小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる /藤井論理



小戸森さんは魔法で僕をしもべにしたがる (ポルタ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年10月刊。
告白させるために「しもべ」にしたい魔女と、恋人になりたいから「しもべ」になりたくない少年。
ポンコツで鈍感な二人の高校生が、期限を1年に区切り、両片思いの攻防を繰り広げる青春ラブコメです。
嗜好がおじいちゃんっぽい園生くんも、魔法をかけようとして尽く失敗する小戸森さんも、どちらも相手のことが好きすぎて可愛い。思わずニコニコしてしまう。
超至近距離ですれ違い続ける焦れったさが最高でした。とても好き。面白かったです。

☆あらすじ☆
草食系を通り越して老成した趣きのある高校生・園生くんは、ふとした偶然から、非の打ちどころのない美少女で学校一の人気者・小戸森さんが魔女だと知る。おまけに小戸森さんに「魔法でしもべにする」と宣言されてしまい、眉唾な魔法をいろいろ使われる羽目に。しかし、“しもべ”なんかではなく、小戸森さんの“恋人”になりたい園生くんとしては、なんとか小戸森さんの魔法に抗いたい。とはいえ、園生くんの前ではなぜか素が出てしまう小戸森さんは、今ひとつ魔女として本領発揮ができないようで!?
超ド級の鈍感男子と超絶奥手魔女による、じれじれ“両片想い”ストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。

 

「園生くんを・・・・・・、し、しもべにする!」

と、同級生で魔女の小戸森さんから宣言された園生くん
僕がなりたいのは主従関係じゃなくて恋人になんだよなぁ・・・というわけで、園生くんはのらりくらりと小戸森さんの魔法攻撃を回避していきます。

「一年以内にしもべにできなかったらあきらめる」という小戸森さん。
1年しもべ化を耐え抜いて、その後で告白しようと決めた園生くん。

鈍感とポンコツが見事なマリアージュを決め、彼らの面白おかしくキュンとする11か月がスタートすることになるのです。

 

いやぁ〜〜〜〜〜ほんと可愛かった!!!

 

特に小戸森さんが最高に可愛い。
魔法を使ってズルしたかと思えば、恋する乙女の正攻法でも押してくる。
一挙手一投足が可愛すぎるんですよね。
最初のマジカル小話のくだりとか、わけがわからなすぎてニヤけるし、本当に何を話そうとしたのか気になって仕方ありません。
めちゃめちゃ必死に園生くんに魔法をかけようとしているけれど、それ自体「しもべになった園生くんに命令して告白してもらう」という、ちょっと何言ってるのか分からないアレなので、ポンコツが極まってるんです。
そこまでするなら告白せーや!と思う一方で、それは出来ないオトメ心が可愛くてたまらない。
しかも肝心の魔法、全然成功しないし。
「換気に弱い」で吹きました。換気扇も空気清浄機もオフにしといてね!と念押ししなければいけないのか。それは・・・・・・なんとも・・・・・・

 

そんな可愛い小戸森さんが真っ赤な顔でプルプルしながら繰り出す魔法攻撃に、ただの高校生である園生くんが太刀打ちできるはずもなく。
いやぁ、これは勝てないでしょ。可愛いすぎてハートを撃ち抜かれるよ。仕方ない仕方ない。
でも園生くんは負けることもできないのです。なぜなら小戸森さんが好きだから。

好きだから、彼女にしょぼんと悲しい顔をさせたくない。
でも好きだから、彼女の思い通りにさせるわけにもいかない。

だから園生くんは必死に堪えます。
魔法は全然余裕で耐えられるけど、精神攻撃が強すぎるからなー。
これでよく「もう、しもべでもいいかも・・・?」とか思いませんでしたね。私なら白旗あげそう。愛ですよ、愛。おかげで11ヶ月もかかったけども!

 

完全出来レースの茶番劇なのだけど、それが良い。そこが素晴らしいと思えるラブコメでした。
小戸森さんの可愛さも、園生くんの可愛さも、最初から最後まで落ちることなくピークをキープしていたと思います。とても楽しかったです。11か月、お疲れさまでした!

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