今昔コバルト文庫好きな作品集


私のレジェンド少女小説「有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険」の電子書籍配信が遂に始まるということで、思い出中枢を盛大に刺激された。

コバルト文庫、あんなもの読んだなーこんなものも読んだなーっていう雑談です。思い出語りとも言う。

なんか前もブログのどこかで似たような話をした気がする?まぁいいか。

つらつら思い出した順に語っていくから時系列も出版年代も割とバラバラになると思います。

 

有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険


私にヤンデレ好きと幼馴染好きという性癖を植えつけた業の深い少女小説。

探偵に憧れて様々な事件に首を突っ込む男爵令嬢コラリーと、暴走する彼女を隣で眺めつつ一人で勝手に謎を解いてしまう(そしてコラリーに怒られる)幼馴染のフェリックス。
常にやかましい凹凸コンビの活躍を描くミステリーなんだけど、何度読んでも「これちょっと面白すぎでは?」ってなる。冒険活劇としての味付けも濃くて、そこがまた好きだった。

底なし沼みたいな闇を抱えるフェリックスと、底なしにお人好しで明るいコラリーの関係性も大好きだった。病んでる男とド健全娘のケンカップル。
コラリーはフェリックスなしでも生きていけるけど、フェリックスはコラリーなしだと生きていけないし、そういうことを平気で言っちゃうフェリックスを「フェリックスのバカ!」って叱り飛ばすコラリーが最高なんだよ。

二人の間に割り込もうとする怪盗氏がまた魅力的で、イケメンすぎる貧乏くじ係なんですよ。シリーズ終盤の大逆襲は超楽しかった。

ああ、語りたいことがたくさんある。
好きなシーンひとつひとつ取り上げて詳しく語りたいけど、その前に最初から最後まで通して読み直したい。

そんなコラフェリの電子版が遂に配信開始!
これでようやく堂々とブログでオススメできる。誰か読んでください・・・!

コラフェリのあとは「天空の瞳」と「ブローデル国物語」も電子化してくれるんだろうか。「ブランデージの魔法の城」も割と好きなんだよな。

 

銀の海 金の大地


氷室冴子作品は実はあまり読んだことがないのだけど(なんジャパとざ・ちぇんじは漫画版がすごく好きだった)、銀の海金の大地だけは思い入れがある。少女小説というジャンルの面白さを知るきっかけの一つなので。
ただ、当時好きだったのは間違いないのだけど、内容はさっぱり思い出せない。私の中にはこれが好きだったという感情しか残ってない。
でも私が昔古代史にハマッていたのは銀金と「王家の紋章」と「天は赤い河」のほとりの影響だと思うんだよなぁ。古代文化はロマンだよね。
これもいつか電子化してくれるだろうか。未完の作品ではあるけれど、叶うならもう一度読んでみたい。

 

ちょーシリーズ


ケモナーの美女が野獣に恋したら人間のイケメンになったから美女がキレた、という話から始まった(とは思えないほど)壮大なファンタジー。
なかなか作品の説明が難しいんだけど、これもすごく好きだった。
紙の本は遥か昔に手放していたから電子書籍で集め直したんだけど、悲しいことに「ちょー企画本」(ファンブック)は電子化されなかった。OMG

ちなみに「ちょーシリーズ」の後継にあたる新作「ちょー東ゥ京」が電子オリジナル作品として刊行されている。こちらはまだ読んでないけど気になってる。

 

影の王国


これも少女小説を読み始めた初期に出会った作品。
電子化されたので最近再読したんだけど、世紀末オカルトブームの影響をひしひしと感じつつ、やっぱり面白いものはそう簡単に色褪せないのだと知った。

月の影にある王国から逃げてきた王子と、彼の秘密を知った女子高生。
月からの追手と戦う二人の物語は、前半が現代舞台のオカルト・ホラーで、後半は異世界トリップ冒険活劇となる。
内容は文句なしに面白いし、恋愛要素も最高。
そしてイラストはどんどんアーティスティックに美麗となっていき、これがまた眼福なのだ。

