陰陽花伝 天雲に翼打ちつけて飛ぶ鶴の /秋月忍



陰陽花伝 天雲に翼打ちつけて飛ぶ鶴の (富士見L文庫)【BOOK☆WALKER】

評価:★★☆☆☆
2019年10月刊。
男装陰陽師と検非違使がバディを組んで怪異に挑む平安風ファンタジー。
暗い感情に澱む人の心に切り込んでいく二人の活躍を描いた物語です。
主役二人の心情描写が少し粗く感じたかな?
1冊できちんと終わっているけれど、いまひとつ楽しみ方が掴めない作品でした。

☆あらすじ☆
あやかしがはびこる都を守るのは、凄腕の男装の陰陽師——
幼い頃に呪いをかけられた鶴丸は、男と偽り、陰陽師となる。出向先の検非違使庁で、鶴丸は少将の孝行を相棒にあやかしの事件に挑むことに! 女に戻れば死。陰陽師として競り負けても死。平安風陰陽伝記、開幕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

物語の舞台は、平安京中期をモデルとした架空の都・緑安京。
朱雀皇帝の治世下にある平和な街ではあるものの、人々はあやかしや穢れに対する畏怖を抱いて暮らしていた。
その緑安京であやかし絡みの事件に携わるのが皇帝直属の組織に所属する検非違使であり、主人公・塚野鶴丸は陰陽寮から出向した若手の陰陽師。

その鶴丸には秘密がある。
それは、幼少時に呪いを受けたことで、女として生きることが許されないこと。

絶対の秘密を抱えた鶴丸は、相棒となった検非違使の少尉大江孝行と共に様々な怪異事件へと駆り出されることになるのです。

 

個人的に一番惜しいと感じたのは、「女バレの危険を犯すだけで体調を崩す」という鶴丸の設定がいまいち活かされているように感じられなかった点でした。
何も知らない孝行が鶴丸に惹かれているのに、いまいち禁忌感も危機感もないんですよね。
その孝行がどうして鶴丸に惹かれているのか過程は、駆け足というより、微妙にすっ飛ばされている感じもあり、うーん、あまりロマンス面もピンとくることがなく・・・・・・

 

陰陽師としての鶴丸の活躍は悪くないし、望まぬ結婚に憂鬱になっていたお嬢様を引っ張り出して喝を入れたシーンとかは良かったんですけどね。
むしろ孝行と鶴丸のロマンスが急ぎ足なのが気になって、バディな二人の活躍を楽しめなかったのかも。これなら恋愛要素はなくても良かった気もする。
最後のキスも唐突すぎて驚いた割に、特にときめく訳でもなく・・・・・・

 

でも丸と孝行が追う事件が最終的に因縁の敵に結びつく展開なので、物語が1冊で綺麗にまとまっていたのは良かったと思います。中途半端に終わらないのは大事。

 

うーん。辛めの感想になり、なんだか申し訳ない・・・・・・
前作は好きだったので今回は相性が悪かったのかも。

 

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