽しさにあるんだろうな。
そしてこのリアルタイム感がやはり好き。とはいえ1年積んじゃったんだけど。

 

さて、今回で八幡が出したのはダミー案による当て馬作戦。
共依存だという指摘に対して彼なりに理屈をこねつつ、それでも手を貸したいという八幡の欺瞞が最高に青春でした。この同じところを迷走してる感じ。嫌いじゃない。
もはや特に言うことはありません。あとは座して最終巻で見せてくれるだろう彼の結論に期待するだけ。

 

しかし、八幡は本当にゆきのんへの憧憬が強いよなぁ。
ゆきのん登場シーンだけ描写に気合いが入ってるわ、もはや絵画鑑賞と化してるわ、八幡カメラのキラキラエフェクトMAXな感じに少しだけ笑ってしまいます。
雪ノ下雪乃の、孤高であるがゆえの美しさよ・・・・・・

 

まだどこか幻想的な雪乃に対し、現実の女の子として八幡のそばに居続けた結衣。
幕間で語られる彼女の心うちが切なすぎてキュンキュンしました。
ラストに向かってそれぞれの気持ちが盛り上がってるなぁ。果たして三人の関係はどこへ落ち着くのか。
途中で結衣が語る夕陽が差し込む部室の情景が、とても郷愁を誘ってエモかったんですよね。
まさに離れた場所から故郷を懐かしむ気持ち。今はそこにいないし、この先に帰れるかも分からない。
ただただ懐かしむだけ・・・・・・それ自体が青春の終わりを象徴しているようでとても切なくなるんです。

 

奉仕部三人以外も色々と登場して掘り下げられたのだけど、特に印象的だったのは八幡と葉山の関係性。
なんなんだこの不仲な絆。正反対の似たもの同士で嫌々ながら相手の内面を知り尽くし、そして互いを言葉にせず認め合う感じ。ねえ君たちバディ組んでみない?
「なにそれ懺悔?そういうのは壁に向かってやってくれよ」「似たようなものだろ?」の掛け合いが狂おしいほど好き。
葉山が心の弱さや醜さを出せる相手が八幡だけなのも、八幡が「お前が、葉山隼人で本当によかった」とか思うのも、ちょっと他の話が薄れるくらい強烈に脳みそに焼き付きました。バディもの出して。

 

あー、しかし終わるのかー。
終わるのかー。そうかー。さすがに最終巻は積まずにすぐ読もうと思います。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。13 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。13 (ガガガ文庫)

渡航
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