榎木洋子作品は、他に「リダーロイス」や「龍と魔法使い」とかも読んでるけど、私は「影の王国」が一番好き。

 

楽園の魔女たち


楽魔女は女子4人の絆が本当に好きだった。そして私の初めての金髪縦ロール美少女キャラはたぶん殿下だった。
あと、今思えば全寮制学園モノに近い面白さがあったのかなって。
一つ屋根の下で生活を共にし、同じスタートラインから学び、遊び、騒ぎ、苦難を乗り越えて成長する。・・・・・・いや、やっぱりなんか違うな。師弟愛も女の子たちの馴れ合いすぎない関係も好きだったんだけど、あれを言語化するのって意外に難しいな。
魔術師の塔という箱庭を愛しつつ、そこから世界中に飛び出していくファンタジーな冒険要素も大好きだった。
そうでなくても楽魔女は読んでるだけで楽しくなる文章だったよね。

 

姫神さまに願いを


これもまだ電子化されてないんだよねぇ。
青年僧侶カイと謎の幼女テンの旅や波乱を描く戦国時代編があり、二人に縁のある安倍晴明が主人公の平安時代編があって。どちらも好きだった。

私のファースト安倍晴明(?)はこれだった気がする。
ハルさん〜!あなたのおかげで「晴明(せいめい)」っていう読み方にしばらく違和感があったんだよ。

ちなみに多分初めて読んだ平安時代ものはホワイトハートの「斎姫異聞」だったと思う。あっちに安倍晴明が出ていたかはちょっと覚えてない。

斎姫異聞 (講談社X文庫)

斎姫異聞 (講談社X文庫)

宮乃崎桜子
発売日: 1998/04/05
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伯爵と妖精


コラフェリと並ぶ、私にとってのレジェンド少女小説。
少女小説は「伯爵と妖精」しか読んでない時期が長かったし、てっきり伯妖完結と同時に少女小説も卒業するものだと思ってたんだよ、私。なんの因果か昔よりも読んでるけれど。

伯妖はもうエドガーが格好良くて格好良くて。
私の中で少女小説界ナンバーワン変人ヒーローはコラフェリのフェリックスだけど、ナンバーワン胡散臭いヒーローは伯妖のエドガーだったりする。
演技過剰かよってくらい徹底的に溺愛して褒め殺しにする腹黒男。
でもリディアは度がすぎるほどナイーブでネガティブな子だったから奇跡のようにバランスが取れているカップルだった。

妖精が人の隣にいる英国、っていう舞台設定も素敵だった。
時にミステリーになり、時に冒険譚にもなる長い長い物語は最後までずっと楽しかった。

谷瑞恵先生が一般文芸の方に移られてしまい、寂しくてたまらない。
いや待てまだ「異人館画廊」がある。でも私は谷さんのファンタジーが読みたいんだよな。

谷瑞恵さんといえば「魔女の結婚」も好きだった。
能天気に結婚を夢を見る魔女と、ひんやり冷たい魔術師の男の旅を描いたファンタジー。
そういえばまだ電子化してないな。

魔女の結婚 (魔女の結婚シリーズ) (コバルト文庫)

魔女の結婚 (魔女の結婚シリーズ) (コバルト文庫)

谷 瑞恵
発売日: 2001/04/03
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ヴィクトリアン・ローズ・テーラー


伯妖にハマッていた頃、同じく好きで集めていたシリーズ。
ドレス職人の少女と公爵家の令息の恋を描いた英国物語。
あの頃のコバルト文庫はやたら英国ものが多かった気がする。いや、この2作を買っていたから特にそういうイメージなのかも。

ヴィクロテは結構終盤まで読んでいたんだけど、途中色々あってラスト数巻は読んでないんだよね。悔しい。
ヴィクロテって、クリスとパメラの友情とか、クリスとシャーロックの身分違いの恋とか、クリスが創り出す美しくて優しいドレスの数々とか、本当に見どころが多いシリーズだったんだよなぁ。思い出すと読み返したくなってきた。

ちなみにコバルト文庫の中でも比較的早い時期に電子化されたシリーズだったりする。
あの時、他のコバルト作品も一気に電子化するのかと思っていたんだけど、そんなことはなかった。作品点数多いから仕方ないのかもだけど。

青木祐子さんといえばオレンジ文庫の「これは経費で落ちません!」を読まずにいるうちにドラマ化して、ドラマはしっかりと全部見た。めっちゃ面白かった。原作も早く読まねばなぁ。

これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1 (集英社オレンジ文庫)

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青木 祐子
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贅沢な身の上


このブログを始める少し前、少女小説熱が再び高まって色々と手を出していた頃に読んだシリーズ。
あの頃はまだ中華後宮ものってそんなに多くなかった気がする。今の大ブームの下地を作った作品のひとつと言えるんじゃないか?(ごめんテキトーなこと言った)

三食昼寝付きに釣られて後宮入りした豪商の娘。
後宮や市井で起こる様々な事件を知っては妄想たくましくストーリーを考えるんだけど、なぜか彼女の妄想通りの真相が待っているのだ!という中華後宮ラブコメ。
天丼的に同じノリを繰り返す作風で、途中で飽きてブログでは酷い感想を書いたこともあるんだけど、でもこれ初期は本当に好きだったし、めちゃくちゃ楽しかったんだよ。

個人的に、我鳥彩子さんの作品って読み手のコンディション次第で面白さが変動するところがあると思う。
ちなみに今まで読んだ我鳥彩子作品で一番好きなのは「チョコレート・ダンディ」。
我鳥さんの最大の魅力はセリフ回しがとにかく可愛いところなんだと思い出させてくれた作品。あしながおじさんラブコメだよ!

チョコレート・ダンディ ~可愛い恋人にはご用心~ (コバルト文庫)

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我鳥 彩子
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わたしの嫌いなお兄様


少女小説とかラノベって長編シリーズの方が記憶に残りやすいんだけど、「わたしの嫌いなお兄様」は単巻読み切りなのに強烈に記憶に焼き付いている。

大正ロマンあふれる連作ミステリーで、主人公のおてんば娘と探偵役の従兄の掛け合いがすごく楽しくて可愛くて。
松田志乃ぶさんの作品って、明るくてテンション高めで少し芝居がかったラブコメなんだけど、ほんの少しだけ淫靡な雰囲気があるところも好き。「悪魔のような花婿」とか正にそんな感じ。

でも人気がある「嘘つきは姫君のはじまり」はまだ読んでなかったりする。いつか挑戦したいな。

悪魔のような花婿1 (集英社コバルト文庫)

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松田志乃ぶ
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英国マザーグース物語


英国マザーグース物語については何も語りたくない。大好きだけど、本当に大好きだけど、何も語りたくない。

19世紀の英国で子爵令嬢が身分と性別を隠して新聞記者として働き、ビジネスパートナーの青年が本当は婚約者だと知らないまま、彼と共に様々な事件に遭遇していく物語。
それだけしか言えない。1巻以外のあらすじも読まないでほしい。

こんなのどうやって勧めればいいんだ!って感じだけど、本当にめちゃくちゃ面白かったし大好きだし、こういう作品があるから少女小説からは一生離れられないなって思ったんだよ。

久賀理世さんは最近「招かれざる小夜啼鳥は死を呼ぶ花嫁 ガーランド王国秘話」という新作を出していて、これがまた面白い宮廷ミステリーだった。
WEBコバルトで続編(というか連作かな?)が連載中だから、電子オリジナルでシリーズ化するのかも。

招かれざる小夜啼鳥は死を呼ぶ花嫁 ガーランド王国秘話 (コバルト文庫)

招かれざる小夜啼鳥は死を呼ぶ花嫁 ガーランド王国秘話 (コバルト文庫)

久賀 理世
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後宮シリーズ


書、食、織など、様々なテーマによって描かれる中華後宮ミステリー(というには結構ファンタジーな要素もあるが)

コバルト文庫が急速に衰退していくなかで、文庫カバーのデザインをスタイリッシュにしてみたり、長編シリーズは売れにくいから同一世界・別主人公の連作形式にしてみたりとか、そういう試行錯誤の中で生まれたヒット作。

これ、「贅沢な身の上」みたいな後宮といいつつハーレムが機能していない作品と違って、愛憎渦巻くガチのハーレムものだったのが私には割と衝撃が強くて。いや、私が一夫多妻系の少女小説を避けてきたからなんだけども。

後宮シリーズって、物語自体は1対1の純愛として完結させていくんだけど、続編で「前回主人公たちのハッピーエンドのその後」を描くところに特徴があって。
一人だけを愛するわけにはいかない皇帝と、その皇帝を愛した女の末路。これがまぁすごく面白いんだけど私にはキツくてね・・・!笑

皇帝カップルの回はちょっと辛くて読み返せないが、近年の少女小説の中ではダントツに読み応えがあるシリーズだと思ってる。
私が特に好きなのは「後宮錦華伝」と「後宮楽華伝」。後宮から一歩引いたところにいる人達の話は安心して読めるなぁ。

後宮錦華伝 予言された花嫁は極彩色の謎をほどく (コバルト文庫)

後宮錦華伝 予言された花嫁は極彩色の謎をほどく (コバルト文庫)

はるおか りの
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廃墟の片隅で春の詩を歌え 愚かなるドードー


10月に出たばかりの超ホットな新作!

後宮シリーズがヒットしたものの、とうとう本屋さんから撤退し、電子書籍専門レーベルとして再出発したコバルト文庫。
それでも電子オリジナル作品は定期的に出していて、面白い作品は今も生まれ続けている。

この「廃墟の片隅で春の詩を歌え 愚かなるドードー」は、少女小説らしい王道のヒストリカルロマンで、王位を巡って対立する三姉妹の物語。

廃墟に幽閉された王女が、姉によって権謀術数渦巻く王宮に連れ戻され、望まぬ政略結婚や姉との確執に苦しみつつも、自分の進むべき道を見定めるーー

という、まさに少女小説オブ少女小説。
こういうのを読めるのが少女小説なんだよ!こういうのは少女小説じゃないと読めないんだよ!と声を大にして叫びたい。
シリーズ化も決まってるらしいから、今後も張り切って応援していきたい。私はやっぱり少女小説がないと生きていけないんだ。

ちなみに仲村つばき作品は「ひみつの小説家の偽装結婚」も少女小説らしい少女小説って感じで好き。

ひみつの小説家の偽装結婚 恋の始まりは遺言状!? (コバルト文庫)

ひみつの小説家の偽装結婚 恋の始まりは遺言状!? (コバルト文庫)

仲村 つばき
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発売日: 2017/09/29
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うん、最新作までなんとか語り終えた。
これが好きな作品の全部じゃないけども。全部は無理だ多すぎる。

最近読んだ作品の方が長く語ってしまってるけど、思い入れは昔読んだ作品の方が強いはずなんだよね・・・・・・記憶がおぼろげすぎて細かく語れないだけで。読み直さねば・・・!

 

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「今昔コバルト文庫好きな作品集」への1件のフィードバック

  1. 平子さん、拍手コメントありがとうございます。

    お久しぶりです!
    コバルト文庫のことを考えると作品を読みたくなりますよね笑

    コラフェリ、ぜひぜひお時間のあるときにでも。
    とても好きな作品なので気になるという反応だけでも飛び上がりたいくらい嬉しいです!新作も良いですよ〜

    伯爵と妖精は長い作品なので全部読むのに時間と気合が必要ですよね。積読消化ファイトですー(^o^)

    私もこうして反応をいただけるとブログのモチベと読書のモチベが上がるので、とても感謝しております・・・!
    こちらこそ宜しくおねがいしますm(_ _)m

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